Live Review (Boy George's DJ in LA)

掲示板によく書き込んでくれるCHIEさんがボーイ・ジョージのDJをロサンゼルスで見てきたというので、頼み込んでライブレビューを書いてもらいました。CHIEさん、ありがとうございました。

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7月21日、午前中のフライトでサンフランからロスに移動。曇りがちで寒かったサンフランに比べ、ロスは快晴、そして空気が気持ちいい。ホテルにチェックインしたものの、とにかくおなかがすいてたまらない。食事がてら周囲を散策。中古レコード屋発見。なんとなくあやしい雰囲気にためらいつつも中に入ってみる。すると、今晩のクラブのフライヤーがおいてあった。
 DJ BOY GEORGE 
文字だけなんだけど、なんかうれしい。
『そうだー、今日はジョージを見るんだった、、、』

夜11時から入場規制がかかるため、10時頃をねらって到着。レストランが何軒も入りそうな敷地のまわりに塀や柵があってセキュリティーが立っている。そして車は敷地内にとめられる、ってわけ。これなら車に乗り込むところを襲われることもないし、安心。

IDチェックを済ませ、いざ中に入る。建物の横にテントがたくさんあって食べ物や飲み物を売っている。照明が、たくさんのキャンドルでロマンチック。中にはもうすでに人がたくさんいる。思っていたより広い会場でびっくり。さっそくDJブースの位置をチェック、意外にも入ってすぐのところにある。他にブースはないよねぇ?ブースの後ろ側にはカウンターバーとソファーがたくさん。一応2階をチェックしてみると、そこにもDJブースが。でもやっぱ1階がメインだ。もうジョージの登場を待ってブースのまわりに陣取っている人もいる。フライヤーには Non-Stop 3hours、と書いてあったから今のうちに休んどこ。何時くらいに出るのかな〜。

11時50分くらいになると、DJの人がレコードをしまい始めた。おっっ?!もしや12時からジョージ???気配を察知した人々がDJブースのまわりに集まり始める。外で食事していた人々も続々と中に入ってきた。もう歩くのも思うようにいかない状態。いよいよだぁ〜、どこから出てくるのかな?今、何時だろう?ケータイで時間を確認、11時58分。再びブースを見ると、あれっ?!いつのまに出てきたの?ジョージ登場済み。しまった〜。今のDJが曲をかけている間に準備をするジョージ。う〜ん、背中がむちむち。肉、肉、肉、、、。なにやらにこにことDJと言葉をかわしている。そしてそのDJが両手をあげ、聴衆が盛り上がった、まさにその瞬間、突然 "Woo〜Give me time〜"とDo You Really〜のイントロが。割れんばかりの大歓声。
うわぁ〜〜〜〜〜っ。この曲がかかるなんて予想もしてなかったよぉ〜。
私も思わず大感激。ずっと昔、つらいことや悲しいことがあるといつもこの曲を聴いていたなぁ、、、。涙。
なぁ〜んてひたってる間もなく大音量のダンスミュージックに替わる。ジョージは小刻みに踊ってる。なんだかホワイティーみたい。盛り上がる場内、すごい熱気。

今日のジョージは、ワインカラーの帽子にワインカラーのアイシャドウが鮮やか。全身黒のファッション。ヘッドフォンを持つ手がむちっとしてる。その大きな手で次のレコードを探すジョージ。後ろ向きになると背中が、、、、、。

次々とジョージがかけるダンスナンバーに踊り狂う客。すご〜い。会場が波打ってるかんじ。DJブースのまわりのお客さんと話しをするジョージ。いいなぁ〜。ノンネイティヴにはこの大音量で英語を聞き取るなんて無理。私が来た時からもうDJブースにへばりついてジョージを待っていた韓国系っぽい中年の女性。ジョージに向かってずっと必死に伸ばし続けていた手に、やっとジョージがさわってくれた。ジョージがさわったその手を額にあてて、感激のあまり倒れそうになっている。
よかったね。
多くの人を幸せな気持ちにさせてくれるジョージって、やっぱりすごい。

途中、曲の中でかけ声みたいなのが入っているのがあって、ジョージがこぶしを挙げて歌っている。もちろん歌声は聞こえないけど。まわりの人の中にも歌っている人もいる。やば、有名なのかな。DJのCDはあんまり聴いてないからなぁ、、、、、反省。

時おり手を挙げて客を煽る。ほんのちょっと手を動かすだけで客が盛り上がる。彼はやっぱりスター、華やかな人。大音量のダンスミュージックをかけている間、ファンにサインしたり握手したりしている。にこやかな雰囲気。ご機嫌麗しのジョージくん。右手の薬指には去年見たのと同じ指輪。幸せなのかなぁ。

踊るよりも冷静に観察しているうちに約2時間が過ぎ、気が付けばレコードをしまい始めている。となりには次の女性DJがスタンバってる。
あれ〜、3時間じゃないの〜?!休憩???んな訳ないか、、、。
片付けを終えたのかどっかり座り込むジョージ。DJブースの後ろにまわってみると透明な壁に寄りかかるジョージの背中がさらにむちっと見える。うわぁ、、、、、。(絶句)

そしてその最後の曲が終わると立ち上がって、どこから出てきたのか、めちゃめちゃ頑強なセキュリティーに囲まれ、登場した時と同様、あっと言う間に消えて行きました。

ありがとう、おつかれさま。また今度。