第1節 国   語


第1 目 標

 国語を適切に表現し正確に理解する能力を育成し,伝え合う力を高めるとともに,思考力や想像力及び言語感覚を養い,国語に対する関心を深め国語を尊重する態度を育てる。


第2 各学年の目標及び内容

 〔第1学年及び第2学年〕
1 目 標

2 内 容
 A 話すこと・聞くこと

 B 書くこと  C 読むこと  〔言語事項〕
  (1) 「A話すこと・聞くこと」,「B書くこと」及び「C読むこと」の指導を通して,次の事項について指導する。
  (2) 文字に関する事項の指導のうち,書写については,次の事項を指導する。  3 内容の取扱い
 尋ねたり応答したりすること,自分が体験した事などについて話をすること,友達の話を聞くこと,読んだ本の中で興味をもったところなどを紹介することなど
 絵に言葉を入れること,伝えたい事を簡単な手紙などに書くこと,先生や身近な人などに尋ねた事をまとめること,観察した事を文などに表すことなど
 昔話や童話などの読み聞かせを聞くこと,絵や写真などを見て想像を膨らませながら読むこと,自分の読みたい本を探して読むことなど
 〔第3学年及び第4学年〕
1 目 標
2 内 容
 A 話すこと・聞くこと
 B 書くこと  C 読むこと  〔言語事項〕
(1) 「A話すこと・聞くこと」,「B書くこと」及び「C読むこと」の指導を通して,次の事項について指導する。
(2) 文字に関する事項の指導のうち,書写については,次の事項を指導する。 3 内容の取扱い
 身近な話題についてスピーチをすること,要点などをメモに取りながら聞くこと,身近な出来事や調べた事柄について説明したり報告したりすることなど
 手紙を書くこと,自分の疑問に思った事などについて調べてまとめること,経験した事を記録文や学級新聞などに表すことなど
 読んだ内容などに関連した他の文章を読むこと,疑問に思った事などについて関係のある図書資料を探して読むことなど
 〔第5学年及び第6学年〕
1 目 標
2 内 容
 A 話すこと・聞くこと
 B 書くこと  C 読むこと  〔言語事項〕
(1) 「A話すこと・聞くこと」,「B書くこと」及び「C読むこと」の指導を通して,次の事項について指導する。
(2) 文字に関する事項の指導のうち,書写については,次の事項を指導する。 3 内容の取扱い
 自分の考えを資料を提示しながらスピーチをすること,目的意識をもって友達の考えを聞くこと,調べた事やまとめた事を話し合うことなど
 礼状や依頼状などの手紙を書くこと,自分の課題について調べてまとまった文章に表すこと,経験した事をまとまった記録や報告にすることなど
 読書発表会を行うこと,自分の課題を解決するために図鑑や事典などを活用して必要な情報を読むことなど

第3 指導計画の作成と各学年にわたる内容の取扱い

1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。

2 第2の各学年の内容の〔言語事項〕については,次のとおり取り扱うものとする。 3 教材については,次の事項に留意するものとする。

(1) 教材は,話すこと・聞くことの能力,書くことの能力及び読むことの能力を偏りなく養うことや読書に親しむ態度の育成をねらいとし,児童の発達段階に即して適切な話題や題材を精選して調和的に取り上げること。また,第2の3の内容の取扱いに掲げる言語活動が十分行われるよう教材を選定すること。

(2) 教材は,次のような観点に配慮して取り上げること。

ア 国語に対する関心を高め,国語を尊重する態度を育てるのに役立つこと。
イ 伝え合う力,思考力や想像力及び言語感覚を養うのに役立つこと。
ウ 公正かつ適切に判断する能力や態度を育てるのに役立つこと。
エ 科学的,論理的な見方や考え方をする態度を育て,視野を広げるのに役立つこと。
オ 生活を明るくし,強く正しく生きる意志を育てるのに役立つこと。
カ 生命を尊重し,他人を思いやる心を育てるのに役立つこと。
キ 自然を愛し,美しいものに感動する心を育てるのに役立つこと。
ク 我が国の文化と伝統に対する理解と愛情を育てるのに役立つこと。
ケ 日本人としての自覚をもって国を愛し,国家,社会の発展を願う態度を育てるのに役立つこと。
コ 世界の風土や文化などに理解をもち,国際協調の精神を養うのに役立つこと。

(3) 第2の各学年の内容の「C読むこと」の教材については,説明的な文章や文学的な文章などの文章形態を調和的に取り扱うこと。

別表

※ ホームページ上の学年別漢字配当表の漢字の字体については,実際の小学校学習指導要領における学年別漢字配当表の漢字の字体とは異なります。