太平洋の水平線を木々の間から右手に見ながら、もう少し歩いていたいと思うがあっという間に山頂に着いてしまう。
山頂には三等三角点の標石があり、石積みの上に祠が鎮座しており、東に5m位の所にも、もうひとつの祠が建っている。

山頂です

 山頂には石積みの上に祠がある。撮影は1994年5月5日のもの。

祠の脇の大きな石隗に立って北を眺めると、途中の小天狗岩で見た景色が標高を稼いだ分だけ見事に見える。北斜面は切り立っているため、土佐町の山里は眼下と言うにふさわしい。
しかし、山頂は狭く憩う場所は無い。
気がねしながらアンテナを設置してアマチュア無線の運用を開始することにした。

さて、この山の電波のロケーションだが、関西を越えて北陸信越地方はかろうじて交信可能だが関東方面はまるきし良くない。かえって九州方面から声が掛かることが多い。
かと言って信号強度は強くなく、総じてロケーションはあまり良くないといえる。
それでも、偶然だがこの山にいるときには異常電波伝搬に出会うことが多く、この日も沖縄県石川市の移動局との交信が成功した。

原っぱ

 山頂横の岩場から、南斜面の原っぱを見下ろす。

予定より早く撤収を済ませたので久しぶりに辺りを散策してみた。
山頂から南に少しだけ下ったところには広い平坦な原っぱがあるのだが、久しぶりに来てみると草が茂っていた。
また、広場の東はずれから林に踏み入ると立派な休憩所が建っていた。
もうこれで突然の雨にも大丈夫だ。


休憩小屋
 山頂から南に降りた一角には立派な休憩所が作られていた。

この休憩所から更に東に行くと笹におおわれた樹林が見事なのだが、今回は遠慮して下山した。
なお、登山だけが目的で行かれる方には少々物足りないと思われるので、お隣りの工石山や三辻山とセットで登られると良いだろう。

備考  登山道に水場は無い

蛇足
「やまと&その仲間たち」のページで自画像の背景に使用しているのがこの山の風景である

やまとの部屋