Live Review (Boy George's DJ in Tokyo)

2005年4月14日(正確には15日)、東京の新木場にあるageHaにてボーイ・ジョージのDJが行われました。何度も流れては消えたボーイ・ジョージの来日情報に翻弄されること幾星霜…今回はついについに実現いたしました。

Live Reviewに戻る


2000年のカルチャー・クラブ来日以来、5年ぶりにボーイ・ジョージがやってくる。今回はDJとして。もうこれは行くしかないでしょう〜。と、言うわけで行ってきました、新木場ageHa。

今回はDJだったのでジョージの登場予定は2:00am。普段なら寝てます、こんな時間。でもがんばって1:30過ぎからDJブースの近くでふらふら踊りながら待ってました。ageHaのDJブースは1フロア高いところにあって、お客はDJを見上げながら踊って、DJはアリーナを見下ろしながら回す仕組。イベントによってはアリーナにDJブースを作ることもあるようですが、今回は常設のDJブースでした。

2時近くになるとDJブースの近くでもだんだん人が増えてきました。2時を過ぎましたが、まだ先のDJの人がまわしています。やはりジョージは遅刻か、まあ予定通りには始まらないのねと、思っていたところブースの中に黒い帽子が見えました。

出てきたーーーー!!!

この前の韓国のDJでジョージが被っていた帽子です。最近の写真でよく見かける帽子なので、間違いありません。しかし帽子ばかりがちらちらしてなかなか本体が見えません。思わず飛び上がって確認してました。周りでもジョージの帽子にざわつきはじめます。何しろ高いところにあるDJブースをアリーナから見ると、角度がついてしまい帽子しか見えないのです。

うぉおおおお、何でここまで来てじらすんだよー。早く顔出してよー。

あの場所にいたジョージファンはみんなそう思っていたと思います。しかししかし、その瞬間はついにやってまいりました。前のDJの人と交替してヘッドフォンを手にしたボーイ・ジョージが顔を出しました。

きゃああああああああーーーーー!!!

やはり壊れました、私。会場の盛り上がりも最高潮。ジョージは私たちの様子を見てにっこり。それを見てまた盛り上がるアリーナ。この日のジョージは羽を差した黒い帽子に赤いジャケット。メイクはナチュラル系。(もっともリー・バウリーの顔でなければ、どんなメイクもナチュラルに見えます。)基本的に韓国と同じ衣装でした。まさかジョージ着たきりすずめ?!いやいやきっとどこかでクリーニングに出してると信じたいです。

さていよいよDJに取り掛かったジョージ、左手にヘッドフォンを手に作業。帽子をかぶっているからジョージはこのポーズがお約束のようです。最初にいきなりキャッチーでノリのよい華やかな曲。会場もまた盛り上がります。80年代に「君は完璧さ」や「カーマは気まぐれ」などなどの歌で私たちを釘付けにしてしまった人はこんな曲を選ぶんだなーと、前の人とはまた違った選曲に感慨深くなりました。

ageHaはアリーナでは禁酒、禁煙だったので、もしかしてDJブースも禁酒で禁煙なのかと思ってました。ジョージは普段DJではたばこを吸ったりお酒を飲んだりしてるので、どうするのかなーと勝手に気にしていました。するとジョージ、たばこもお酒もバカバカやってました。一体何本のたばこを吸って何杯のお酒を飲んだのでしょう。そして、踊ってる方も暑くなったのですが、特に踊ってるわけではないジョージも暑かったようです。レコードでぱたぱたあおいでいました。

DJの間もジョージは手を叩いたり振ったり、ポーズをとったり、絶えずお客さんを盛り上げます。もちろんお客さんもそれに応えて手を叩いたり振ったり、叫んだりします。こういうところはさすがにエンターテイナーですね。そしてジョージはときどきアリーナに向かってもにっこりと笑顔を返してくれたりして、それを見てお客さんはますます盛り上がるのでした。

曲を聴いていてふと思ったんですが、サビの部分に結構聞きやすいフレーズの何曲も混ぜてました。ジョージこんなとこまで計算してたのかしら、それともカンだったのでしょうか。

それからお客さんには大きな布にメッセージを書いてジョージに見せようと一生懸命になっている人がいました。よく見ると、"George is a Miracle.と書いてありました。アリーナは暗かったから、ジョージ気がついたかしら。ジョージに見てもらおうとかなり頑張ってたようです。

そして、3:40amごろ"Music is my life"というフレーズの曲を流すと、ジョージはそれに合わせて口を動かし(マイクがないので聞こえない。)、盛り上がっているうちに次のDJのMarc Vedoにバトンタッチ、ブースから離れました。

あっという間の1時間半でした。ジョージの東京での初DJはこんな感じで幕を下ろしました。実はジョージはDJをやっているときにたまにレコードの張りが飛んでしまうことがあるそうなのですが、今回はそんなこともなく、なかなかよい感じで終わってました。Far EastのDJツアーの最終日が東京だったんですが、締めくくりとしてはよかったと思います。

お疲れ様、また来てね、ジョージ!


(おまけ)
実はジョージ、一度ブースから出て行ったあとにもう一回戻ってきてしばらくブースの中にいました。ブースでは飲んだり、踊ったり、投げキスしたりお茶目に愛想を振りまいてました。