Live at Ronnie Scott's

6/15の晩に、ロンドンのロニー・スコッツとよばれるおしゃれなジャズクラブでボーイ・ジョージのライブが行われました。大人の雰囲気のジャズクラブでの様子をレポート致します。一緒にライブを聞いたgodfieldさんやSHAMさんからの情報も参考にしてみました。

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ボーイ・ジョージが登場したのは9:30ごろだったでしょうか。黒いジャケットに黒いシャツ、黒いパンツに黒い帽子。これでジャケットにスパンコールが付いてなければ、喪服といってもよいでしょう(うそです)。実は前座のステージが終わったときに舞台の横から楽屋に入るジョージが見えたのですが、この時のジョージの顔は青かったんです。正確に言うと青く塗ってました。ですが、舞台のジョージは肌色でした。もちろんいつものラメ入りのアイシャドウは忘れていません。

彼がステージに上がると誰からともなく「ハッピー・バースディ」が。そう、前日は彼の誕生日だったんですね。会場のお客さんみんなで大合唱してお祝いしてあげました。これに気を良くしたのでしょうか、この日のジョージは1曲目から絶好調、声が良く出ていました。高い声が良く響くこと!私は最近ジョージは歌がうまくないって書いてる記事を見てしまったんですが、まったくこの生歌を聞かせてやりたいものです。曲目は新曲や他のアーティスト(T-Rex)のカバーが中心だったため、Out Of Fashionくらいしかわからなかったんですが、キャッチーで感じのよい曲が多かったです。更にこの日は口の方も絶好調。曲の合間にしゃべるしゃべる。しかもウケるウケる。すっごい笑いをとってました。間違ってStand-up comedyの会場に来たんじゃないかというほどです。ちなみにお客さんにはカイリー・ミノーグも来ていて、ジョージはみんなに紹介してました。「いつも彼女のことをこきおろしてるけど、本当はボクは彼女が大好きなんだよ」なんて、何だかんだ言っても、彼女のことが好きなんでしょうかね。

曲の合間には「昔の曲はやらないよ。ノスタルジー中毒は克服してね。」てなことを言ってましたが、会場が盛り上がったせいでしょうか、「カーマは気まぐれ」も歌ってくれました。「僕はこの曲が嫌いだ」なんて愚痴ってたんですが、「今日はカントリー調のカーマだよ」と言って歌ってくれました。実は、「カーマ」は練習しなかったようで、「練習してないのにやっちゃうなんてぼくってプロだよね」と自画自賛してました。さらに、途中でお客さんから「スターマンやって」とお願いされれば、「リハーサルやってないよー」といいながら、これにも応じてました。まわりの人はちょっと苦労してたようですが、ギターのケヴァンがうまくリードしてまとめてました。スターマンの終わり際にはジョージの即興の歌詞が入ってこれにはちょっとビックリ。最後は全員総立ちで終わりました。ボーイ・ジョージの歌唱力とおしゃべりのセンスを見せつけられた一夜でした。