見事なブナたちとは帰途で再び逢うことにして山頂を目指し歩き出すと、登山道は一転、急なザレ場になる。木が生えていなければ目が眩みそうな傾斜で、ツツジの枝を引きつけながら少し登ればぽっかりと山頂に飛び出す。
登山道は更に三ツ森山(みつもりやま)へとのびている。

山頂です
  
山頂は猫の額ほどの広さしかない。足元には二等三角点の標石がある。

山頂の南北はモミやツツジなどで遮られているが、西と東は開けている。
西には石鎚山系の名だたる山々が、北東には銅山山系が東には吉野川沿いに幾重にも山並みが連なり、目の前には東光森山(ひがしみつもりやま)が座している。

北東の眺望
北東の眺望。左奥の尾根は二ツ岳、手前のピークは東光森山。

西の眺望 
西の展望。中央に平家平と冠山、右奥に笹ヶ峰(1856m)が見える。

雲海の二ツ岳
大座礼山山頂から雲海に浮かぶ二ツ岳の稜線を眺める。

山頂の展望を楽しんだら昼食は最前のブナの広場で摂ると良いでしょう。
さてアマチュア無線については、山頂が狭いので長時間の運用は遠慮しているのだが、東から北東方面の電波伝搬は比較的良く、毎年一度はここで運用を行っている。しかし石鎚山系の他の高い山から比べればずば抜けて良い訳でもなく、そこはやはりこの山の自然に惹かれてのことである。私にしては山も無線も楽しめる手頃な山のひとつなのである。(無線運用風景の写真はこちらをどうぞ→運用風景

備考

紹介した水場は谷水が豊富で、余程のことがない限り涸れることはないと思う

「大座礼山ブナの写真集」

やまとの部屋