3月の日記(後半)

31日(金)

もう今年も4分の1が終わったことになる。早いものだ。ギャンブルに
明け暮れる日々が続いているわけだが、給料日直後にもかかわらず、危
機的経済状況が続いている。年度替わりということで、ツキも少しは変
わってくれないものかねえ。
有珠山の噴火は、やはり心配である。日高地方だけでなく、洞爺近辺の
馬産が、危ないのだ。風向き次第ということではあるが、火山灰が牧場
に降ってしまっては、牧草が全滅してしまう。自然の力には何も抵抗で
きないし、自分にもできることがなく、ただ、無事を祈るしかない。

30日(木)

首都圏に住んで電車を利用している方なら覚えがあるかもしれないが、
このところ電車が止まるケースが多すぎる。人身事故や、信号機故障な
ど、理由はいろいろあるが、問題はその対応だ。たいていの場合「お急
ぎの方は、お乗り換えください」という別の電車への乗り換えを促すア
ナウンスが入る。きょうも電車が止まった。そして、ご多分にもれず、
そのアナウンスが入り、遠回りになることを覚悟で慌てて乗り換えてい
く人が多くいた。ところが、電車はほんの3、4分で復旧。慌てて乗り
換えた人たちは、とんだバカを見たことになる。こういう時、駅員さん
たちは、ほとんど「見込みは立っておりませんし、予測はできません」
と答える。結局、ウソをついたと責められることを避けているのだろう
が、たった3、4分の復旧なのに、すぐさま乗り換えのアナウンスをす
ることは、果たしてサービスになるのだろうか。その道のプロなんだか
ら、少しくらいは予測もつくと思うのだが。
いい加減、腹が立ったのでこんなことから入ってみたが、きょうはよう
やく、JRAのCMで流れている小田和正の「woh woh」を手に
入れた。しばらくはこの歌を聞き続けることになりそうだ。

29日(水)

昨夜のドサクサ紛れのアポをきちんと覚えていてくれた石山Jに取材を
済ませ(とっても礼儀正しい好青年!)、追い切りの取材などもまずは
滞りなく終了。午後も速やかに原稿を書き上げた。というのも、夕方前
から、松田国厩舎の勝ち祝い(少し前になるが、チューリップ賞と、シ
ルクロードSの分)に、マスコミが呼ばれていたのである。マスコミと
いっても、自分だけではなく、基本的に「すべての人に声をかけたい」
という趣旨のもので、専門紙、日刊紙はもちろん、カメラマンやテレビ
関係者まで招集がかけられていた。もちろん、ほとんどの人が仕事をか
かえているだけに、スタートからの参戦はできなかったが、自分は事前
から用意を済ませていたため、のうのうとかなり早い時間から参加。ゼ
イタクにもおいしいお肉を大量に食べさせていただいた。
松田国調教師もお酒が手伝って冗舌になっておられたが、この方が必ず
といっていいくらい発言されるのは「マスコミの皆さんには、馬券の売
り上げが伸びるよう、書いていただきたいんです」ということ。ボクは
多くの関係者に取材をしているが、この人ほど売り上げを意識している
人は、ほとんどいないと思う。売り上げ=競馬の盛り上がり。すなわち
競馬に携わるすべての人々の生活につながることなのだ。自分も、常々
馬券を買うべしと布教(?)しているだけに、共感できるという以上の
うれしさを感じる。その分、とにかく強気な方なので、よくだまされて
しまう(結果として、ですよ!)が、それはそれでいい。とにかく、さ
んざん食べさせていただいた分くらいは、松田厩舎の馬の馬券を買おう
と思うばかりだ。ごちそうさまでした!
用意された肉、50人前(!)。デジカメ持っていけばよかったと後悔しています…。

28日(火)

桜花賞の取材だが、出走予定馬のうち山内厩舎に4頭、松田国厩舎に2
頭が所属しているため、取材の手間という意味では、やや楽な部類に入
るかもしれない。しかし、今週はメーン原稿を担当するため、やはり気
合がいつもより入っている気もする。メーンはもちろん、サイコーキラ
ラ。浜田調教師にたっぷりとお話を聞かせていただき、主戦の石山Jに
も話を聞きに行ったのだが、名古屋の交流競走に向かったとのことで、
タッチの差で会えなかった。締め切りは明日なので、安心ではあったが
何と夜に記者仲間で出かけた居酒屋に現れた時にはビックリ。とはいえ
まさか騎手仲間の皆さんが楽しく飲んでいる時に仕事のアポを取るわけ
にもいかず、自分たちだけで飲んで帰ろうとした…のだが。意外なこと
が起きた。騎手とその家族グループの中に、障害を主戦場とする酒井浩
Jが家族連れで来ておられ、その娘さんがなぜか、連れ立っていた記者
仲間の一人に手を振ったので、愛想よくその記者が手を振り返したとこ
ろ、強い興味を示されたのである。結局、タクシーを待たせながら、酒
井さんのお嬢さん(望ちゃん=10歳=将来の夢は競艇選手!)の茶目
っけたっぷりの仕草や言葉につられ、ついつい話し込んでしまった。な
ぜか名刺を渡し、そこでこちらの職業が判明し、「なんだぁ、新聞屋さ
んかぁ!」と交流。結局、諦めていた石山Jへの取材申し込みまでして
しまった。ボクら記者グループはすっかりいい気分になり、そこからカ
ラオケに繰り出した。帰宅したら午前様。明日はきちんと起きなきゃ、
約束した取材もできんぞ。早く寝るとしよう…。もう遅いけど。

27日(月)

思い出すのも情けないことだが、前夜は中京から栗東入りした他の2人
の記者とともに、居酒屋で残念会。しかし、おのれのバカさ加減にいい
加減、業を煮やしていた自分は、もともとロクに飲めもしないというの
に「きょうは飲みます」などと宣言したうえ、サワー2杯でベロンベロ
ンになってしまったのである。当然のように夜中に目が覚め、激しい頭
痛に襲われた。結局、1日中、ボケーッとした頭のまま過ごした1日な
のだが、それでも疲れをおして、午後にびわこ競輪場へ。ついて2つ目
のレースで儲け、そのまま勝ち逃げすることも考えたのだが、しょせん
土日の負け分を考えると、焼け石に水。さらに増やそうとして、結局は
トントンに終わってしまった。ボクの人生、これから先もずっとこんな
感じなんでしょうか(涙)

26日(日)

前夜に、前もって名古屋入りしていた記者たちと合流して、おいしい手
羽先を食べて満腹感を味わい、意気揚々と乗り込んだ中京競馬場だった
が、もう2度と来たくない…という忌まわしい場所となってしまった。
記録的大敗。給料日直後に加え、丸1週間分の出張費を手にしていたこ
とが誤算である。今週は、朝、昼、夜と、誰にも真似できないくらいの
緊縮財政を敷くことになろう。
それはさておき、東西ともにビックリする結末だった。まだ高松宮記念
は分かるが、よもや…だったのは日経賞。まあ、ビックリもビックリだ
が、お祝いの電話を入れた菊沢徳Jが「ボクもビックリ」なんだから、
こりゃ当然ですわな。しかし、セントライト記念で万馬券をとらせてく
れたレオリュウホウ。まさか、こんなところでもう一発があるとは…。
今週の水曜まで「今週か来週。8着(賞金圏内)に来れる方に出るよ」
と陣営は語っていた。うん。確かに来ました。8着以内に…。
明日のびわこ行きも、ほとんど諦める状態。昨年の大儲けは、ダービー
の準決勝デーだった。何とか行きたいところだったが、こうなると自分
のバカさ加減を呪うしかない。ナントカは死ななきゃ治らんか(泣)。

25日(土)

毎日杯が行われるとはいえ、中山で日経賞とマーチS、中京で高松宮記
念が行われるだけに、阪神競馬場は閑散としていた。ファンもまばらで
こういうのは、自分としては何となくいい雰囲気に思う。常に人込みの
多い競馬場ばかりでなく、パラパラと拍手があがるような競馬場も悪く
ないものだ。夜は名古屋に移動する(この段階では移動前)。実は、名
古屋に行くのは生まれて初めて。駅前にホテルを確保したので、ぶらり
と駅前散策などをしてみたいと思う。

24日(金)

川崎に行くには早起きの必要があったのだが、結局、昼近くまで寝てし
まった…。まあ、結果を見ると、自分が取れる車券ではなかったような
ので、ホッとしてはいるが、ギャンブルのためなら早起きを辞さなかっ
た自分が変わってしまったのではなかろうかと、少し寂しさも感じたり
してしまう。とりあえず、土曜阪神、日曜中京のハードローテーション
が控えていたから、ということにしておこう。だいたい、金銭的にもハ
ードになりそうだからな…。

23日(木)

寝不足がたたったせいか、きょうはよく寝た。美浦を昼過ぎに引き上げ
ると、駅までのタクシーで運転手さんに起こされ、電車では終点で車掌
に起こされ(途中で降りるつもりだった)、乗り換えた電車をまた乗り
過ごした。いずれも時間に余裕があったから許されたものの、久しぶり
に何だかよく寝た日だったように思う。体質的に長時間の睡眠ができな
い(早くも年寄り化しているのだろうか…)ため、夜にきちんと寝られ
るかが心配になってくる。ま、いいか。
ところで、きょうから競輪の日本選手権(ダービー)が始まった。関東
圏での開催だというのに、見に行けないのが悲しい。明日は休みだから
午前中に川崎競輪場の場外にでもよってくるかな。んでもって、土日は
阪神、中京だから無理としても、栗東出張中に1度くらいはびわこ競輪
場に…それも厳しいか。あー、最近、競輪をナマで見ていない。
昨年の
静岡ダービー
のすばらしい記憶が思い出されるなぁ…。

22日(水)

基本的に前日と変わらず。追い切り取材をしてはいたものの、出るか、
出ないかが多くの陣営にとって問題となる。だいたい、1週前の段階で
「絶対に出ます」と言ってくれる馬は半数か、多くて8割程度。それ以
外は便利な「未定」という言葉を使われてしまう。今回ばかりは、この
「未定」では大変なわけで、ニュアンスを探り出さねばならない。その
つど「五分五分ですか?」とか「どちらかというと、あっちの方がいい
ですよね?」とか質問して、さりげなく気配を察知するわけだ。もちろ
ん、それとて確実なものではないわけで、泣かされることもある。
とはいえ、季節はもっぱらG1シーズン。高松宮記念の追い切りが多く
行われたきょうは、活気もあふれていた。やはり、G1ウィークという
のは、こうでなくては。でも、桜花賞4頭、皐月賞にいたっては3頭し
かいない美浦所属馬。活気があるのも、今週くらいなのかなぁ…。

21日(火)

美浦の開門時間は、今週まで朝7時。来週からは1時間繰り上がって6
時となる。6時からの調教となると、起きるのは5時になるわけで、夜
更かしもさすがに控えねばならない。もっとも、逆に6時くらいからの
調教ならば、午前の仕事の後にわずかでも昼寝ができるということでも
ある。あまり、昼寝できるほどの余裕はないのがほとんどだが…。さて
次週はダービー卿CTと産經大阪杯。G1の谷間となるが、特にダービ
ー卿はメンバーが揃う。こうなると、以前にもあった出走状況の問題が
持ち上がってくる。先週の東風Sで権利を取った馬などが出て来て、ハ
ンパな賞金の馬では出走できないのだ。1週前の段階でG3のメンバー
を想定し尽くさなければならないのは、なかなか大変である。こちらが
取り上げるのはどんな馬でも自由だが、ボーダーライン上の陣営からは
「調べてくれ」といわれるのが当たり前。明日あたりまでには、きっち
り想定メンバーを作らねばならない。頑張らねば。

20日(月)

今週は美浦。しかし、恐らく来週、再来週と栗東になるだろう。まあ、
昨日の日記にあるとおりの理由だが、栗東に行ってもいいと思える点は
花粉が少ないこと。というより、美浦の花粉が尋常ではないのだ。多く
の厩舎関係者も、大きなマスクを着用している。自分もそういうものに
頼ってみたい気はするのだが、なにせ取材の質問をするたびにマスクを
取ったり外したりするのでは、かなわない。結局、眠くなるのを覚悟で
鼻炎用カプセルに頼るわけである。というか、もう、すでに美浦の宿舎
に来た現段階で、目がかゆいんじゃ。何とかしてくれ〜!

19日(日)

どうも、薬の効き目というのは、難しい。服用し始めてすぐの頃は劇的
に効いていた花粉症の薬だが、ここにきてどうも効き目が薄れているよ
うに思えてならない。きょうも鼻水が止まらず、なかなか集中力を欠い
てしまうことが多かった。その割に馬券は当たったが。こんな方がいい
ということなのだろうか…。
さて、明日からは美浦に入るが、土曜日に阪神、日曜日に中京への出張
が決まっている。そして翌週は栗東へ。花粉がどうのと言っていられな
ローテーション。しかし、今年のメンバー構成を見る限り、G1シーズ
ンも栗東滞在が多くなりそうな感じがある。馴染みの深い人々と会えな
くなるのは寂しいだけに、関東馬にも頑張ってほしいと願うばかりだ。

18日(土)

仕事の休みをいただいて、大学時代のサークルの合宿に顔を出した。と
にかく、この1年間(昨年のこの合宿以来)体を真剣に動かしたことが
皆無だっただけに、多少の影響は覚悟していたが、これほどとは…。生
まれて初めてヒザを痛めた上、腰もフラフラ。体全体が筋肉痛である。
大して体も動かしていないというのに…。少しは体を動かすようにした
いと思うばかりだ。もっとも、「思う」だけはいつでもなのだが…。

17日(金)

夜に、少々いい場所での食事に行くため、珍しくスーツなどを着た。ス
ーツを着るのは、年にせいぜい3〜4回。昨年はフランスに行くたびに
着ていたが、記憶をさかのぼっても、やはり、凱旋門賞当日以降、スー
ツを着た記憶がない。とにかく、スーツは息苦しいのである。競馬場勤
務の時は、ネクタイこそ着用することは多いものの、たいていはジャケ
ットで正装のつもり。なんだか分からんが、息苦しいというのは精神的
なものではなく、本当に肉体的に苦しくなってしまうのだ。今の立場は
確かにサラリーマンだが、つくづく、服装にこだわらなくて済む今の仕
事でよかったと思う。あー、苦しい。

16日(木)

美浦出張は何かと寝不足になりやすいのだが、今週は特にひどかった。
たまには、自分の体を大事にせにゃならんな。とはいえ、こうして体を
酷使しても、それなりに元気でいられるあたり、まだ若いのかな、など
と考えたりしつつ。1歳しか年の違わない横綱・若乃花の引退報道を見
るにつけ、改めてプロスポーツの世界で生きる人々の苦労を考えた。ジ
ョッキーの皆さんもまたしかり。自分のように遊んで夜更かしすること
とは何の関係もないのだけれど、改めて体調維持、管理が大切なんだろ
うと感じた。寝不足なので、わけわからん日記ですみません。m(_ _)m

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