合気の技とは
合気道の技の体系はわかりにくい。一カ条とか一教とかいうが、それが何をさしているのか明快ではない。この後、型について記述するが、すべて個人的な主観なので、正誤は各の先生方に確認してほしい。僕は自分で考えたいからあまり質問しないので、正誤はわからない。
一カ条は、腕肘を攻めると解説されているが、手を掴まれた場合のように手首を抑えて攻めたりもする。技の体系を見ていると、初期にやる正面打ちの捌きや正面突きの捌きが、一カ条、二カ条、三カ条、四カ条などほとんどに共通している。一見合気道の技の体系は、攻める部位や方法で分類されているように見えるが、それが技なのか疑問に感じる。どちらかというと、捌きや誘導の技術が重要かなと思う。
よく二カ条が効かないとか、三カ条が効かないといって研究しているが、これはいくら締めてやろうと力を込めてもあまり効果がない。関節や手が痛みはしても、崩れるほどではない。締め方や掴み方よりも、技に入る際の相手とこちらの関係性が問題になるようだ。この関係がきちんと把握できると、効かせ方が変わってくる。掴んでいる手よりも、相手の腰から下に効いてくるようだ。
正面打ちの捌き
正面打ちの捌きについて、このところ考えが進んできた。
以前は正面でがっしり受けて、肘を押し上げていたが、いまは違う。早く入り込むのも肘を抑えるのも同じだが、肘はやんわり支えて、相手の手首側が自分の手首の内側に滑り込むように訓練するようになった。これをなるべくスルッとやる。先日館長も同様のことを指摘していたので、これは正解らしい。それを実現するために接触時の形を色々試している。上手くいくと、相手が微妙に崩れるのがわかる。肘を支えたまま少し重心を進めるだけで、相手は体の自制を失う。
型の体系を見ていると、正面打ちならばすべてがこのような捌きなくしてはできない。逆に言うと、正しい捌きがないと、一カ条も二カ条もないということになる。では、合気の技とは何か。自ずと答えは出てくるのではないだろうか。
固定の力とバランス
体の固定も重要だと思われる。しかし、体をカチカチに固めるのとは違う。
二カ条にせよ、三カ条にせよ、体幹、肩、腕が作りだす、多くは三角形を変えずに、回転したり、沈んだりしなければいけない。この時に肩に力を入れてはだめになる。肩に力が入ると全身が固まって、相手に簡単に反発されてしまう。肩を緩く下げて、それでいて、固定しておく。
また、(二)の型で回転する時、自分が下がってもいけない。これで失敗する人が多い。自分のポジションをしっかり保ち、相手だけが崩れるようにする。この時は、下半身の固定を意識する。
固定する時に、力が入るとバランスを崩しやすい。合気道では体のバランスがかなり重要なようなので、筋力による固定は正しくないだろう。下腹に充実した感じがあれば重心が落ちて安定する。ちなみに呼吸法が重視されるのは、この腹の感覚を得るためという理由が大きいと思う。吐く息は、伸筋を使うためともいうが、今のところ自分のレベル的には主に重心の問題かと思っている。