尾根つたいに時々見える牧歌的な景色
赤いビニールテープを見落とさないように注意しながら、不明瞭な処ではしゃがみ込んで踏み跡を捜す。間違って踏み跡から一歩でも逸れようものならササに足を取られて身動きさえできなくなる。
滴る汗とのどの渇きで小休止が必要な頃、ようやく頂上が見えた。この辺りからササは小ぶりでやや快適になる。気分転換に手頃な小岩で休憩(伊予三島の送電線が遠望出来る)。地図を読めばここが峠と山頂とのほぼ中間地点である。標高は1385m。
ササの中には鹿の糞がところどころ、辺りからは定期的にキュィーという鹿の鳴き声、秋の恋の季節である。
奥のピークが山頂。ここまで来れば後もうひと息。右側北斜面にはなだらかな笹原が広がっている。
休憩地点から程なく伊予三島市側に広がる広大な笹原に出会う(さながら平家平の縦走路の笹原を思わせる)高知県側は自然林のみごとな紅葉が山頂まで続きそのコントラストが素晴らしくいつまでも憩って居たい場所ではある。
山頂近くなると再び鬱そうとしたササを泳ぐことになる。
もうただやみくもに山頂を目指すのみ。
歩き始めて丁度3時間(縦走路で1時間40分程を要した)、標高差の割にはやぶこぎで時間を取られたが、ようやく辿り着いた山頂は5m程の木々に囲まれあいにく展望は良くない
山頂は狭く、展望はきかない。
ただ、大森山側に迫り出せば、東光森までの西側の山並みが見える
銅山山系は大森山に遮られて見えない
山頂で付いたり離れたりしながら一緒にスタートした夫婦連れの方と一緒に昼食。
しばし山談議に花を咲かせながらのラーメン大会
その後13時過ぎからは、山頂から少し下った笹原でアンテナを設置して運用を開始。
帰りの時間を見越して1時間足らずの運用で早々に切り上げたがロケーションはまずまずだった。
備考 縦走路に水場は無い
蛇足
山行きの後は帰宅後のお風呂が楽しみなのだがこの日に限ってはやぶこぎで体中切り傷、擦り傷、打ち身のため、お湯が身体にしみて涙が出そうだった。
更に、今回の山行きで参考にした山渓の「高知県の山」と嶺北ネイチャーハントのコメントには「ガッカリ」(とてもその参考タイムでは私は登坂できない)しましたが、お陰で満足感が得られる自分が少々怖くもなりました。