ユルギ岩の上には工石権現が祀られ、嶺北ネイチャーハントの看板が建っている。
足場は良くないのだが岩峰の上に立てば、南には白髪山(本山町)が眼の前に居る。東には大豊町の山並みの向こうに三嶺山系が見えるし、西に石鎚山系、北には奥工石山山頂をかすめて愛媛県の山たちが手招きをしている。


 ユルギ岩のてっぺんには注意して登ろう。

さて、ユルギ岩から北には目指す山頂が目の前にどっかりと座している。
充分に心を潤したら再び分岐までとって返して、山頂を目指そう。ここから奥工石山の頂へは目と鼻の先だ。
ユルギ岩の眺望に満足して奥工石山山頂に足をのばされる方は少ないようだが、低木をかき分け行けば、数分で一等三角点のある山頂に立つことができる。


 ユルギ岩のてっぺんから奥工石山の頂上を仰ぎ見る。先に来ていた老夫妻は、お茶を楽しんでいた。

山頂はここ数年で周りの木が育ち、年々眺望は悪くなる一方だが、先のユルギ岩では望めなかった北方面の山を眺めることができる。
山頂に建つ木標には「一等三角点仁尾ヶ内山」とある。仁尾ヶ内とは先に林道で過ぎてきた立川の集落名である。
頂からなお北には踏み跡があるが、ほとんど踏まれた様子は無い。
(最近のガイドブックを見るとこの頂に嶺北ネイチャーハントの看板が建ったらしい)

さて、アマチュア無線の運用はもっぱらこの頂で遠慮がちにさせていただいている。
電波のロケーション的にはユルギ岩の方が格段に良いはずだが、登山者も多いので景観を損ねる無粋なアンテナの設置は控えている。
しかし、周りを木々で覆われた山頂とはいえ、標高1500m以上から運用すれば関東方面も思ったよりは交信できるし、北東方面の伝搬も良い。コンディションにもよるが、個人的には大豊町で一番ロケーションが良いのではないかと思う。


 一等三角点の石標と仁尾ヶ内山の木標がある。アンテナは東を向いて立っている。


備考

登山口の駐車場はそう広くないので、駐車は林業作業車の邪魔にならないように注意してください
山荘向かいにはトイレもあり、山荘は自由に利用できる無人の小屋ですから、くれぐれも綺麗に使ってください。
この山だけで物足りない方は、お隣の「白髪山(1470m)」や対岸の「笹ヶ峰(1016m)」とセットでお楽しみください。

やまとの部屋