第1 目 標
国語を適切に表現し正確に理解する能力を育成し,伝え合う力を高めるとともに,思考力や想像力を養い言語感覚を豊かにし,国語に対する認識を深め国語を尊重する態度を育てる。
第2 各学年の目標及び内容
〔第1学年〕
1 目 標
(2) 必要な材料を基にして自分の考えをまとめ,的確に書き表す能力を高めるとともに,進んで書き表そうとする態度を育てる。
(3) 様々な種類の文章を読み内容を的確に理解する能力を高めるとともに,読書に親しみものの見方や考え方を広げようとする態度を育てる。
(1) 話すこと・聞くことの能力を育成するため,次の事項について指導する。
ア 話す速度や音量,言葉の調子や間のとり方などに注意すること。
イ 語句の辞書的な意味と文脈上の意味との関係に注意すること。
ウ 事象や行為などを表す多様な語句について理解を深めるとともに,話や文章の中の語彙について関心をもつこと。
エ 話や文章の中の段落の役割や文と文との接続関係などを考えること。
オ 単語の類別について理解し,指示語や接続詞及びこれらと同じような働きをもつ語句などに注意すること。
カ 話し言葉と書き言葉との違いについて理解し,適切に使うこと。
ア 小学校学習指導要領第2章第1節国語の学年別漢字配当表(以下「学年別漢字配当表」という。)に示されている漢字に加え,その他の常用漢字のうち250字程度から300字程度までの漢字を読むこと。
イ 学年別漢字配当表の漢字のうち900字程度の漢字を書き,文や文章の中で使うこと。
ア 字形を整え,文字の大きさ,配列・配置に気を付けて書くこと。
イ 漢字の楷書とそれに調和した仮名に注意して書き,漢字の行書の基礎的な書き方を理解して書くこと。
1 目 標
(2) 様々な材料を基にして自分の考えを深め,自分の立場を明らかにして,論理的に書き表す能力を身に付けさせるとともに,文章を書くことによって生活を豊かにしようとする態度を育てる。
(3) 目的や意図に応じて文章を読み,広い範囲から情報を集め,効果的に活用する能力を身に付けさせるとともに,読書を生活に役立て自己を向上させようとする態度を育てる。
A 話すこと・聞くこと
ア 広い範囲から話題を求め,話したり聞いたりして,自分のものの見方や考え方を広めたり,深めたりすること。
イ 話の中心の部分と付加的な部分,事実と意見との関係に注意し,話の論理的な構成や展開を考えて,話したり聞き取ったりすること。
ウ 話の内容や意図に応じた適切な語句の選択,文の効果的な使い方など説得力のある表現の仕方に注意して,話したり聞き取ったりすること。
エ 相手の立場や考えを尊重し,話合いが目的に沿って効果的に展開するように話したり聞き分けたりして,自分の考えを深めること。
ア 広い範囲から課題を見付け,必要な材料を集め,自分のものの見方や考え方を深めること。
イ 自分の立場及び伝えたい事実や事柄を明確にすること。
ウ 文章の形態に応じて適切な構成を工夫すること。
エ 自分の意見が相手に効果的に伝わるように,根拠を明らかにし,論理の展開を工夫して書くこと。
オ 書いた文章を読み返し,文や文章を整えて,説得力のある文章にすること。
カ 書いた文章を互いに読み合い,論理の展開の仕方や材料の活用の仕方などについて自分の表現に役立てること。
ア 文脈の中における語句の効果的な使い方について理解し,自分の言葉の使い方に役立てること。
イ 書き手の論理の展開の仕方を的確にとらえ,内容の理解や自分の表現に役立てること。
ウ 表現の仕方や文章の特徴に注意して読むこと。
エ 文章を読んで人間,社会,自然などについて考え,自分の意見をもつこと。
オ 目的をもって様々な文章を読み,必要な情報を集めて自分の表現に役立てること。
ア 音声の働きや仕組みについて関心をもち,理解を深めること。
イ 慣用句,類義語と対義語,同音異義語や多義的な意味を表す語句の意味や用法に注意すること。
ウ 抽象的な概念などを表す多様な語句についての理解を深め,語感を磨き語彙を豊かにすること。
エ 相手や目的に応じて話や文章の形態や展開に違いがあることに気付くこと。
オ 文の中の文の成分の順序や照応,文の組立てなどについて考えること。
カ 単語の活用について理解し,助詞や助動詞などの働きに注意すること。
キ 共通語と方言の果たす役割などについて理解するとともに,敬語についての理解を深め生活の中で適切に使えるようにすること。
ア (第2学年) 第1学年までに学習した常用漢字に加え,その他の常用漢字のうち300字程度から350字程度までの漢字を読むこと。
(第3学年) 第2学年までに学習した常用漢字に加え,その他の常用漢字の大体を読むこと。
イ (第2学年) 学年別漢字配当表の漢字のうち 950字程度の漢字を書き,文や文章の中で使うこと。
(第3学年) 学年別漢字配当表に示されている漢字を書き,文や文章の中で使うこと。
ア 字形,文字の大きさ,配列・配置などに配慮し,目的や必要に応じて調和よく書くこと。
イ 漢字の楷書や行書とそれらに調和した仮名の書き方を理解して書くとともに,読みやすく速く書くこと。
第3 指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(2) 第2の各学年の内容の「A話すこと・聞くこと」に関する指導については,次の事項に留意すること。
(ア) 説明や発表などを行うこと。
(イ) 対話や討論などを行うこと。
(3) 第2の各学年の内容の「B書くこと」に関する指導については,次の事項に留意すること。
(ア) 説明や記録などの文章を書くこと。
(イ) 手紙や感想などの文章を書くこと。
(ウ) 報告や意見発表などのために簡潔で分かりやすい文章や資料などを作成すること。
(4) 第2の各学年の内容の「C読むこと」に関する指導については,次の事項に留意すること。
(ア) 様々な文章を比較して読んだり,調べるために読んだりすること。
(イ) 目的や必要に応じて音読や朗読をすること。
(2) 〔言語事項〕の(1)に示す事項は,必要に応じて当該学年の前後の学年において取り上げることもできること。
(3) 〔言語事項〕の(3)に示す事項については,次のとおり取り扱うこと。
(2) 教材は,次のような観点に配慮して取り上げること。
(3) 第2の各学年の内容の「C読むこと」の教材については,各学年で説明的な文章や文学的な文章などの文章形態を調和的に取り扱うこと。