Live Review (Boy George's Live at Shaw Theatre in London)

2008年1月23日から5日間連続で行われたロンドンのShaw Theatreでのボーイ・ジョージのライブ。筆者は26日と27日に見ることができました。そのときの様子をお知らせします。

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26日はもともとチケットを取っていませんでした。しかし、しかし、せっかく行ったのだから見たい。もう何でもいいから会場に行かなくちゃという変な使命感に駆られ、着いたときすでに時計は八時半。ライブはすでに始まっていました。ダメもとでスタッフに聞くと立ち見ならOKというので、その場でチケットを入手。会場に飛び込んだのでした。

扉を開けるとそこにはCheapness & Beautyを歌うボーイ・ジョージの姿が!

きゃああああああああ!!!!ジョーーーージィーーーー!!!!!

感激でおかしくなる日本人。いや、おかしくなるでしょう。最後にジョージを見たのが2005年。ライブのジョージを見たのが2003年でしたから。

ジョージは黒い帽子に、黒のB-Rudeのジャケットにパンツ。中には自分の顔をプリントしたTシャツを着ていました。

その後、ジョージはコーラスの女性にバトンタッチ。彼女はTabooで歌われたTalk Amongst Yourselvesを熱唱して大拍手を受けていました。声がTabooの女優のLynn Paulに似ていたので、彼女かと思いましたがパンフで名前をチェックしたらLizzie Deanという女性でした。(遅刻して入ったために第一部は2-3曲で終了。)

第二部では、ジョージは帽子を赤いものに変えて登場します。聞いたことのあるようなないような曲でスタートしました。「?」と思っていたら、思いっきりアレンジを変えたChurch Of The Poison Mindでした。ええ〜〜〜、こんなふうになっちゃうの?!と、ちょっとびっくりでした。昔の曲もアレンジを変えるとは聞いてましたがかなり違った仕上がりになってました。

その後Zee Ashaが紹介されてステージに登場します。Zeeは再結成後のカルチャー・クラブでバックボーカルを務めた女性。そのZeeが「マイ・バージョンでTimeを歌います」とTimeを熱唱してくれました。パワフルなボーカルは相変わらずでした。で、その間ジョージはどうしてたかというと、一度舞台の袖に下がってました。が、歌が終わるとデッキブラシを肩に担いで登場。なぜか舞台を掃除するというギャグをやってくれました。そんなジョークの後、Zeeとジョージは掛け合いでThat's The Way。今回はカルチャー・クラブの曲をよく歌ってくれたので、ファンとしては感激です。

この日のアンコールは3回。Karma Chameleon, Victims, Summer Time, Bow Down Misterの合計4曲を歌ってくれました。Victimsは長年ジョージのサポートミュージシャンをしているジョン・テーミス(ジョージは「ジョン・シーモス」と発音してました。)のアコースティックギターで歌ってくれました。最後はスタンディング・オベーションですっごく盛り上がってました。

1/26のおまけ:
第二部の開始直前に、頭に松葉や赤い実やバラ(すべて造花)をてんこ盛りにつけた、ものすごく派手な元男性と思しき人が入ってきて、立ち見の私の横に座りました。気がつくと会場のお客さんはこの人に釘付け、写メやデジカメで撮りまくっています。よく見ると私も唇に見覚えが…「もしかして?」と思っていると、第二部が始まってまもなくジョージが「レジェンドのピート・バーンズ」と紹介してくれました。いやー、びっくりしました。まさかピート・バーンズの横でジョージのライブを見るなんて。


1/27

この日はきちんとチケットを取っていたので、ちゃんと席に座って最初から見ました。でも、ノリのいい曲ではおとなしく座っているのって物足りないです。(実際、舞台に張り付いて見ているお客さんが26日も27日もたくさんいました。)

第一部は私が知らない曲で開始。2曲ともレゲエのアレンジで素敵でした。これが終わるとDo You Really Want To Hurt Me?カルチャー・クラブの曲ではないですか!これまでジョージは「80sノスタルジアはいやだ」とか散々言ってたのに…アレンジを変えながらも歌ってくれたジョージに感謝です。で、サビになるとジョージは会場にマイクを向けてお客さんに歌わせます。当然みんなで大合唱。

Do You Really Want To Hurt Me♪

さらにEverything I Own。この曲が大好きな私はちょっと泣きそうでした。この曲でもジョージは会場にマイクを向けてお客さんに歌わせます。ジョ、ジョージ、どんだけ歌わせるんですか?!あ、いや歌ったけど。その後もCheapness & BeautyやLosing Controlと、ソロの曲が続きます。このあたりのジョージのソロは聴いたことがなくて、うれしかったです。さらにTabooからStranger In This WorldやPetrifiedが歌われます。ジョージバージョンを生で聞いたのはもちろん初めて。貴重な体験でした。この日もバックボーカルのLizzieによるTalk Amongst Yourselvesが披露されました。もちろん拍手喝采で盛り上がってました。

第二部は26日と同様、Church Of The Poison Mindで開始。この日のアレンジは多少原曲に近いものだったかと思います。確かこの日はUnfinished Businessも歌ってくれたかと思います。前日にあったZeeのTimeやジョージとZeeによるThat's The Wayもありました。今回はThat's The Wayの前に、会場の女性を舞台に引っ張りあげて、彼女に聴かせる形で1曲。女性はB-Rudeのパーカーを着ていたので、スタッフだったのか、妹さんだったかと思われます。(すみません、詳細は不明…)

この日もジョージはお茶目にジョークを飛ばして笑わせまくります。さらにボーカル交代で再登場するときに、コンパクトを片手にファンデーションを直してみたり、サービス精神が旺盛です。(ちなみにこのネタは前日もやってました。メイクを直しながら「ピートは帰ったね」って言ってました。)

この日のアンコールは2回。Karma Chameleon, Summertime, Bow Down Misterでした。Karma Chameleon, Bow Down Misterではやっぱりジョージは会場にマイクを向けてお客さんに歌わせます。そろそろ手抜き疑惑も…?!でもやっぱり歌います。たのしいから。最後はジョージもお客さんを立たせて歌ってました。やっぱりこういうライブは立って踊りたいです。そしてこの日もスタンディング・オベーション。

知らない曲も何曲か歌ってくれましたが、サビがキャッチーでいい曲が多かったです。(調べてみたのですが、Shadow Boxingという曲も歌ってました。"Don't say I don't deserve you"というフレーズが印象的でした。)ジョージはあのぷにぷにした指でマイクをぎゅっと握って熱唱してました。以前より高い声が出てない印象はあったのですが、表現力で聴かせてくれます。今回のツアータイトルはSongs That Make You Dance And Cryだったのですが、本当に踊っちゃいますし、聞けると思えなかった曲が出てきて泣きそうになります。本当にロンドンだけで歌ってるのはもったいないです。日本はもちろん、世界中の人に聴かせたいです。ここは、とりあえず日本に来てちょうだい、ジョージ。

買ってきたグッズ&フライヤー (写真をクリックするとアップで見られます。)


サイン入りポスター(20ポンドで購入。
右側の大きいのがジョージのサイン)

パンフレット:表紙

パンフレット:裏表紙

バッジ3個入り

フライヤー
(モノクロ)

フライヤー(カラー)