含水率、気乾状態

■ 含水率
完全に乾燥した木材の重量に対する、 含水重量の百分率です。 例えばスギ生材の含水率が
200% ...... 水分重量=(完全に乾燥したスギの重量)×2倍 木材中の水分は、 下記の2種類
に分類される。
     自由水 生の材に多く含まれる。 空隙に液状で存在する。
     結合水 乾いた材にも含まれる。 木質と化学的に結合している。
■ 気乾状態
木材を普通の大気中に放置したときの乾燥状態。 含水率は大気湿度と平衡状態にある。 気乾
状態での含水率は15%前後で、 含水率がこれ以下だと仕上後の狂いが小さい。 しかし含水率
をゼロにしても、 狂いを皆無にはできない。 つまり

     含水率が15%以下では伸縮率が小さくなる。 (結合水の増減の影響が小さい)
     含水率をゼロにしても伸縮を皆無にはできない。 (湿度に対応して吸湿するので)

自由水が増減しても重量が変化するだけだが、 結合水の増減は木材強度と体積変化……
膨張や収縮……に影響する。 つまり、
     含水率が30%以上では膨張収縮は起こらない。 (結合水が満ち、 自由水が増減)
     含水率が30%以下では膨張収縮が起こる。 (結合水が増減する)


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