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★今月のCDから

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◎ウェザー・リポート/ライヴ&アンリリースド[8]
 10月に新しく発表された75年から83年のライヴ録音集。ジャコ・パストリアス&ピーター・アースキン、チェスター・トンプソン、アレックス・アクーニャ、あるいはアルフォンソ・ジョンソン&チェスター・トンプソン、ヴィクター・ベイリー&オマー・ハキムと、時期によって異なるリズム・セクションが楽しめるのがポイントか。じつはまともには聴いてなかったWR、スタジオ盤より音が太くて、めちゃかっこよいです。時代を先取りした嗅覚も、ともあれさすが。音質も文句なしで気持ちいいです。

◎浜田真理子/あなたへ[7]
 タワーの試聴機で1曲目「純愛」を聴き始めたら、途中でスキップ・ボタンを押せなくなってしまった。田口史人君の新しいレーベル、美音堂からのセカンド・アルバムで、彼を通じても存在は知っていたし、松山晋也さんのレヴューなどを読んで気にもなってた、鳥取在住の会社員シンガー・ソングライター。音数の少ないピアノの弾き語りで、一語一語噛みしめるように歌っていく。パンフの岸野雄一さんの言葉を借りれば、「命懸けの作為という領域にひょうひょうと達している」すごみ。こんな歌のありようは他にちょっと思い当たらない。衝撃の、というような言葉は似合わないけど、驚きました。奇跡のような音楽。ホールでのレコーディングも大正解だと思う。11月9日、シアターコクーンでライヴあり。

◎OrganLanguage[6]
 FARRが主宰する(69年生まれの日本人)プロジェクト、カームの『Moonage Electric Ensemble』はずいぶん愛聴していたんだけど、これはその別プロジェクト、オーガンランゲージの今年のアルバム。こういう音楽、なんていうのか、楽器はぜんぜん演奏できない人で、基本的に打ち込み。いわゆるテクノ系の音楽にも聞こえそうだけど、明らかにジャズのセンスがあふれてるし、サウンドは全体に繊細(線が細い)で生っぽい。その質感やメロディ、タイトなリズム展開がとにかくツボにはまりまくって気持ちいいったらありゃしない。こういう才能はすごい勢いで生まれてるんだろうな。<自分が“空想”したイメージを具体化し肉付けしていくというFARRの制作プロセスの背景には、やはりDJ兼レコード・コレクターとしての発想が根幹にあるのだろう>「ミュージック・マガジン」誌11月号、今村健一によるインタヴュー記事から。

◎LIZ CARROLL/Lake Effect[5]
 シカゴ生まれのアイリッシュ・フィドラー、リズ・キャロルの『LOST IN THE LOOP』に続く4作目。元ソーラスのギタリスト、ジョン・ドイルが全面的に参加している。とてもモダンな感覚にあふれているけど、音楽はあくまで暖かくほろっとさせてくれる。シャープなリズムを刻むジョンも素晴らしくて、すっかり愛聴盤になりそう。タートル・アイランド・カルテットやアコーディオンのマーティン・オコナーもゲスト参加。全曲オリジナル。

◎ALAN STIVELL/Renaissance of the Celtic Harp
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 ブルターニュの巨人アラン・スティーヴェルが71年に発表したアルバム。30年の時を超える風格と気品あふれる名盤だと思う。

◎ELLIKA & SOLO/Tretakt Takissaba
 スウェーデンのフィドル&ヴィオラ奏者Ellika Frisellと、セネガルのグリオで弦楽器コラ奏者のSolo Cissokhoの共演盤。気になるレーベルXourceからのリリースだったんで買ってみた。不思議な組み合わせだけど、えらくスムースに溶け合ってて気持ちいいです。

◎PETER “PUMA”HEDLUND/Vagen
 全編ニッケルハルパのソロが聴けるアルバム。この人は92年にニッケルハルパの世界チャンピオンになったことがあるそうな。この珍しい楽器(音楽之友社の「音楽中辞典」に載ってなかった…「グローブ」にはさすがに出てたけど)の音色にたっぷり浸れて嬉しい。

◎LASAIRFHIONA NI CHONAOLA/An Raicin Alainn
 アイルランドの西岸に浮かぶ島アラン諸島で一番小さな島 Inish Oirr 出身、ゲール語のシンガー。エクトル・ザズーのアルバム“ LIGHTS IN THE DARK”に参加してるそうだけど、初めて聴いた。なんともいえない柔らかなふくらみのある歌声。自家レーベルからの発売。「ラサリーナ・ニ・ホニーラ」と読むそうです(Michaelさんのファン・サイトあり)

◎吉田美奈子/STABLE
◎吉田美奈子/BELLS special edition

◎ヴェーセン(VASEN)/GRONT
[3]
 このところ聴くことの多い楽器ニッケルハルパを弾くオロフ・ヨハンソンを中心とするスウェーデンの4人組インスト・バンドの99年のアルバム。全部で8枚アルバムは出てるそうな。97年の“Varldens Vasen”[2]を愛聴してたんだけど、これもはまりそう。

◎ヴェーセン/ライヴ[1]
 2001年のライヴ・アルバム(ミュージックプラントから発売中)。大胆なパーカッションとライヴらしい熱気が素晴らしい!

◎アイリーン・アイヴァース/イミグラント・ソウル
 プランクトン井内氏から。どうもです。ンバクァンガみたいなリズムにのった曲が気持ちいい。10月20日発売、12月に来日予定。


2002年9月に聴いた/買った/もらったCDから

◎朴保(Pak-Poe)/いつの日にかきっと、『夜を賭けて』OST(クルージン秋元さんから。ありがとうございました)
◎こだま和文/1982 / 2002
◎東京中低域/IN THE MASS
(戸田義則さん、ありがとうございました。楽しいです)
◎THE ROLLING STONES/METAMORPHOSIS、LET IT BLEED (Remastered)
◎PETER GABRIEL/1、4 (〃)
◎THE WHO/MY GENERATION (Deluxe Edition)
◎エリス・レジーナ/サンバ、エウ・カント・アッシン+1、コモ・イ・ポルケ+4、エリス1972+1
(オノ・セイゲンによるDSDリマスタリング)
◎ROVO/LIVE at LIQUID ROOM 2001 05,16
◎フアン・ダリエンソ・ベスト・セレクション
◎DANIELE SEPE/SENZA FILTRO