PalmPilot!

PalmPilot(というか、その前のモデルで元祖Pilotがあるわけだが)は、 U.S.Robotics社の開発した「いい感じ」の携帯ツールだ。今年の春先くらいからと思うが、日本でもブレイクしつつある。

分類としては「PDA」と呼ばれるものであり、日本の電子手帳というかザウルスあたりに相当すると思ってもらえばよい。では、何がそんなに「いい感じ」なのかというと、

  1. とにかく小さいし、縦型なので持つにも格好が良い。 ザウルスや小型のPCは横型であり、街中でふっと予定を 確認したくなった時にパカッと開く……というのがちょっとカッコ悪い。
  2. 電池がもつ。 私の場合、単4の金パナ(パナソニックの乾電池の俗称)を入れて、 3ヶ月にわたって稼働している。 使用頻度によって耐久時間は変わるが、携帯PCのように数時間〜数日で 充電なんてことが無い。
  3. プログラミングはやりたい放題。 別売のCodeWarrior for PalmPilot(Mac, Windows)が簡単だそうだが、 お金が無い人のためにフリーのJava開発環境や、gcc for PalmPilotがある。 プログラム情報も公開されていて、 とにかくフリーウェアがたくさん揃っている。
  4. どんなコンピュータとも相性が良い。 PalmPilotは、日常のデータ保存などのために「Cradle(ゆりかご)」 という接続装置が付属していて、これを使ってワンタッチで 手持ちのコンピュータにデータを吸い上げたり、 逆にコンピュータからデータを受け取ったりできる。 標準で付属しているのはMac用のPC用の接続ソフトだが、 仕組みが公開されているのでUNIX用の接続ソフトが マニアによって作成されている。

とまあ、このくらい「いい感じ」なのである。

かく言う私も、3月末にPilotユーザーになって以来、すっかりはまっている。実はU.S.Roboticsが国内で正規販売を始めたのはごく最近のことであり、私が買ったのも輸入品である。しかも、国内販売品も日本語化はされていない。それでも日本でブレイクするのは何故かと言えば、日本語の入力や表示を可能にしたフリーウェアがあるからだ。これ、別にひらがなを直接入力できるわけではなくて、パソコンのように「ローマ字で入力して変換する」のである。が、とにかく英数字の認識率がメチャメチャに高いので、下手な日本語手書き入力よりもずっと軽快に入力できるのだ。

来春には日本語対応のPalmPilotとともに、PIAFS対応の専用モデムも発売になるようで、ますます期待の持てるツールだ。携帯PCなども仕事の際には必要になるが、日常持ち歩くという用途ではこれだけの小ささと駆動時間、プログラム選択の幅がうれしい。携帯ツールは何を買おうかと迷ってるあなた、WinCEなんかよか絶対Pilotが買いですぜ!


fujimoto@eva.hi-ho.ne.jp

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