Live Review

2000年3月1-7日までカルチャークラブの来日公演が行われました。このうち、3/1の東京公演と3/4の横浜公演に行ってきましたので、どんな感じだったかお知らせします。記憶をたどって書いてますので、事実とちょっと違う部分があるかもしれませんが、会場の雰囲気が伝われば幸いです。


東京公演(NHKホール)
横浜公演(神奈川県民ホール)
当日の曲目
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3/1 東京公演(NHKホール)編
12年ぶりに再結成したカルチャークラブの15年ぶりの来日公演。
一度解散した彼らが再結成して、おまけに日本にまで来てくれるというのです。二度と見られないはずの人たちを見られることになって、もう毎日毎日うきうきでした。

もう当日は足が地についてませんでした。一緒に行った友達と「ほんとにわくわくしちゃうねー」って盛り上がってました。

幕が上がると会場のボルテージは一気に上がります。もう目の前にジョンが、マイキーが、ロイがいるんです。もうそれだけで大感激です。この時点で私は完全に壊れてました。(全然違う人をジョージと間違えて指差してました。)気がつくとニューアルバムのBlack Comedyを歌っているジョージがいました。夢にも見なかった、夢見ることもあきらめていたカルチャークラブが目の前にいました。ああ、ほんとにカルチャークラブに会えたんだって心から感動してました。この日のジョージは黒のロングのジャケット(スモックドレス?)に黒のスカート、白のスニーカーになにやら飾りつきの帽子を被ってました。ちょっとシックでした。彼は曲の合間に自分のスカートを"Nice Skirt"なんて言ってました。昔より仕草が女性っぽかったかな?それから意外だったのは、マイキーがスカートをはいてたこと。グレーのスカートに黒のロングブーツでした。

Black ComedyからI'll Tumble 4 Yaとノリのいいナンバーが続きます。会場も大盛り上がりです。ボーイ・ジョージは「久しぶり!帰ってきたよ!」とあいさつ。その後も、ヒットナンバーとニューアルバムのDon't Mind If I doからの曲を交互に歌っていきます。それからボーイ・ジョージのソロも2曲、Everything I ownとThe Crying Gameを歌ってました。The Crying Gameを歌う前にジョージは「君のために」とか言って、Tシャツの女性を指差してました。(後日この女性が、カルチャークラブファンクラブをネットで立ち上げたmarimariさんという方と知り、びっくり。)私はこのソロを他のカルチャークラブのメンバーの演奏でボーイ・ジョージが歌っているのを聞いて、本当にじいいいんと感動してしまいました。CDで聞いているときはボーイ・ジョージは、声もきれいで歌もうまいけど、そんなに声量のある人だと思ってなかったんです。でも今回のライブを聞いたら、ジョージは思ったより声も良く出ていたし、どの曲も一生懸命歌ってました。この人って歌上手いなーって改めて思いましたね。ジョージは歌の合間ごとに、ドラムセットの横に置いた大きな白いタオルで、汗をふきふきの熱演でした。そしてそうやって後ろを向くと、彼の背中が見えるんです。とってもむちむちしてました。手でつかめるくらいでしたよ。でも、ロイも太ってました。

それから、今回のバックボーカルはズィーさんという、結構横幅のあるおねえさんでした。昔のナンバーはジョージとヘレン・テリーとの掛け合いが魅力なので、彼女に負けない迫力のあるボーカリストじゃないとだめなんです。85年のロック・イン・ジャパンも見てるんですが、そのときの人より合ってましたね。That's The Wayを歌ってるときなんか、ジョージに背中を押されてステージの真ん中に出されてました。でも大迫力の声でソロをやってましたよ。それから、お母さんのことを歌っているThat's The Wayを歌う前に、ジョージは一人の女性に"Hello, Mum."なんてあいさつしてました。こういうところがジョージってお茶目なんですよね。本編はChurch Of The Poison Mind, Miss Me Blindまでの15曲。アンコールはVictims, Cold Shoulder, Star Man, Karma Chameleonの4曲でした。Star Manはみんな結構一緒に歌ってて、私も歌詞を覚えてくればよかったとちょっと後悔しました。

でも何と言っても一番良かったのは、楽しかったことです。私たちはもちろんですが、演奏しているカルチャークラブやバックのメンバーも、ほんとに楽しそうにしてました。大体1時間半くらいですが、いっぱい歌ってくれてほんとにいいコンサートでした。ああ、ほんとに生きてて良かったって思った一日でした。


3/4 横浜公演(神奈川県民ホール)編
3/1のコンサートがあまりに良かったので、もう歌だけでも聴きたいって思った私は、彼氏に一緒に行ってくれって頼み込み、横浜にも行きました。当日券で、3階のしかも後ろから2列目だったので、ステージからは遠かったです。でも真ん中の席だったので、ステージ全体が見渡せました。6:30開始だったのですが、実際には7時過ぎのスタートでした。

前回、舞い上がってた私はボーイ・ジョージの登場を見損ねたので、今回はちゃんと見てやろうと思ってました。でも、幕が上がるとだめです。やっぱり舞い上がった私は気がつくと、Black Comedyを歌ってるボーイ・ジョージを見てました。後ろのお客さんはなかなか立ち上がらないので、1曲目は我慢してたんですが、大のお気に入りのI'll Tumble 4 Yaが始まると理性は吹っ飛んでました。「もうだめ!踊る!」って踊ってました。後ろの方ごめんなさい。でも、静かな曲では座って聞いてました。Strange Voo Dooのときは、ステージが青くライトアップされて海の中のようで、そこにボーイ・ジョージの歌が流れるとそれはそれは気持ちが良くて、「ああもうなんて素敵」ってかんじでトロトロになってました。コンサートは前で聞くだけが能じゃないなって思いました。

それから、今回改めて気がついたんですが、Miss Me Blindの間奏、あのギターのロイと、ベースのマイキーが掛け合いをするところですね。それがほんとに派手で迫力があって、聞きごたえがあるんです。ライブではここも聞きどころですね。

今回も、東京と同じくズィーとジョージの掛け合いもありました。That's The WayやBlack Moneyなんかではズィーのソロもあって迫力あるボーカルを聞かせてくれました。ジョージが彼女の背中を押す演出も同じでした。ただ一つ希望を言うと、That's The WayやBlack Money(Church Of The Poison Mindだったかな?)はズィーのソロで終わってしまったので、最後は絶対にジョージに締めて欲しかったです。アンコールのVictimsでは、NHKでもそうだったのですが、歌詞を少し変えて歌ってました。オリジナルは"Victims we know them so well"ですが、"Victims I know (them) much to win"て歌ってました。これってボーイ・ジョージが自分たちは成長したよって言いたかったのかなって、感慨深かったです。

それから、ジョージのMCも結構楽しかったです。彼は英語しかしゃべれないくせに、その英語でばりばり日本人のお客さんをいじるんです。「ジョージー!!」ってかんじで叫んでるお客さんに"I can hear you."(聞こえてるよ)って返事するんです。さらに、「東京にも来てくれた人がいるね」でキャーっと叫んだお客さんに、「あ、君見たよ」なんて言ってました。私は思わず「うそつけー!」って一人つっこんでました。でも私も全部は聞き取れませんでしたけどね。

この日もほんとに楽しいステージでした。曲は3/1と同じでした。ジョージとマイキーの衣装も同じでした。ロイはシャツを換えてました。ジョンは…あ、覚えてない。この日もみんな終始笑顔に見えました(あくまでも3階席からの感想ですが。)。最後はジョンやマイキーたちがお客さんからプレゼントをもらったり、握手したりしてたと思います。私も大満足でした。無理やり彼氏を引きずって着ちゃったけど、ほんとに来た甲斐がありました。また絶対日本に来て欲しいです。


当日の曲目(順不同、東京・横浜とも同じ)

  1. Black Comedy
  2. I'll Tumble 4 Ya
  3. It's A Miracle
  4. Move Away
  5. I Just Wanna Be Loved
  6. Sign Language
  7. Everything I Own
  8. The Crying Game
  9. Do You Really Want To Hurt Me?
  10. Strange Voo Doo
  11. Mirror
  12. That's The Way
  13. Black Money
  14. Church Of The Poison Mind
  15. Miss Me Blind
    (Encore)
  16. Victims
  17. Cold Shoulder
  18. Star Man
  19. Karma Chameleon