本日のカルチャー・クラブなもの(2003年7月分)


2003/07/30
リリース情報いろいろ。

100% Boyによると、ボーイ・ジョージがThe Twin名義でモア・プロテインから7月から9月までに、4枚の7インチシングル(限定版)をリリースするそうです。お近くのレコード屋さんに注文してくださいとのこと(日本のお店でも大丈夫なのでしょうか?)。
今月は7/18に第1弾としてHere come The Girlsがでています。今後の予定は以下のとおり。

Electro Hetero
Sanitised
Nothing

さらに10月にはThe TwinのDVDが出るそうです。

すでに掲示板でKarmaBoyさんが書き込んでますが、9/8にカルチャー・クラブがこれまでに出したアルバム3枚(Kissing To Be Clever, Colour By Numbers, Waking Up With The House On Fire)がリマスター版として再リリースされます。お値段はそれぞれ1,619円です。なお、ヨーロッパ版とのことなので、日本版でのみ収録されていたミステリー・ボーイやタイムなどが含まれない可能性がありますね。この曲がお目当ての方、ご確認を。

HMVの注文画面


2003/07/29
7/27の続き

先日の夜、ぼくはコヴェント・ガーデンにある新しZilliというレストランで食事をしていたんだ。おいしかったよ。すると、ディナーを一緒にしていた友人がぼくについてガタガタ言ってきたんだ。ぼくは自分とラジオ1との確執について説明していたんだ。すると、彼らは言ったんだよ。「うーん、君ってちょっとトラブルメーカーで有名だよね。」
他人がいかにして人のふるまいを解釈して、判断を下すかってのは驚きだね。最近までぼくは自分とラジオ1との確執は想像上のものであって、本当の問題はぼくの才能が足りないってことじゃないかと、つまらない疑いを持っていたんだ。
でも、ぼくとダンスチャートでトップ3を取った友人はぼくのオリジナルな理論を確信してくれたんだ。Psychology Of The Dreamerという曲はイビザで何度もかかったおかげで、プレスの世話にもプロモーションもなしにダンス・チャートを駆け上がったんだ。ぼくの協力者はイビザのパーティーで何人かのラジオ1のプロデューサーたちに曲のコピーをあげたんだ。すると、プロデューサーの一人は「その曲をかけてもらおうなんて望みは持ってないね。」って彼に言ったんだよ。
こういう非公式なものの禁止っていうのはぼくの権利を粗末にしてると思うんだ。でも、ぼくが戦っても、自分が無鉄砲に見えるだけだろうね。
実際、ぼくは元気だから、昨日のロンドンはハイド・パークでやったゲイ・プライドのラジオ1のステージで回していたのさ。


2003/07/27
7/27のボーイ・ジョージのコラムから。ネタ元は100% Boyから。

行列につくためのお約束
何でアメリカ大使館に行くために、8時半におきなくちゃいけないんだろう。本当にわかんないよ。でも、おそらくはそれが彼らがぼくにできる唯一の約束だったんだろうね。さらにおかしいのは、彼らがそれを約束と呼んでいること。だってぼくは並ばなくちゃいけなかったんだよ。
ジョージ・W・ブッシュがわれら平等の国に入るのに、イギリス大使館に女装してくる必要はないはずだよ。いいかい、ブッシュの国に入ろうとするやり方はいささかgung ho(意味不明)になりうるし、ぼくだってずうずうしく見えたいなんて思わないはず。
ぼくは機嫌が悪かったけれど、どうしようもなかった。ベッドから体を起こすと服に袖を通した。
いつものようにEメールをチェックすると、帽子屋のスティーヴン・ジョーンズからのにうなってしまった。ぼくたちは接触しようとしているのに、邪魔なことばかり起こる。Fashion Weekみたいにね。スティーヴンのEメールは簡単なものだったが、抑圧されたぎょうぎょうしさがにじみ出ていた。「申し訳ございません。今週あたりというわけではないのですが、モロッコまで誕生日のサプライズ・パーティー(主賓には直前までパーティーのことを伏せておくもの)に行ってきます。」おかげでスティーヴンがらくだの背に乗ってるところや、けばけばしいトルコ帽をかぶったところや、シャンペンのカクテルをぐいぐい飲んでる面白いイメージを作り上げてしまったよ。
このイメージはぼくが大使館にダッシュしてるところと実に対照的だった。でも、モロッコの暑さのおかげで、ぼくはおかしく(もしくはさらにおかしく)なったのかもしれない。そしてそういう奴ってのは考えることに耐えられないんだ。
いい?ここの天気はすごく地中海的になってる。そしてそれが続いたら、ぼくの衣裳部屋はリネンや軽いコットンの海となるだろうね。
ブリティッシュ・エアウェイズのストライキはどう?ぼくはスペイン人は乗客を賭けにするという侮辱の中では勝者だったと思う。でも、この最新のドラマに何でも進展があったら、追いついていかなくちゃね。人間性というのは空港に着くとすぐになくなるって常に言ってきたんだよ。ストもその混乱に加えよう。それで全部だよね。
人が旅行をして、それも、手荷物を取るのを助けてくれなかったりすると、人間がいまいましくなる。ぼくは1週間の衣装すべてをクラッチバッグに入れられる人を尊敬するよ。だってしわもないんだからね。
このごろぼくはあまりたくさん荷物を運ばない。旅行中は美への体制はおやすみなんだ。ぼくの友だちのアマンダはスーツケースに全部入れちゃって1トンにもなってるよ。
旅行はあらゆる人のためというわけではない。休みを取るという概念を、理解さえしない人もいる。ぼくが理解しているように、それはあらゆるものから逃れ、普段の環境下では十字架を抱えているであろう物を食べる機会なんだよ。

(続く)


2003/07/22
7/21の続き。

DJ仲間の一人、リサ・ラウドがギグのためにイビザにやってきて、彼女は島をヨットでまわってるんだと電話してきた。リサはその洗練された外見とは完全に対照的にだみ声だからそういう苗字なんだ。彼女はハイヒールをはき、フロックをまとってDJをする。でも、彼女が海で立ち往生してしまったら、そこに恐れているものなんかない。「なんとかして!」って叫べば、彼女は安全に救助されてしまうんだ。
たくさんの人が週末に島へと旅行し、行方不明者リストに載ってしまう。で、だらしなくなってしまうか、数日後にNurofen(意味不明。ドラッグの一種?)を求めてしまうのだ。DJ仲間がおそらくは3人のブラジル人に拉致されてしまったようだ。彼女らは彼が出て来て大量のアルコールを持ってくると約束するまで、レコードボックスを取り上げてしまったのだ。彼は彼女たちが周りから押したなんて主張してるけど、ぼくは彼がすすんで囚われの身になったんじゃないかって疑ってるんだ。
ぼくたちが島に着いたとき、マダムが足のきれいなブロンドを追っかけて朝の6時30分に道を渡ってるようなのを見かけたんだ。ぼくたちが車から叫んだとき、マダムはくるりと向きを変えたんだ。するとそれは伝説のパーティー・モンスターのブランドン・ブロックだったんだ。ブランドンはブリット・アワードの舞台を強襲してローリング・ストーンズのロニー・ウッドの邪魔をしてから悪名高くなってしまった。彼はダンスの世界じゃもう何年も伝説なんだよ。彼が道でちょっと愛のダンスを踊れば、当分ぼくの目に焼きつくんだろうね。
焼けつくように暑くて、完璧なドラッグ・クイーンになれなくても、ぼくはイビザが大好きだよ。ぼくはここに来るのを楽しみにしてるし、その情熱と同じくらいの文明が戻ってくるのを楽しみにしてるよ。

次の土曜日、ハイド・パークでのゲイ・プライドのイベントでイビザであった変な奴らとの再会をするはず。ぼくはJudge Julesといっしょにラジオ1のステージの司会をするんだ。これまでのプライド・フェスティバルの中でも最高のもののひとつになるだろうね。


2003/07/22
100% Boyに先日のRock'n' Roll Fag Barの写真がアップされてました。すでにチェック済みの方ごめんなさい。今回のボーイ・ジョージは最近には珍しく帽子を被ってません。というわけでこの日のテーマは「ちょっと生臭な修行僧」というところでしょう。


2003/07/21
7/20のボーイ・ジョージのコラムから。ネタ元は100% Boyから。

イビザにて熱が上がる
ぼくのイビザでのお仕事が終わって、いつものところに戻る準備は万端だよ。国では最近暑いっていうニュースに気がめいるよ。ぼくは日光浴好きじゃないし、イギリスが好きな理由がたいてい頼もしくなるくらい寒いからなんだ。休暇であったり、そんなに一生懸命働かないって言うんなられば太陽にも耐えられるんだけど、だからスペインみたいな場所があるんだね。暑いのはリネンや、カジュアルな服を着て似合う人にだけはぴったり来る。そしてぼくには似つかわしくない。
先日の午後のギグで、男の集団が女の子をめぐってけんかになってた。信じられないよ、彼らがこぶしを振り上げるエネルギーを呼び起こせるなんて。でも、おそらくは暑くておかしくなったんだね。問題の女の子はただそこにたってた。くらくらしてるようで、彼女の気を引くためのけんかでも止めようとしなかった。おかげで「これがストレートであるために払わなくちゃいけない代価なんだ」って思わずにはいられなかったよ。
ストレートだってことを言えば、ぼくの友達の一人が、フライト中に素敵な男性二人に会ったんだ。彼女は変わった人と親しく付き合うってことを知られていないが、彼らを好きになって携帯の番号を渡したんだよ。「あなたなら彼らを本気で好きになったかもね」と彼女は甘ったるく言った。ぼくたちはその素敵な二人の男の子に会って、その晩は一緒にパーティーに行った。そしてテキーラいっぱいで、部屋にはいつくばって戻ってきたんだ。彼らはぼくたちのソファにつっぷしたから、起きたときには自分がどこにいるかもよくわからなかったね。
性格の変わりようはすごくって、彼らはかなり大急ぎでドアから出て行ったよ。ぼくたちはグレート名夜をありがとうって言うお礼のテキスト・メッセージは受け取ったけれど、以来呼び出し音は聞いたことがないね。彼らはその経験でちょっと不安になったんだと思う。でも、ぼくは彼らにはふれてもいないんだよ。
彼らがぼくのレコードを持ち運べたかどうか聞いて来た人もいる。ぼくはIttica Barで一緒にDJをやったキュートなアイリッシュの男の子のライアンに仕事を提供しようとしたところだったから、お願いを聞き入れてあげることができなかったよ。ぼくが彼を有名なDJなのかどうか聞いたら、「ならいいんだけど」って答えたんだ。そんなに長く待つ必要はないと思うよ。ぼくはDJマガジンに彼のファンクラブについて質問の手紙を書こうと思うんだ。

(続く)


2003/07/18
100% Boyによると、8/3にロンドンのCamden TownにあるThe Electric BallroomのElectrolushにてこの会場の65周年のお祝いをために、イベントの司会+The Twinとしてのライブパフォーマンスを行うそうです。

当日の開場は夜9時から、チケットは20ポンドです。以下のアドレスから入手できます。

Electrolushのチケット購入画面


2003/07/14
コラムの続き

今年のイビザの季節はいつもよりずっと静かなものだ。値段が急騰したといううわさもある。でも、ぼくはこれがクラブのメッカの終わりを意味するとは思ってない。数年ごとに、イビザは終わったといううわさが流れるけれど、いつも踊る人は帰ってくるものだよ。
いつもより家族が多いし、島はいつもより確かに落ち着いているね。でもぼくとしては楽しんでるよ。いまのところ、ぼくのお気に入りのギグはサン・アントニオにある巨大ホテルのプールサイドでthe Tonicの仲間とやったものだった。ぼくはすばらしい午後の眺めを見たよ。前夜の乱痴気騒ぎから復活してぶらついてるときに、男も女もみんな興奮してるんだ。トップを飾ったのも楽しい元the ProdigyのメンバーのLeeroy Thornhillで、彼はイケてるレコードをかけてくれた上に、ぼくが男の子たちをからかってたときに、満足させてくれたよ。クラブ通いは過渡期に来ているように思われるね。今年は大物DJが少ないしね。きっと、クラバーのほとんどが2ヶ月くらい遅れているんだ。そんなのは首尾よく消えちゃうんだけどね。
今年一番面白い見ものは、スパイダーマンと呼ばれるキャラクターにちがいないね。振る装備でスパイダーマンの格好をしたやせた男が、完璧な馬鹿みたいに踊って回ってみんなを楽しませてるんだ。彼が逃走中の変人だって考えても許してもらえるだろう。でも、実は彼はポルトガルの大学の講師なんだよ。脳みそたっぷりなんだよね。
2週間陽を浴びたり、何曲かレコードを回す以上に悪いことがある。でも、音を下げよう。素敵な男の子たちでいっぱいだし、彼らはぼくをしあわせにしてくれるからね。
好きな曲をかけられるのはしあわせだし、ベースラインが彼らの理解を超えちゃったら、わからないであろう馬鹿にいらいらさせられないのもしあわせだよ。
これから回すために有名なSpaceに出かけるんだ。ランチの時間帯、24時間かけて回復中の山ほどの変わり者のためにね。もう全く文明から離されちゃってるね。


2003/07/14
7/13のボーイ・ジョージのコラムから。ネタ元は100% Boyから。

殺すのはOK、でもゲイなのは?
ジェフリー・ジョン(ゲイであるために英国国教会の魔女狩りの犠牲者になってしまっている)が主教の座を辞退するって聞いてぼくは悲しくなったよ。
彼がそのポジションのオファーを受けてからというもの、宗教界の大勢のホモ嫌いができうる限りの論争を起こすべく乗り込んできたんだ。思うに現代のユダみたいに彼と敵対した人たちはすっごく誇らしく思ってるんじゃないかな。彼らのそんな態度が教会内でひどいことを持続させてきたってことに気づいてないなんて、何て痛ましいことだろうね。
セックスについて議論することを拒否してきたおかげで、性的虐待を受ける子供が出てきたり、子供を何年も虐待する変実者が出てきてしまうんだ。だって教会は頭をうずめてしまうだろうってわかっちゃってるからね。ジョンのような人は推薦されるべきだよ。そういうホモ嫌いの環境にあってゲイであることを認める人たちは勇気があるし、正直だよ。自分の欲望を抑えつけたり、罪のない人たちを食い物にする奴らと違ってね。だってそういう奴らは、罪のない人たちがあまりにも恥ずかしくて声もあげられないことを知ってるからね。
ゲイの聖職者の受け入れを拒んだこと、あらゆるタイプのセクシャリティに関する議論がオープンになったことで、国教会は弊害を認めている。クリスチャンは自分が聖書のどの部分にこだわるかということにはすごく気にかけるよね。
「男は男と寝ないものだ」という言葉が聖書にあるのはご存知のとおりだ。でも、「汝、殺す泣かれ」も聖書にはあるんだよ。殺しは合意の上での同性愛行為に匹敵するとでも言ってるの?ジョージ・ブッシュもトニー・ブレアも献身的なクリスチャンだ。でも、他の大勢と一緒になって、間違いなく戦争で大量殺人をやってるんだよ。
国教会はホモセクシャルは逸脱行為じゃないって理解できるほどには勇気がないのか、洞察力がないのか?偉大なるゲイの参政権拡張論者のクエンティン・クリスプの言葉を引用するよ。「神様は彼を作り、彼女を作り、そして私をお作りになられた。」

(続く)


2003/07/12
ブロードウェイ版タブーのサイトにキャスト募集のお知らせがありました。マリリン役を公募する模様です。オーディションは7/17(木)10:00-5:00に実施するそうです。ちなみにマリリンの役柄の設定はこんな感じ。

マリリン:男性、20代、any ethnicity(民族問わず?)。ジョージの相棒。ドラッグ・クイーンでドラッグ中毒。肉体的にいい男。お笑いができること。ロック、ポップスが歌えることが重要。

また応募の際の注意事項として、オーディションに女装してこないことだそうです。


2003/07/11
7/6の続き

こういう分野にいるものだから、ぼくはブリクストンのRock ’n’ Roll Fag Barのオープニング・ナイトに予定を入れられてしまった。この週ごとの面白い集まりは木曜日にブリクストンのSub Stationでやってるんだ。ノスタルジアにひたれるチャンスだよ。全てのグラムでゴスで、そのどっちでもないものの前に、お客さんは映画のジギー・スターダストの扮装でもてなしてもらえるんだ。これがもちろん、デヴィッドの音楽だけを聞きたいボウイのファンの集団をひきつけたが、ぼくもどうにか1、2曲のクラシックで彼らをハッピーにしたよ。
もちろん、「代役」として宣伝されちゃった夜でも、いつだって自分の知ってる音楽を聴きたいばか者が一人はいる。「悪いね」ってとあるドラッグ・クイーン作り笑いをして、「あなたは自分のためにプレイしてるの?お客のためにプレイしてるの?」と訊くんだ。ぼくは反応して彼を甘やかすなんてことはしないで、一番いやなレコード、the Jesus And Mary Chainの何か、を見つけると、スピーカーから鳴らしたんだ。誰も帰ろうとしないから、ぼくの出番が延びちゃったあとで、ミニキャブに転がり込むと家に帰ったよ。気がつくとNina Simoneがステレオから出てくるのはなんて楽しいんだろう。それもthe Cheeky Girlsじゃないんだ。運転しているゲイがいたけど、それはたいてい音楽の死を呪ってるんだ。ぼくはロンドンで聴く耳を持ったホモセクシャルのタクシー・ドライバーを見つけたに違いないよ。

もしも君がなぜぼくがLBCのラジオにもう出ないかって思ってるとしたら、ぼくだって同じように考えてるんだよ。ぼくがタブーでニュー・ヨークに行くときにはそこから番組のホストを務めるって話し合いもしたんだけれど、LBCにはそうする余裕がないみたいなんだ。聴衆率が最高記録を出したにもかかわらずね。うーん、関係というよりも短い付き合いだったね。でも、それがショー・ビジネスなんだよ。


2003/07/06
7/6のボーイ・ジョージのコラムから。ネタ元は100% Boyから。

ファンがしびれているとき、それはドラッグ・クイーン
ポップ・ミュージックが文化的に昏睡状態であるときに、変な雑種がでっち上げられてても、驚くには当たらない。ダンスのグルーヴか、ロックへの傾倒かはつねづね論争となってきた。が、若いパンクの連中が方向付けをしてきたことは信用しよう。Black Wireの食欲不振の3人の男の子たちは、つきもののドラムなしでとどろくようなノイズをどうにかした。ひどいプログラムだったが、彼らが打ち出す不愉快なまでにいけてるビートは、"Why am I here?"みたいな曲を並のいやいややってるアイコン以上にやるんだ。
この前の水曜日、ぼくは彼らをNag, Nag, Nagというロンドンの一番いけてるクラブで見たよ。20分間彼らはお客さんの目を自分たちにひきつけていた。3人は100%バーを支えていた。彼らから離れて気がつかれないようにしてたロッカーのガール・フレンドたちも、チェスの大会に出たドラッグ・クイーンのように立っていた。Black Wireが自分の分をやって、侮蔑の表情で舞台から歩き去ったあとで、ホストのジョニー・スラットが訊いた。「Black Wireと寝たい人は手を挙げて。ぼくは寝たいね。」
翌日、ぼくは賞賛の言葉を送るためにBlack Wireのウェブサイトに行ったところ、彼らのファンから口がきけなくなるようなメッセージが入ってるのを見つけて、キーキー言ってしまったよ。たくさんの人がNag, Nag, Nagを偽の南部人のあふれた溜まり場と呼んでいた。「北部人にしてくれてうれしいよ」とまで言う人もいた。
変な奴さえも自分たちの考えが平凡であるとき、たくさんの地方のホモセクシャルができるだけ早くロンドンに集まってくることに、何の不思議があるんだろう?悪いけど、Black Wireはドラッグ・クイーンに近づいてるね。ロニー・ウッドと飲んだあとのポッシュ・スパイス(ヴィクトリア・ベッカムのこと?)を考えれば、近いね。
彼らのスタイルは確立するのに何年かかかる種類のものだし、まさに今放り込まれたように見える。ドラッグ・クイーンがシドニーのマルディ・グラに行く準備ができるのよりも、クールなタイプが白いTシャツを着ることのほうがどれくらい長く時間がかかるかっていうぼくの言葉を知ってるよね。
一部のファンの愚行でバンドを攻めるのはほとんどフェアなことじゃない。スラット氏の努力がなかったら、Black Wireのようなバンドは自分の作品を売る場所がほとんどないであろう。Black Wireにノったあとで、ダンス・グルーヴに浸るのはなんと楽しいだろう。いとも簡単にひとつの盛り上がってるジャンルから次に移ってしまう夜に、どのくらいのプロモーターがそれをのがしてしまったことだろう。

(続く)


2003/07/05
The Devil In...に7/4のThe CocksでThe Twin(ボーイ・ジョージとキンキー・ローランドのユニット)のライブの模様がアップされてました。この日のボーイ・ジョージのテーマは…口裂け女なのでしょうか。怪しさ爆発です。


2003/07/04
せっかくロンドンにいるので、たまには現地の新聞で仕入れた情報を。

7/3付けのMETRO(地下鉄の駅で入手できるフリーペーパー)によると、7/3(正確には7/4)の深夜、BrixtonのRock'n'Roll Fag Barにスペシャル・ゲストとして出演するそうです。結構大きな写真つきで紹介されてました。入場料は6ポンドからだそうです。


2003/07/02
6/29のボーイ・ジョージのコラムから。ネタ元は100% Boyから。

ゲイの主教がなんでそんなにまずいの?
英国国教会はゲイの主教の任命でまさに難しい状況にあるんだ。ジェフリー・ジョン会員はあきらかに国教会に長年尽くしていて、あるものには明らかに力を持つようになってきた。昨日ぼくのラジオ番組でアン・アトキンスという遠慮のない物言いの保守的な国教会員と話し、ゲイを公言している主教がいたら国教会が分裂しかねないし、進歩的な思想家に対しては伝統主義者を置きかねないことが明らかだった。
ミセス・アトキンスはジョン氏に対する論争はセクシャリティの問題ではないと示そうとした。でも彼女は明らかにぼくをある種のばかと間違えてるね。ジョン氏は除外の教義からしても去るべきという彼女の指摘は古いよ。だって彼はずっと前に自分のセクシャリティを宣言したわけだし、もし彼が基本になる事実を曲げていたとしたら、なぜ今になって問題になるんだい?
ジョン会員の多くの支持者は、国教会はセクシャリティなんてそんなに重要でない問題にフォーカスを当てるよりも、その信条がすべての人を取り込むように進めるべきだって主張しているよ。これはぼくにとって謎なんだけれど、なんでゲイの男性や女性は自分たちをとがめる組織の一部になりたがるんだろう。でも、ミセス・アトキンスはぼくにこう言ったよ。「聖書の大部分はあいまいで、解釈の余地があるんです。」悲しいことに、これがセクシャリティに及ぶことはないんだ。でも、この騒ぎがなぜ、どうやって公になったんだろうって人は思うね。ミセス・アトキンスは古い言い回しを使ってるよ。「罪ではなく、罪びとを愛せ」って。そして、国教会にはゲイにとってもっとも確実な場所があるって彼女は信じてるんだ。ただ、説教壇ではないんだけどね。
ぼくの、フラワー・アレンジや、金磨きやケーキ作りに関する提案は、笑いを起こしてしまうんだけど、彼女はさび付いた銃に固執していたね。そんな態度では暗い影を落としてしまうだけだし、光や知恵、調和を与えるべき組織を抑圧してしまう。イエスが戻ってきて、彼の名前で繰り広げられている愚行に終止符を打ってくれればいいのに。
ぼくは自分が神様の概念を正しいと完全に信じているかはわからない。だって地獄の火で焼かれるような商人が彼を描写するんだからね。ぼくはきっとどこにでも実在すると言う考えまでは、割り引いて考えたりしないよ。そしてもし神様がこの世にさらによいPR(Priest(神父)?)を与えてくれれば、彼の本当の価値をさらに確信するんだけどね。ぼくはスピーカーズ・コーナーで、Lurexのカーディガンをきたクリスチャンの笑えるばあさんにわめかれた記憶があるんだ。「魔王が生まれちまった」彼女はぼくが彼女の言うことを聞いて立ってたら、そうつぶやいたんだ。訳がわからないし、悲しくも危ないロジックだね。ミセス・アトキンスは明らかにロジカルな考えの持ち主だけど、それが彼女の考えを却って憂鬱にしてるね。

数字という観点で言えば、ぼくのクロアチア初訪問は成功じゃなかった。巨大な倉庫は可哀想なくらい空っぽだった。そこにいた人たちは十分ハッピーに見えたけどね。とはいえ、クロアチアはフレンドリーな場所で、素敵な男性がいっぱいいたし、それと同じくらいかわいい女性もいたし、ぼくのホストたちも惚れ惚れするような人たちだった。
クロアチアはちょっとロシアみたいな場所だったけど、自分のスタイルを確立させるほどイタリアの影響がある。男性はみんな頬骨が高くて、青い目で見つめてくれて、ゲイの訪問に投げキスをするのを楽しんでくれてるんだ。もしくはぼくは、ヘテロセクシャルの男たちをおかしくしちゃったのだろうか?彼らは、ぼくがずうずうしいまでのジェスチャーに、なんか喜んでだまされてると思ってる。そして天邪鬼な言い方をすれば、そのとおりなんだよ。いわゆるゲイクラブなんて存在しないし、存在していてもそれはあまりものなんだ。
ひどい人手だったにもかかわらず、ぼくはいつでも行きたいし、真夏の季節にちょっとギグで呼んでほしいよ。ぼくをレコードみたいに回してくれるスラヴ人がどんなものかわからないけど、彼らはぼくをそうしてくれるね。ホテルには豆腐まであったし、数少ないお客さんはおしゃれに着飾っていた。ぼくたちは東欧の多くの国々に誤った印象を持ってて、タイムワープしてると思ってるんだ。ぼくはボスニアとクロアチアを訪問して、両方ともすごく素敵でフレンドリーだってわかった。ぼくは調子的にはスラヴ人だって言えるかもね。


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