土佐矢筈山山頂からの展望は素晴らしい。
南北はるか眼下には高知と徳島の奥深い山里の集落が郷愁を誘い、その向こうには寒峰や高板山など両県の山塊が折り重なりながら続く。
東方面には剣山国定公園の名峰が連なり、その眺めはいつまでも飽くことがない。

土佐矢筈山から東方面の眺望
 写真左から天狗塚、右から綱附森の尾根が、牛ノ背を経て三嶺へ、そして彼方の剣山へとながれてゆくように見える。

一方、西方にはなだらかな笹原が小桧曽山(こびそやま)まで延びており、最近人気の高い縦走路である。
この縦走路は1998年のインターハイ登山で競技コースにもなり、ますます一般に知られるようになった。

小桧曽山への縦走路
右のピーク笹山を経て、京柱峠への分岐を更に尾根伝いに進めば、なだらかな稜線上に小桧曽山山頂がある。左奥は梶ヶ森。

さて、アマチュア無線の運用についてだが、山の好展望必ずしもロケーション良好とはならない。
何しろ周りには矢筈山より標高の高い山々がずらりと居並び、ややアンテナの仰角を高くして稜線での山岳回折を狙ってはみたが、その結果たるや悲惨だった。
関西地区は異常に強く入感したが関東エリアは皆無で、2・9・0エリアまでが辛うじてだった。
無線の交信記録は散々だったが、山の魅力には充分過ぎるほど満足して頂上を後にした。

アンテナはやや打ち上げ角を高く東を向いている
 山頂のすぐそばでアンテナを組んだが、ロケーションは良くなかった。

備考

登山道に水場は無い