<レギュラーサイズ編>

 

No.R-1

Miss10 ボディーを使用したレギュラーサイズです。

 
<10-1>

上と下は同じパターンのトワルです。この企画第一弾の写真取りにしては、出来上がりが良くありませんでした。正直レベル低いです。前身頃と後身頃は安定して出来ていますが、袖が前に振り過ぎています。袖だけ振りを直せば完成出来そうな感じです。しかし、それだけのことならこのような企画を立てませんでした。ボディーに着せてきれいならOK!というのはおかしいと思いませんか?人が着てきれいな袖ってどんなだろうという疑問。今までいろいろ自分なりに経験してきて、今、思うこと 。

きれいな袖って何んだろう?!


 

左の写真は、ボディーに仮の腕を付けたのもです。本来ならば、人が直接着用し、具合を見ることが一番ですが毎回そうともいかないのでここで使用しているものを紹介します。
人が着用したときどうなるかの参考にします。
 

 

 

<10-1腕入り>

腕を入れた写真が左3枚です。
前と脇の映りはなんとなく大丈夫そうです。
しかし後袖付けに嫌なツレが出ています。
後を見るとびっくり!!!とんでもないツレとシワが出ています。上の写真にはそんな兆しがありません。隠れていたのですねぇ〜。これは袖の付け直しだけでは直りません。後脇身頃の据え方・肩ダーツの処理とアームホールの描き方そして袖の付け方全部が影響しています。袖付けは難しいです。でも、アームホールをしっかり作ることそしてやさしく膨らませるようにつければ大丈夫です。後は練習!!!

 

 

 

<10-2>

こちらはパネル切替にしている為、バストダーツを衿ぐりやバスト周辺を浮かしながら処理しています。それが陰影で写真に映っているのが面白いです。ただ思うにボディーのバストポイントはきれいに一箇所が盛り上がっていますが、人はそうもいきません。乳間や乳下がり丈は千差万別です。パネル切替線とバストポイント位置とバストの高さ(ダーツ分)この三点を注意しながら前身頃を作らないとアームホールがうまく収まらないです。

 

 

 

<10-2 腕入り>

これは、<10―1>より落ち着いて仕上がっています。
前身頃は引っ張られることもなく適度なゆとりを保っています。側面袖付けは袖ぐり前後にややシワが見えますが仮腕の厚みでなじまないようなので問題ないと思います。
または袖山を1mm位渡りを出すように書き変えればよいでしょう。気になるの後肩甲骨付近です。上の写真に比べ、パンと張った感じがしませんか?後肩線には1cmのイセが入っています。後肩のダーツ分量は以外に多いです。でも、うまく処理できず背幅がツレたり、襷ジワが出ていたりする商品を多く見かけます。肩甲骨を通る切替線(またはダーツ)を入れるときれいに収まります。ダーツもなく切替線もなし。でも体に添ったシルエットなんて要求されたら…。さあ、どうしましょう?? 後肩の処理は結構難しいです。


 袖付けの部分写真

前AHと袖山のなじみがバランスよく付いています。イセが多めなで、素材により袖幅と袖山を削ってイセを減らしたほうがいい場合もあります。

 

   後上部の部分写真

パネル切替線の馴染みが悪いのは、ダーツをパネル線で処理した為。ダーツ分量を後衿ぐりと肩に少し逃がし、パネル線を作り変えたほうがいいでしょう。と同時にもう少し体に添わせすっきり見せたいです。

 

 

袖付け前のAH

肩パットは薄め。
袖が付け易い無難な型に作りました。
肩の厚がもう少しあってもいいように思います。



2008.5.25