橡尾山  1999年6月5日

橡尾(栃尾)山は大豊町と新宮村との境にあり、高知新聞が選定した四国百山の「カガマシ山」から東南東に2キロあまりのところに位置する。
この山への最短コースは、大豊町立川にある仁尾ケ内(におがうち)地区から林道を利用するコースで、山頂までは30分程度とごく短時間だが、そのほとんどは植林であり快適な山歩きとは言い難いだろう。
橡尾山の山頂自体が展望にも恵まれず、まして高知県側は植林が多いので、かなうなら愛媛県側からの登山をお奨めしたい。なお、愛媛県側のルートも直登コースとシャクナゲ遊歩道コースとがあり、こちらも可能ならカガマシ山との縦走をかねたシャクナゲ遊歩道コースを辿られると、山を満喫していただけることでしょう。
(愛媛県側の登山口など、詳しくはカガマシ山のページをご覧ください)

縦走路
 カガマシ山〜橡尾山縦走路。開けた縦走路は快適そのもの。

「カガマシ山」の紹介の項で、橡尾山を目指してカガマシ山を出立した私たちは、縦走路を東に向かった。
カガマシ山の山頂から20分足らずで、シャクナゲの群生する尾根への分岐(登ってきた往路との分岐)を過ぎ、快適な縦走路をぐんぐん進む。
道のところどころにはヤブウツギやツクバネウツギなどの花が競い合いながら咲いていた。

ツクバネウツギ(スイカズラ科)
 ツクバネウツギ。

それほど巨木はないが無数のブナの木や、茅が茂る広場などを越えて、カガマシ山から50分足らずで橡尾峠に着いた。
峠には、指標があり、橡尾山とカガマシ山への案内が見てとれる。峠のすぐには苔むした石積みがあり。
ここから橡尾山はもう目と鼻の先である。

橡尾峠
 橡尾峠にしばし憩う。右カガマシ山、左橡尾山、向こうに行けば仁尾ケ内に下り、手前は登山口に通じている。