10月の予想

当たるときもあれば、外れるときもあります(断然多いが…)。
時には当てたい時の参考に、そして時には外すための参考に、皆
さんのご自由に活用して下さいませ。

10月31日(4回東京最終日)

後から予想を見ると、決して大負けするような予想はしていないのに、これ
だけ負けるとは…。相変わらず抑えの利かない自分の気性に腹が立つ。とに
かく天皇賞に全力投球というのがきょうの基本スタンス。極力、投資は控え
ることにしたい。だいたい、土曜のうちに増やすはずだった資金を食いつぶ
しているのだから、今さら遅いという話もあるのだが。
スタートは3R。前走の時計の比較で人気落ちが見込める
マイネルクリムゾ
がおいしそうだ。人気のユーワシーザーの前走は、前半5Fが60秒8。
片やクリムゾンは65秒7。馬場もやや重だった。このことを考えると、時
計の比較が無意味であることが分かろう。ユーワの前走の脚も目立っていた
が、クリムゾンのしぶとさも特筆できる。叩いての良化は陣営も使う前から
口にしていただけに、ここはエア、ユーワだけでなくモリ、スプリングあた
りにも流して高配当を狙いたい。6Rの
マイネルフリートは、やや距離が微
妙なところだが、改めて前走で潜在能力の高さを見せた。母系からはスタミ
ナ勝負も可能なはずで、人気面を考えると狙う価値はある。さて、これ以降
の平場、特別はすべて妙味が感じられない。見送るつもりだ。
自分のいる福島も、残念ながらかなり苦しい。きょうの大敗で自信を喪失し
たのも事実だが、前日に比べても、狙い目が見当たらないのは確かだ。唯一
面白そうなのがメーン。荒れ馬場だけがチャンスとさえ言える
スタープログ
ラマー
と、重馬場ぶっちぎりの記憶があるタイキダイヤの2頭でどうだろう
か。ともに休み明けではあるが、中間の調整過程を見る限り、不安もなさそ
うだ。2頭の馬連を本線にしたい。
きょう最も自信を持てるのは京都の10R。
クルーピアスターは、橋口調教
師が「もっと上のクラスで走る馬。51kのハンデはびっくりしたわ」とニ
ンマリしていた。人気は仕方ないが、手堅く取っておきたい。

10月30日(4回東京7日目)

この秋、最も楽しみにしていた天皇賞ということで、きっちりと資金の確保
を図りたいのだが、凱旋門賞出張で使用したカードの請求金額が大きく、給
料日直後だと言うのに早くも財政は切迫している。何とも情けない限りだが
ここまできてセコい勝負はできない。何としても、土曜のうちに資金を増や
すつもりで頑張ろう。
東京の午前は、どのみち買えないということもあるが、情報もレースの記憶
も薄い3歳戦。見るレースとしておきたい。4Rの
バクシンフラワーは、力
を出し切れるかどうかが焦点という馬で、前回も不利に泣かされた。ここは
ロバーツJを持ってきたことで、詰めの甘さが解消される可能性がある。サ
クラブーケは絶対に芝向きなので、能力だけで連対する可能性も否定はでき
ないが、スズカケロードとタケノプロシードを相手本線にしたい。午後イチ
の6Rが楽しみ。前走の
ダイワジアンは、想像以上にいいレースを見せてい
た。時計も優秀だったし、インターフラッグ、マルカコマチの下という血統
も成長力を感じさせる。ここはアイサダオーとミヨノエルフへの2点で決め
たい。8Rは堅いが、
マリーシャンタル、マッチザピース、ナスノフローラ
のボックス
買い。配当的に妙味がありそうなのは9R。能力を感じさせなが
ら2勝目を挙げられない
メジロカンナだが、こういう馬もロバーツJが合う
と思う。ガラリの変身を期待して馬連で手広く流したい。10Rは、昨年の
皐月賞でも本命にしたディヴァインライトが出ているが、どうも美浦の様子
を聞く限り、万全のデキにはないようだ。ここは春のG1で高く評価し続け
たタイキトレジャーから入る。メーンは、いろいろと入れそうだが、思い切
って
アレグラールを狙ってみた。この馬は、好きな血統でもあってデビュー
の頃から注目していたが、意外にもダートで負けなしという戦績を誇って菊
花賞に登録。大根田裕也調教師は「菊花賞なんて馬やあらへん」と登録だけ
にとどめることを即決していたが、「自己条件ならそこそこはやれるやろ」
と踏んでいた。春先から2500mを使うなど、スタミナには不安がないタ
イプ。前走で負かしたキクノグリッターは、準オープンでも楽に通用する器
だけに、先物買いで手広く買う。最終12Rがきょうの仕上げ。休む前にも
何度か注目した
マチカネムラムスメを狙う。調教の動きといい、血統の良さ
といい、すばらしいものがあったのだが、開花したのは芝の良馬場。5戦目
での勝ち上がりとはいえ、ベストの場を与えられたあの1戦は、メンバーの
レベルも高く、時計も優秀だった。ここもほぼベストの馬場でやれそうなだ
けに、鉄砲駆けの今回こそが狙い目とみる。単複連と強気の攻めでいく。
京都では特にこれぞというレースはない。2Rビワタイテイ、3Rエアトゥ
ーレ、9Rチョウカイウエスト、カーネギーダイアンと注目の素材はいるも
のの、確たる自信まではない。スワンSは、佐藤哲Jとのコンビ復活で復調
気配の
マイネルマックスを狙うが、ブロードアピールとブラックホークの間
に割って入れるかどうか。複勝を厚めに買いたい。
問題は、自分が行く福島。ワイド発売で堅実派が人気になりそうだが、それ
はあくまでワイドの話。馬連でも狙うかどうかは微妙なところだ。それでも
予想スタンスは特に変えないつもりでいきたい。2Rの
トウカイステラは、
ここでは力が違う。手堅く当てておきたい。問題は芝レースである。馬場の
荒れ方は尋常ではない。直線で内を通るのは自殺行為だが、外に持ち出すの
もひと苦労だ。バラけるといっても、やはり外枠からの発走が有利という考
えは忘れたくない。その意味で、3Rの
エアシビュラは注目。前走はいい末
脚を見せているだけに、開幕週で不発だった末脚が、外枠からうまく発揮で
きればアタマまで突き抜ける可能性も十分にある。北海道で上位に健闘した
力は、ここなら上のはずだ。この芝で冴えを見せる大西Jのヒートザビート
も、内枠だが相手には買える。5Rの
ローレルフェイスは、デビュー前に桑
田厩務員が高く評価していたことを思い出す。坂路での調整となると、不安
はなきにしもあらずだが、意外に人気がないようなので、単複連と手広く買
ってみたい。6Rの
オリヴァーは、前走は相手が悪かっただけ。青木Jは、
「先週は除外たくさん食らっちゃって1鞍だけ。今週は楽しみ」と言ってい
たが、この馬が該当するだろう。これ以降は特に買う気の起こるレースはな
い。ワイドでひっそりと楽しむ予定だ。

10月24日(4回東京6日目)

はじめにお断りしておくと、前日に「買う馬券を書く」と書いた。「ならば
明日の京都はどうするのか」という方がいれば、と思いお答えする。「東京
の馬券は、きっちり人に依頼します」。んなわけで、あくまでホームグラウ
ンドの東京競馬をば。なお、秋華賞は
こちらにて。
スタートは3R。
マッケンロイヤルの鉄砲駆けを狙う。休養前にも、ダート
の方がいいと思っていた。単勝で。午後は6R。
タイホウウンリュウの今週
の追い切り時計はすばらしい。古い話になるが、9馬身離されたとはいえ、
エルコンドルパサーの2着したこともある(4歳1月の500万下)貴重な
馬だ。もう少し頑張ってもらいたいという意味も込めて単と連。
8Rクラ
フトマンシップ
は、小柄な馬だけに北村宏Jで絶好の狙い目だ。単勝を太く
買って、相手もアサクサキーマンとトキワジーニアスを本線に。
11Rは、
ダイワカーリアン。北海道では中距離で意外な健闘を見せてきた。今週、馬
上の清水厩務員としばし話したが、「デキは北海道当時よりいい。それに、
この馬は元来、左回りの方がいい馬なんだ。折り合いに不安もないマイルな
らいいと思うぞ」とのこと。オープン特別とは思えないメンバーだが、なら
ばこそ穴として狙える。鞍上の田面木Jも、GTで一流騎手がいないことを
見越して、1週前の追い切りから騎乗しているあたり、陣営のやる気が感じ
られるといえるだろう。リワード、ツクバ、レガシー、マイネルが本線。単
複連と買い込みたい。12Rの
ケイアイギャルソンも、外よりの枠ならスム
ーズに先行できるはず。ケイアイバリアで2着だった分も頑張ってほしいと
奥沢調教厩務員は思っていることだろう。
自分が行く京都では、伊藤圭厩舎の2頭を推したい。ともに三浦調教厩務員
の担当馬で、4R
カミワザ、10Rワンモアヒットである。カミワザは、賞
金の都合上、重賞などにも出走していたくらいで、「この平場のメンバーな
ら通用してもいい」とのこと。また、ワンモアヒットは「前走の時計がすご
くいいので、あのくらい走れれば」と期待十分の口ぶりだった。特にワンモ
アは、1200mの割には意外なほど生粋の逃げ馬が少なく、狙い目十分だ
ろう。騎乗経験のある松永幹Jというのもいい。
福島は8Rの
フェイスフルアクト。今週、二本柳Jが一番のおススメとして
名前を挙げてくれた。カブトヤマ記念は、今ひとつ分からない。差し馬が届
きやすそうな馬場だけに、軽ハンデで、差し馬に乗せて達者な武士沢Jが乗
モンレーブから流し馬券で楽しんでみる。

10月23日(4回東京5日目)

給料日前で実に財政が苦しい。こういう時は少額で穴をチマチマと買うか、
狙いをグッと絞って堅いところにいくかである。まあ、それは個人の事情で
あり、ここで言うことではないのかもしれないが、買わない馬券を推奨する
のは本意ではないので、あくまで我が財政を中心とした馬券戦略になること
をお断りしておきたい。ご了承ください。
まず1R。ここはちょっと穴狙い。バクシンメロディーが人気となりそうだ
が、どうにもこの2戦のタイムでは心もとない。ティッカネンの子供だけに
東京で良さが出そうな気もするが、ここは
イデムを狙う。それこそタイムが
悪いと言われればそれまでだが、こちらは超スローの流れ。しかも、1戦し
てきちんと間隔を空けてきた点は、立て直しの効果が見込める。レオ、アサ
クサ、スズあたりに少しずつ流してみたい。4Rの
トウキュウアビーは、実
力は断然。調教過程を見ても仕上がりはよさそうに思う。こういった場合、
相手を絞るのは危険が伴うだけに、単勝1本でいきたい。5Rの
カラフルワ
ールド
は、何と言ってもセントライト記念でまで本命にした馬。ここで買わ
ないわけにはいかない。ただ、前走は想像以上の完敗を喫してしまっただけ
に、ちょっと尻込みしてしまう気もする。今週、根来厩務員は頭数や相手関
係をしきりに気にしていたが、春先のように強気な口ぶりとまではいかなか
った。こちらと同様、半信半疑なのだろう。それでも、強引な競馬をしてマ
ルブツオペラとコンマ8秒差、ドタドタの不良馬場でシンボリモンソーとク
ビ差である。このクラスならモノが違うはずだ。相手はテイスティ、レオ、
フサイチ、オーミの4頭。6Rの
ケイアイバリアは、前走がなかなか見どこ
ろある内容だった。芝でもダートでもOKだが、現時点の安定味は、やはり
ダート。差して味のあるレースを見せた前走からみて、東京での狙いが立っ
てきた。素直に単勝。7Rの
ウィスキーソーダは、間隔が空いて人気の盲点
になっているように思う。未勝利を勝った時には青木Jが「血統もいいし、
上でも楽にやれる」と言っていた。クラスを一度経験してからの休養。ここ
が狙い目だろう。単複に馬連も手広く流す。きょうの自信の鞍は
9R。何と
言っても
ノボジャックの前走時計はケタが違う。負かしたセミナリオが次の
レースを楽勝しているし、初戦で惜敗したエンドアピールはすでにもみじS
を勝ってデイリー杯に出走している馬だ。期待馬ノボエンジェルが快速を見
せながらも2着に終わった萩原厩舎。長島調教助手によると「エンジェルと
違って、ためが利くタイプ。心配ないよ」とのことだ。オッズ次第だが、ま
ずは単勝。相手は、入厩前から評判が高かったアグネスデキシイ、斎藤調教
助手が「元気いっぱい!」というアイルランドシチーが本線。メーンは思い
切って
スピードワールドといく。京成杯オータムHを使う前に「ここでダメ
ならダート路線。けいこの動き、走りっぷりからして、絶対にダートは合う
と思うんだ」と河原調教助手はむしろ路線変更を望むような口ぶりだった。
芝での内容が底を見せたとは言いたくないが、気分転換では済まないだけの
走りを見せる可能性が感じられる。デビュー前から調教の動きは化け物級だ
ったことを思うと、ここで狙わなければ手後れになるのではなかろうか。こ
の場合、逆に単勝だけは人気になるので、馬連で攻める。素質を買っている
デピュティーアイス、休養前の内容がすばらしいチョウカイライジン、東京
なら走りが違うシャープウイット、復調気配が感じられるナモンレグラスな
どを本線に、手広く流しても馬連の採算は合うだろう。
京都のデイリー杯3歳Sは、ひとひねりして
マイネルビンテージ。札幌3歳
Sのしまいの脚は、すばらしく目立っていた。あの脚を使えれば、外回りの
マイル戦なら届くように思える。ちょうど、一昨年のボールドエンペラーが
とても届きそうにない位置から頭まで突き抜けたように。好位にもつけられ
るだけに、戦法は変わるかもしれないが、メンバー的には中団より後ろにな
るだろう。一気の末脚を期待する。
福島は、ハッキリ言って、この前半開催からあそこまで馬場が荒れていると
は思わなかった。手を出しづらい環境にあることは間違いないが、その心配
がないのはダート戦。9Rの
チョウカイウィンは堅い。昇級しても通じるだ
けの器を持っている。黙って単勝。
資金不足のくせに、やたらと買いたいレースが多い。うまく資金が転がれば
いいのだが、果たして秋華賞までもつのだろうか…?

10月17日(4回東京4日目)

今までよりも少ない予想数だが、それなりにヒットしているように思う。こ
うなると、取材してもしなくてもいいような気がしなくもないが、それとこ
れとは話は別。たまたま当たっているにすぎない、と思っている。とはいえ
当たりは当たりだ。特にアスクアフリートの複があんなにつくとは思わず、
望外の黒字決算だった。気持ち良く勢いに乗りたい。
午前の、というよりきょう一番の勝負レースは
5R。前走に引き続いてマイ
ネルディヒター
を狙う。中山1000mの内枠で、不利はなくとも、さばく
のに苦労した前走。今回も内枠だが、多少、さばくのに苦労しても、能力だ
けで間に合うのが東京コースだ。距離の延長も問題あるまい。父内国産限定
のここは、メンバーも手ぬるく、自信の単勝勝負といく。好メンバーが揃っ
た9Rは、
コスモハリケーン。後述するノボエンジェルに食い下がった能力
には驚かされたが、2戦目もあっさり決めたあたり、堅実さも兼備している
ようだ。問題はタメがきくかどうかだが、距離が短くなるだけに、押し切れ
るだろう。今週、化け物のような時計を出したチトセシャンハイが相手だが
さすがにあれだけの調教をこなすと、疲労残りの方が心配される。札幌3歳
Sであわやのまくりを放ったプリエミネンスも争覇圏内だ。メーンはエガオ
ヲミセテとナリタルナパークで堅そうだが、あえて
ウェディングハニーを狙
ってみる。1週前の段階ではマルカコマチを本命にするつもりだったが、今
週の栗東で「輸送を考えてもまだ太い」と北橋師のコメントを聞かされては
本命には推せない。あれこれ目移りするメンバーだが、前日に引き続いて東
京の芝はトニービン、の鉄則に従う。好調・菊沢徳Jに期待しよう。高市師
があえて連闘に踏み切ったことも、ポイントだ。ここまでに増やした資金を
ドンと12Rにつぎ込む。対象はもちろん
ハタノアドニス。前走はマイネル
ディヒターと同じく休養明けで短距離の内枠だったが、こちらの方がセンス
という面で上だったのだろう。乗り込みも豊富で、デキもよかった。今回は
東京になるが、まず能力だけで勝負になる。相手は、同じく能力という意味
でリワードアイゼン。そして今週の調教に跨った佐々木晶師が「けいこだと
ホンマによう走るわ〜」と言っていたケイアイマイウルフの路線変更には注
目したい。
PAT馬券は京都4Rの
コンプルスキャン。前日のタニノディオーネは2着
だったが、松田国厩舎の今週の4頭の中でも、師が最も力を入れていたのが
この馬だ。「ここを皮切りに、900万平場、900万特別を勝って、準オ
ープンまではノンストップでしょう」とサラリ。ダートの鬼の血統で、去勢
の効果が現れつつあるという。黙って単勝。京都9Rの
ノボエンジェルは、
ちょっとモノが違う。スピードの絶対値が他とは比較にならないだけに、牝
馬限定の1400mというここは、まず負けようがない。相手は前走の勝ち
っぷりにひかれるマヤノメイビーで、馬連1点。京都新聞杯は、かなり悩ん
だ。今週、栗東に行く前は我が「幻のダービー馬2号」(1号はむろんマイ
ネルプラチナム)オーディーウィンにメイチの気があったのだが、強気で鳴
る加藤調教助手でさえ「仕上がるまでもう一歩。叩いて自己条件、やな」と
控えめでは、抑えまでの評価しかできない。叩いての上積みと、確かな調教
の動きを見ればオースミブライトが妥当かもしれないが、堅実性という点で
ナリタトップロードだ。放牧からガレて帰って来たのは事実だが、それは
神戸新聞杯をにらんだ上での問題。調教の動きを見ても、相変わらず状態が
よさそうで、ここは連軸狙いとしては最適だろう。相手筆頭はオースミ。そ
れにしても、前日オッズでアドマイヤベガが3番人気とは…。先週のスペシ
ャルウィーク後遺症とでも言うべき事象だろう。それにしても珍しいダービ
ー馬への評価だ。福島は特にこれというレースがない。きょうは見送る。
いずれにしろ、土曜日より楽しみなレースが多いのは確か。ない資金を多め
にかき集めて競馬場に行くとしよう。

10月16日(4回東京3日目)

先週と全く同じ前提だが、とにかくここ6週間で本拠地・美浦に行ったのは
わずか1週だけ。このところ3週間にわたって留守にしている。これでは、
勝手知ったる馬たちの様子もまるで分からない。記憶と数少ない情報から、
予想をすることになるわけで、あまりご期待いただかない方がいいだろう。
来週以降は少しは自信の鞍も出てくると思うので…。
スタートは2R。見れば誰でも分かることだが、前走のセミナリオの時計は
尋常ではない。勝ったノボジャックという馬も今後は大いに注目の器だが、
まずよほどのことがない限り、この
セミナリオの軸は堅い。相手はポリッシ
ュジョーとブラーボウォモの2点で。午前はこれだけで、午後は7Rから。
久々でも能力上位の
クニノユメオーと、叩いて変わり身の見込めるインディ
ペンデンス
。競り合いが激しくならなければ、この2頭が優位だろう。きょ
うのレースで配当的に妙味がありそうなのは
8R。それでも人気になるかも
しれないが、連闘の
タヤスアンティームを狙う。基本的に1800mでも短
いという、トニービン産駒のダートステイヤーという珍しい個性派。先週は
この馬が人気になってくれたおかげで思わぬ好配当にありつけたが、今週は
逆に連に絡んでもらって配当にありつく。まず単勝。相手は、実績あるトウ
ショウヒューマの他に、春先から「ダートの長いところの馬でしょ」と陣営
が評価していたマイネルトレジャーが本線。あとはコアレスヒーロー、ロー
ドメイプル、ティエッチリボーまで。メーンは悩みに悩んだが、
ヴィエント
シチー
に狙いをつけた。どこまで人気になるのか分からないが、出遅れなが
らニシノシンデレラを差し切った内容は、このクラスでも通用するとみる。
エイシンルバーン、サクラアカツキ、ゴーストソルジャー、ラトラヴィアー
タと、本命にしたい馬も多い。馬連の人気は割れるはずなので、手広く流し
ても採算は合うだろう。最終レースの
サンフレアは、なかなか順調に使えな
いが、能力はここなら断然。東京の芝で悩んだらトニービン産駒を買う、が
必勝作戦でもある。
さて、今週は栗東に行ってきたので、PAT向けに京都のおススメも少々。
「大穴ならこれやで」と加藤調教助手から聞かされたのは2Rの
ブルーカー
ネギー
。2度使われ、芝のマイル戦で変わり身が見込める。「今週は4鞍、
すべて勝つつもり」という松田国調教師。5Rの
タニノディオーネも、もち
ろん星勘定に入っている。平場で狙うならこの2頭だ。
福島は9R。素質を買って追い続けている
マイネカンパーナとアスクアフリ
ート
の2頭は、牝馬限定のこのあたりなら通用しておかしくない。単複と、
ささやかな馬連の流し馬券で大穴シフトを敷いておこうと思う。

10月10日(4回東京2日目)

前日と同じく、ブランクは感じる。ただ、毎日王冠や京都大賞典組ともなれ
ば、夏場からのマークがある分、多少はマシだ。いずれにしても、徐々に勘
を取り戻していくしかない。
前半はやはり思い付く馬がいないので、パス。スタートは6Rから。さんざ
ん狙ってきたマチカネラッパが待望の東京戦だが、ここ2戦の期待の裏切り
方を見ていると、東京だからと飛びつくには足りない気がする。東京の芝と
いえばトニービン。ここは休み明けの
ロードプラチナムでいってみる。もと
もと自分がPOGで持っていたという点ではラッパと同じなのだが、こちら
の方が新鮮味があり、中間の調整過程も意欲的(ラッパもだいぶ動くように
なってきたが)。鞍上の勢いも込みで単勝勝負といく。7Rの
ジョウノパリ
ジャン
はこのクラスなら上位。これも文句なく単勝。8Rのロードクロノス
もまったく同じことが言える。9Rの
スプリングガーベラは、デビュー前か
ら前田調教師がその素質を高く評価していた。このレースには過去に本命を
打って推奨した馬が3頭も含まれているが、戦前の評価や将来性という点で
は勝るとも劣らない。単勝と馬連を均等に。10Rの
ハイパーナカヤマは、
何と言っても休養前の戦績が違い過ぎる。8分のデキでも楽勝だろう。オッ
ズは単勝にかぶると思うが仕方ないところだ。
毎日王冠グラスワンダー
−ザカリヤ本線
というのは決まっていた。問題は本命をどちらにするかだ。
美浦から聞いた話ではザカリヤの桑田厩務員が「えらく具合がいい」と張り
切っているそうで、こちらを思い切って本命に、とも考えた。しかし、二ノ
宮調教師にフランスで聞いた時には「この先は、マイル以下を使っていくつ
もりなので、あえてこの距離から使います。いきなり短いところから使うと
ガーッと行くようになってしまいますから」とのことだった。叩き台だから
という点では他も同じ。しかし、この先の路線を思うと、やはりグラスWに
比べると距離適性という点で一枚劣るかもしれない。本命はグラスとする。
抑えの1点はツクバシンフォニー。昨日のハナノメガミと同じく、東京、芝
1800m、いずれもスペシャリストといっていい成績を残している。一昨
年もバブルガムフェローの2着。上位争いには確実に加わるはずだ。
京都は特に自信のあるレースがない。京都大賞典については、絶好調をアピ
ールする
ローゼンカバリーを狙うが、3強の一角を崩しても2角を崩せるか
どうかとなると大きな自信までは持ちにくい。ただ、目黒記念を勝ってはい
るものの、元来、右回りが上手な馬。ここ3週ほど、今までにない調教の動
きも見せているようで、複勝以上の狙いをささやかに望んでみたい。

10月9日(4回東京初日)

何とも表現しにくい感覚だ。秋の東京が始まるというのに、ピンとこない。
というのは、ここ数週間、まともに競馬場で競馬を見ていないからである。
やはり競馬は競馬場で見て、馬の特色を頭に叩き込んでいく記憶が大事だと
思っているだけに、夏競馬から続くブランクの長さには、不安を覚えざるを
得ない。まあ、えてして当たるのはこういう時なのかもしれないが。
午前の3歳戦は、ほとんど取材もしていない。唯一、記憶の片隅にあるのが
3Rの
ターントゥハローズ。一昨年の夏に、谷川牧場に取材に行った際、こ
の馬の母親の話になり「今年の当歳は、栗田先生が気に入ってすぐに決まっ
たんですよ」という話があった。まあ、入厩する馬というのは、たいがいが
調教師が気に入ったから入厩するわけで、当たり前のことといえばそれまで
だが、こんな記憶に残るのも何かの縁。調教の動きもいいだけに、先々まで
少し追いかけてみようと思っている。午後に入っては、7R。ともにこのク
ラスの器と思えない
チョウカイスピードとメジロヨウテイ。調教の過程から
みてメジロが有利とみるが、素質は互角と思う。馬連1点。10Rの
クラフ
トマンシップ
はしばらく追いかけている馬で、小柄なこの馬にハンデ57k
は少々つらいかとも思うが、もうワンランク上でも競馬はできる馬。富嶽賞
の内容から見ても、距離はマイルかそれ以下で良さがでるタイプでもある。
単ではなく、連で買いたい。メーンは思考を重ねた末、
ハナノメガミを狙う
ことにした。どこからでも入れそうなメンバーだけに、心は動くところだが
配当的な妙味と、上積みを考えての結論だ。右回りの芝が6戦して2着1回
であるのに対し、左回りでは6戦2勝2着1回。1800mでも11戦して
6連対という好成績だ。ここ2戦、レコード決着のレースで離されているだ
けに、開幕週で時計が速すぎるとどうかとも思うが、52kのハンデと中間
の好時計から相殺できるとみた。単複に馬連も手広く。
京都の自信の鞍は
10Rサンフォードシチーとエーピーバーストの馬連
は、配当は期待できないが1点で勝負すれば小遣い程度にはなろう。

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