●仕事が立て込んできたところへ、チャンピオンズ・リーグ決勝を生放送で見るなんていう無茶をしたせいもあって、3日空いてしまった(いやまあ、なんとなくそういう気にならなかっただけですけど)。大宅文庫を初めて利用したとか(松沢病院の緑がきれいだった)、高円寺「円盤」の黒沢進さんイヴェントに顔出したとか、そんなもんかな。今日はひたすら索引の校正。なんとかさっき終わった。明日はもう1冊の再校読まねば。●日韓戦、ヤフーのトップには「惜敗」って出てたけど、どっちかというと「完敗」では? 中盤の選手をあまり替えなかったのはどうしてだろう? 奥あたり効くと思ったけどなあ。しっかしシュート打てませんな。ていうか、打たない、と言いたくなるような感じは相変わらず。高原はもちろんだけど、黒部と久保を出して欲しい。●ナット・ヘントフ(『ジャズ・カントリー』<言うまでもないけど名作)の新しい評論集『アメリカ、自由の名のもとに』を購入。音楽がらみは少な目。なぜか岩波書店から。(31日)
●ふたつの会議で計4時間も潰される。おかげで大幅に遅刻して訪ねたデザイナーの山田英春さんから、装丁を手がけられた名嘉睦稔の絵・文による“おきなわ絵本童話”2冊をいただいてしまった。版画家の名嘉睦稔はりんけんバンドのCDジャケで音楽ファンにはおなじみ、というかいまや沖縄を代表する名士の一人でしょう。あちらの土産物屋にはこの人の作品をあしらったバンダナとか各種グッズがいっぱい売ってました。タイトルは『紅逢黒逢の刻…第1話「蜘蛛の精」』と『第2話「人魚夜話」』(マガジンハウス)。30cm四方というサイズにスケールの大きい画風が映えて圧巻。モニターのサイズをはみ出てしまって、デザインには手間取ったそうだ。半透明のケースに入った2巻セットもあり。●このところなんでだか、ばかみたいに腹をぺっこぺこに空かせてからやっと晩飯にありつくということが多い。あまり褒められたことじゃないんだろうけど、自然に腹八分目状態にしかならないわけで(遅い時間にそう目一杯食べるわけにもいかないし、あんまり空きすぎるとかえって沢山食べられなくなったりすることも)、最近わりと胃が調子いいのはそのせいなんだろうか? ●Amazon.co.jpからRORY
GALLAGHER『WHEELS WITHIN WHEELS』(ジャケのセンスが疑問)と、サニー・ランドレスが弾きまくってるらしいJOHN
HIATT & THE GONERS『BENEATH THIS GRULFF EXTERIOR』が届く。週末が楽しみ。(27日)
●招待状をいただいて照屋林賢+上原知子の「なんくるナイト」を六本木スイートベイジルに見に行く。少し遅刻して入場したら満席状態。案内された席は2階の回廊のテーブルだったんだけど、ステージが“まったく”見えない。数10メートル先にミュージシャンがいるのに、目の前のモニターを見ながら音だけ聴くって、そうとうヘンでした。あの席って、チケット買って入ったお客さんにも座らせるんだろうか?(招待客の中にだって僕とは違って本当に大切なお客さんもいるだろうに) 前半はキーボードを加えた3人で知子さんの歌、中盤は細野晴臣をゲストに迎えて、篠原章さんの司会でトーク。これがまあじつに林賢さんらしくダラダラダラダラ(笑)果てしなく続く。大した中身はないんだけど、ただの男の子のようになってる林賢さんの顔を見てるだけで楽しかった。後半はなんと細野晴臣がベースとアコギで加わり、3曲+アンコール2曲。細野さん(面識あるわけではもちろんない)の生ベース初めて聴いちゃいました。カチャーシーとラストの「黄金三星」では太鼓(ふだん知子さんが叩いているあれです)まで叩いた! 茫洋とした表情はいつもと同じだったけど、けっこう楽しんでいるように見えた。にしてもとにかく知子さんの声のすばらしさといったら! これまでにも何度も胸震わせてきたけど、声を発した途端に空気が一変して大きな空間が広がる。MCとか聞いてると気っぷのいいチャキチャキの天然なおばさん(すいません^^;)なのに、歌が始まるとまるで別人。林賢さんに比べると骨太ながっしりした三線の演奏にも聴き惚れました。次回は7月14日(月)だそうです。ゲストは未定の様子。藤田正さんに久しぶりでお目にかかれた。終演(10時30分近く)後は松村洋さんとサッカー談義しながら大江戸線で帰宅。●べつに自分が被害に遭ったわけじゃないんだけど、この数日、ネットの怖さを思い知らされることが続いた。ネット上の社会(実社会と区別するような書き方してもあまり意味ないけど)がどうなってるのかぐらいは最低限知ってないとまずいよね、やっぱ。●3日前の日記、『オー・ブラザー!』の感想をぜんぜん書いてなかった。寓話というかファンタジーとして楽しめばいいってことは分かるんだけど、コーエンの演出は僕にはどうも時々ドライに感じられて、さほど盛り上がれませんでした。でも音楽面では相当に楽しいです。笑かしてくれるネタも多いし。(26日)
●いまやすっかり大メジャーになったコーエン兄弟はゲイブリエル・バーン主演のギャング映画『ミラーズ・クロッシング』で知って、独特のスタイリッシュな映像が気に入った。次にみた『バートン・フィンク』は後味がよくなかったんだけど、『未来は今』と『ファーゴ』はよかった。で、WOWOWで『オー・ブラザー!』をみる。アメリカのルーツ・ミュージックてんこもりのサントラが売れまくって話題になった(グラミーとか取ったんだったか?)作品。●右足の腿の裏側の膝上あたりの筋が痛い……歩くの不自由。平気じゃなかったです。●関口義人さんから『ロマ・素描 ジプシー・ミュージックの現場から』(東京書籍)を送っていただく。版元のカラーがにじむきちっとした作りだけど、これだけロマ(ジプシー)の集落を自分の足で訪ね歩いた人はまずいまい。CDも多く紹介されているし、写真も当然豊富。といって単なるガイド本じゃなくて奥行きは深い。●藤田正さんの構成による照屋林助の新刊『沖縄の神さまから贈られた言葉』(晶文社)と、山下さんが薦めていた茨木のり子『詩のこころを読む』(岩波ジュニア新書)、それに前から気になっていたところ仕事で必要も生じたので金子光晴『どくろ杯』(中公文庫)。3冊を購入。金子光晴、初めてだけどいいなあ。日本はずいぶんと不自由な世の中になっちゃったもんだ。(23日)
●今日もさあ、最初の時とおんなじで体調万全じゃないから、悪いけどバックラインでできるだけ大人しくしてるつもりだったんだ。でもやっぱディフェンスってなにやっていいのか、どう動いていいもんやら、よくわかんないんだよなあ。サイドを上がってくる相手をケアしようと思うと、中ガラガラになっちゃうし、そりゃケアっつったってね、なにできるわけじゃないんだけど、いちおうパスコースを限定するぐらいの役には立つからさ。でも中も気になるから、どっちに行っていいもんだか、半端になっちゃうんだよ。前の試合で右サイドバックやれ、って言われたときはけっこうセンターバックの人が指示出してくれてよかったんだけど、やっぱあれって重要だね。最後の10分なんてひどいよ。K君がMっちと交代したら、みんな上がっちゃって2−0−5状態でさ、うしろはKちゃんと僕だけ。す〜ぐ2対4とかになっちゃうんだから無理だよ。H君かO君がセンターバックに入るべきだったな。さすがに相手がきちんとチームになってると、ポジションぐらいはきちっと決めておかないときついよ。あと、あれだ、ディフェンスって上半身で相手の自由を奪うとかしないとダメなんだね。それは分かったんだけどメガネしてると接触プレイしにくいし頭も使えないし、とにかくDFはきびしいわ。まだ攻めのほうがなにやればいいか少し分かるから、攻めこんでるときはもうちょっと上がりたかったんだけど、なんせボール取られたときに戻るのが大変で。せめてからだがフツーのときにやれれば、2試合目のときぐらいには動けるんだけどなあ。とかなんとかぼやいてるヘナチョコでもだよ! 2列目から出てくる相手は抑えにくいんだとか、サイドえぐられると対応がむずかしくなるんだとか、いろいろからだで実感できてそれなりに楽しいんだ、これが。前の方はパワーのある20代に任せて、本日またもや最年長のおじさんは後ろでそんな感じでした。ビールも美味しく飲めたし、ま、野暮は言いっこ無しってことで(^^;)。けっきょく2対4だっけ? キーパーのKさんのスーパーセーブがけっこうあったし、相手のシュートミスにもだいぶ助けられたけど、けっこう試合になるもんだ。今日のグラウンド、良かったなあ。また取りたいね。●体調悪くて(→一昨日の日記)半日しか仕事してないやつがなにやってんだか(笑)。(21日)
●蒸し暑いような肌寒いような妙な天気が続いてうっとうしい。●昨日の不調が続いていて、大幅に遅刻して出社。イラストレーターさんから画稿を受け取り、印刷所の営業氏と打ち合わせ。そのあとは帯のコピー考えたり、上がってきた原価計算をもとに定価の目安をつけたり、郵便で届いた著者校をチェックしたり、ちょこちょメール出したり、ダメの出た企画書を書き直したり。結局日付が変わるころに帰宅。●いい仕事とか面白そうなことやってる人って、言いたいことをちゃんと言ってる人ばっかだ、と今さらながら思う。ほとんどたいていのことははっきり言っちゃったからってどうってことないんだよね。一瞬のためらいを踏みとどまればよいのだ。その方が結果的に楽になる。●明日の朝、いよいよ松井が世界最高のピッチャー、ペドロ・マルティネスと対戦する。(20日)
●土日に稼いだおかげでなんとか定時に仕事を終えて下北沢へ。米山画伯(日本随一のボタン・アコ弾き)のお店「ヴィレッジ・グリーン」でミュージックプラント野崎さん主宰の「北欧三大アーティスト(^^)ビデオ上映会」。思わぬ盛況のなか、彼女が先日エジンバラで撮ってきた“秘蔵”ライヴ映像を楽しむ特別企画だ。もう、とにかく断然ヴェーセンfromスウェーデン! 現地盤CDに入ってる5分弱の映像だけでもあまりのかっこよさ気持ちよさに昇天ものだったのに、なんとたっぷり1時間も“動くヴェーセン”が! ニッケルハルパとヴィオラの組み合わせはやっぱ最高です。これ、生で聴けたら死んでも…よくはないけど、ライヴを見ないうちは死にきれない。9月に新作アルバムが出て、来年の春頃には日本でもこの絶品のトリオ演奏が体験できるらしい。とくに弦楽器が好きな方、ぜひぜひぜひお試しあれ。「トリオ・パトリカートって最近どうしてるんですか?」なんて訊いてくるお客さんもいたりして、いやあ楽しく濃ゆい夜でした。初めて味わったウェクスフォード・アイリッシュ・クリーム・エイルもおすすめ。●日中に数時間目まいが収まらず焦る。たぶん自律神経の失調だろう。しばらく自重せねば。(19日)
●今日も日がな一日ゲラ読み。一歩もドアの外に出なかった。●ナンシー・グリフィスの『WINTER MARQUEE』(→トップ・ページ)、出たときに買ってあったのをようやく聴いた。いやもう、柔らかくてふくよかで懐の広いアメリカ。凝り固まった心を溶かしてくれそうな。みんな良いんだけど、ベースがとくに気持ちよいです。それと、最高にかっこよいスライド・ギターを弾くサニー・ランドレスの最新作『THE
ROAD WE'RE ON』。そうだ、来日するんだっけと思いだして調べたら、次の土日じゃないですか。無理っぽいなあ。すっごく待ってた人なんだけど。●この10日間ほど原因不明の足痛が直らない。レントゲン撮って骨に異常はないことが分かったので、湿布だけしてるんだけど、せっかく半年ぶりにサッカーやれそうなのに、ちゃんと靴を履けるかどうか。(18日)
●肌寒い曇天。連日の夜更かしがたたって遅〜い昼食を取ったあと、午後からテレビ画面はサッカー中継、音はCD(大友良英+大江達也とかクラッシュのベストとか)状態でゲラを読み続ける。たった150頁しか進まない……。●誰でも知ってるぐらい売れちゃうと手を出さない、っていう習性なもんで、斎藤孝って気にはなりつつ読んだことはなかった。それがときどき同僚から借りてる(もらってる)週刊文春の連載があまりにクソつまらない。こんな程度なの? とか思ってたら大森望さんもこんなことを。いよいよ読む必要なしってことで。●あと2週間。あと2週間経てば、と仕事に精進したいのに、なぜか夜の予定が入りまくりで、久々に焦りモードの週末。りそなに1兆円とか有事3法案通過とか川辺川水利訴訟(祝)とかいろいろあるけど、とにかくゲラだ。(17日)
●午前中は数回ぶりに団交に出席。「こんな広報読まされたらますます労働意欲を失いますよ」とかあれこれで貴重な1時間が潰れる。午後は企画の提案を4本受けたあと会議室で2時間討論。言うべきことは吐き出したけど(ノドが疲れた)、どう現実に反映されるかははなはだ怪しい。●そうこうしているうちに6時を回ったので、渋谷のクラブクアトロへ出かけ、ジャンゴ・ラインハルト直系のロマーヌ・カルテットをみる。思いのほかしょぼかった前座のエゴ・ラッピン(のせいかダフ屋が!)とは比較にならないスマートなスウィングが心地よくて、立ったまま睡魔に襲われる。傘が杖代わりになった(^^;)。前座その2のバンバン・バザールのギタリスト氏がロマーヌのギター・プレイに驚嘆してました。アンコール前にフロアを出たら、プランクトンのKNさんと久しぶりにご対面。さっさと失礼するはずがついついサッカー談義になって、帰社が遅くなってしまった(おかげで良いこともあったけど)。「りゅうほう」でラーメン食ってから、1頁も読めなかった2冊分のゲラを抱えて定番の23時55分発で帰宅。缶ビール1本。●りそなホールディングスって元はなに銀行だっけ?(16日)
●12時間近く会社にいたのにゲラは5頁しか読めず。なにやってたんだろ? ●大きなオフィスが少ないため全体に高めな店が多い神楽坂ではじつに貴重な500円(税込)ランチを初体験。ビルの3階から眺める早稲田通りの緑が意外なくらい豊かで気持ちよかった。●ソニーのコクーンにスカパー連動タイプが出ることを発見。すっごく欲しいけど160GBのHDレコーダー単体で95000円をどう考えるかだな。いま使ってるWデッキとほぼ同じ値段なんだが、HDD単体じゃ、多少ペースは減るとはいえテープが増えるのに変わりがない。っていうかそもそも今年は大きなハードは買わない予定なんだよ。●しっかし月給をだいぶ上回るくらいのお金を1年間預けた利息が税引き後160円てさあ。銀行はもはやたんなる貸金庫だと思え、ってことか。自宅とどっちが安全か怪しい気もするが。(14日)
●カヴァー・デザインの打ち合わせや、イラストの発注、もろもろの電話などでバタバタ。1冊分ゲラも出たのだが、夜は友人のお母さんが上京しているというので、楽しく中華料理を急遽ご一緒した。●東アジア選手権やキリンカップのチケットが気になる。東アジア〜には中田英も俊輔も高原も小野も出ないけど、なんせまだ見たことのない韓国戦があるからなあ。中国戦は一度見たことあるから、香港戦だけでも行こうかどうしようか。●WOWOWで「セイゲン・オン・セプテット・アット・ブルーノート東京2003」(司会進行はバラカンさん)を放映してくれた。実際にその場にいたライヴの映像って、いまいち集中して見る気になれないんだけど、とはいえ彼のライヴ映像ってかなり貴重では? おっ、ピーターさん、キャレキシコのCD紹介してる。来週はビル・フリゼルだって! ●アシュレイ・マックアイザックのデッカから(!)の新作と、四谷界隈でも評判の良いデイヴ・ダグラス『FREAK
IN』がAmazonから届く。(13日)
●ムヴィオラの武井さんからお誘いいただき、この秋公開予定の映画『Songcather(原題)』の試写。ごく内輪の上映で、客席には知らない人がいなかった(^^;)。今世紀初頭の米西部アパラチアン山脈の山奥が舞台。大学で業績を認めてもらえず失意に沈む女性音楽学者(イギリスのバラッドなどを研究している)が、その山奥にはスコットランドやアイルランドで歌い継がれている民謡の原型となる歌がそのまま生活の中で生きていることを発見、数多の困難をものともせずその録音・採譜に情熱を燃やす。その過程でさまざまな出会いがあり、別れがあり……といった筋立てなんだけど、これ、アメリカ、イギリスを問わずルーツ・ミュージックに関心を持つ人には相当堪えられない作品。俳優たちがじつに本物の素晴らしい歌唱を聞かせてくれる(タジ・マハールやアイリス・デメントも出てくる)。とくに当時13歳だったとかいう女の子がよかった。プロのミュージシャン(エミルー・ハリスとか)が大勢参加しているサントラ(ヴァンガード盤)がアメリカではけっこう売れたそうです。著名な美人女優が出てくるわけではないし、派手な恋愛ドラマもないし、プロモーションのポイントが微妙そうだけど、誠実な良い作品でした。アメリカっていう国はこういう人たちが作ったんじゃなかったっけ? と現在に問いたくもなったりします。(12日)
●久しぶりに入った渋谷の「羽當」でアイス・ティーを飲みながらfbeatさんと打ち合わせ。どうやらクリアすべき課題の多い企画になりそう。待ち合わせたエル・スール・レコードで『NYCKELHARPA
ORCHESTRA』(米Northside,2000)を購入。●それ以外は低調な週末。抱えている宿題があったんだけど、すっかり自宅では仕事のできないからだになってしまい、しょうがないから夜中になって急に片づけものに精を出してみたり。●高田馬場の芳林堂が次の週末から夜10時まで営業時間を延長するそうだ。ありがたいけど、増えた時間帯に行くことはそうはないだろうな。(11日)
●昨日のじめじめが一転、高原のように爽やかな晴天。夜になってやけに寒いもんで空腹のせいかと思ったけど、腹がくちたあとでもやっぱり寒かった。●いろいろ後回しにしていたツケが回ってきて、雑誌の校了前みたいに(ちと大げさ)バタバタ。夕方は装丁デザイナーの山田英春さん(安原顕の諸作、「未読王購書日記」「日本サッカー史代表篇」などなど)を訪ね、無茶なお願いをしつつ、トラッド話などでついつい長居に。ヴェーセンとハウゴー&ホイロップを強力に薦めてしまった。娘さんがヴァルティナを好きで、繰り返し聴いているんだそうな。4歳のファンがいたよ>野崎さん。●じっとしてるとろくでもないことばかり頭に浮かんでくるから、こうして人と会い、口を動かし、手と足を働かせるのがいちばん。ごまかしにすぎないのは分かってるけど、そういうことが必要なときってあるでしょ。●ここんとこ2作はなんとなく手が出なかったスガシカオ、新作は良さげな気配。まさかCCCDってことは……。●フジ・ロックのビョークは2日目かあ。見たいバンドは最終日のほうが多いんだよな。いまんとこ今年は出かけるつもりで考え中。(9日)
●午後から雨が降り出したら急に気温が下がり、帰りは寒くてまいった。週末に好天が戻ってくれればいいんだけど。●何年ぶりかの吉祥寺「レモンドロップ」で打ち合わせ。ケーキは食べなかった。サンロードの入り口にスケッチャーズ(アメリカのスニーカー・ブランド)の店を発見。今度見に行かねば。●欧州チャンピオンズ・リーグ準決勝第1試合は、ともに期待通りの充実した内容で盛り上がった。残すところあと3試合か。いやあ、来週はどうなることやら。決勝はレアル×ミランを希望。●いつのまにか出ていた江川達也「日露戦争物語」の第6巻と7巻を購入。(8日)
●森達也の『世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい』(晶文社)。共感できないことや敬意を持てないようなことはなにも書いてないんだけど、読んでてどうにも気が重くなる。どこにも出口がない、ってことを確認させられてるみたいだからかな。著者はサッカーを観るのがあまり楽しくないそうだけど、音楽の好みも僕とは合わなさそう。●奇跡的に版権を取得できたカエターノ・ヴェローゾ“Verdade
Tropical”の訳稿第1弾、早々といただいていたものをようやく読み始めることができた。むちゃくちゃ楽しみにしている本だけど、こんなふうに頭の疲れる原稿を仕事で読むのは初めてかも。でももちろん、こんなに読み甲斐のある本もめったにないだろう。まさか1番目の読者になれるとは、と感慨も新た。(6日)
●緑の多い場所○、映画×、読書×、家の片づけ△、服の整理△、CD処分○、アナログ・プレイヤー物色×、サッカーボール×、飲み◎、てなGWだった。例年より外に出かけられたのでまあよかったかな。●しばらく前から無性に聞きたくなっていたジェイムズ・テイラーのベスト(76年までの古いやつ)の新品を1000円で見つけて(CDは1枚も持ってなかった)、「ファイア・アンド・レイン」や「シャワー・ザ・ピープル」などを堪能。すっきりした。(5日)
●暑からず寒からず、最高の陽気でした。毎日ビールが美味い! ●夕方からふと思いついて池袋パルコのワールドスポーツ・プラザへ。ちょっと覗くだけのつもりだったのに、けっこう盛り上がっちゃって長居してしまった。ギグスが実際に試合で来たユニフォーム・サイン入り52万円とか、いったい誰がそんな金出すんだ? ってなもんはともかく(ロナウドやベッカムやヴィエリのサイン入りユニフォームも売ってた)、手の届く範囲でも欲しいものだらけで困ったけど、気を落ち着かせてネドヴェドのフィギュアだけ購入。あんまり足を踏み入れない方がいいかも。(4日)
●味の素スタジアム(口にしたくない名前だなあ、やっぱ)でアテネ五輪への二次予選第2戦、ミャンマー代表×日本代表。日陰の席を選んだつもりが、太陽の移動を計算に入れてなくて、キックオフのころは鼻だけ焼けちゃいそうな強い日射しを浴びて、まさに初夏、ビールがうまい。でも肝心の試合は、どうにもこうにもじれったい内容で、結果は5−0だけど、あれじゃあ、予選突破できない=アテネに行けなくても不思議じゃない。アマチュア(ミャンマーの選手は公務員が多いらしい)相手になんであんなに腰が引けてるんだろう。でも、久々の代表戦、しかも真剣勝負だったし、充実感はありました。3万5千人も入って盛り上がったし。松井大輔と根本のファンになりそう。(3日)
●今日もさわやかな陽気だった。昔住んでた家を思い出させてくれる和風の民家で開業している店で、気持ちよく吹き抜ける風を受けながら昼飯。緑の多い場所に遠出したい。●春の健康診断の結果が届く。10年ほど続いていた視力の低下がここ数年止まったし、血液、肝機能ほか、これといって問題ないんだけど、基準値の外に出ちゃって「注意」マークが付いたのが二つあった。「肥満度」と「中性脂肪」の数値が、両方とも基準値の下限より低い(^^;)。脂肪は過去3回で最低値なんだけど、増やしたほうがいいのか? もっと肉食ったほうがいいのか? 揚げ物が必要なのか? さらによく見たら20年間変わってないと思いこんでいた身長が1cm伸びてた。いつのまに? ●新刊2冊の原稿がめどったので、夜は久しぶりに新しい企画書を作って、著者にメール。とにかく社内を通すべく算段かんがえなくては。(2日)
●今日から5月。湿度も低くてさわやかな1日だった。●小さな波がさまざまに姿を変えて寄せてくるようなサウンドがあまりに心地よくて夢見心地だった3年前のライヴに続いて、また行ってきました、ビル・フリゼル&ジ・インターコンチネンタルズ@サントリーホール。やっぱきちんと計算されたアコースティックの良さは格別ですね。このホールの大きな空間と適度な残響の中で鳴り響くギターの音は最高だった。ここに決めた人えらい! 前半は、いかんいかんと思いつつもうとうとしてしまったけど(ほんとに快適なんだってば)、後半はばっちり堪能できた。メンバーは、ビル・フリゼルfromシアトル(ギター。生もエレキも)、シディキ・カマラfromマリ(パーカッション。大きな木のお椀を逆さにしたようなのがメイン)、ヴィニシウス・カントゥアリアfromブラジル(ギター、ヴォーカル)、フリストス・ゴベタスfromマケドニア(ウード、ブズーキ、ヴォーカル)、グレッグ・リーズfromロサンジェルス(スライド&ペダル・スティール・ギター)、ジェニー・シャインマンfromカリフォルニア(ヴァイオリン)とまさに多国籍な6人。舞台上も幸せそうな笑顔が一杯で、気持ちのいいライヴだった。会場には毎度バラカンさん、松山晋也さん、オノ・セイゲンさん、中原仁さん、それに久しぶりに会えて嬉しかった山下夫妻や榊原夫妻も。●終演後味噌ラーメン食って社に戻ると、またまた腹立たし……って、前とおんなじ話なんだよなあ。(1日)
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