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04年3月

●やっと暖かくなって、天気も良く花見日和だった週末。国立の団地でおじさん・おばさん(ほんとはお祖母さん^^;)のテニスに混ぜてもらったあと、食事をご馳走になる。国立駅南口大学通りや桜通りの桜はこの2〜3日が見頃では。●昨年厚生年金会館で見たのと同じツアーのステージをロサンジェルズで収録したルー・リードの新しいライヴ盤『Animal Serenade』(Amazon.co.jpで2071円)は、演奏はあのとおりで言うまでもないんだけど、録音があまりに見事! いきなり会場の拍手からして異様な生々しさ。途中でやめちゃう「Sweet Jane」のリフを弾くギターの気持ちいいこと。その調子でCD2枚分続くんだからたまりません。音響マニア(?)ルーの面目躍如といったところか。(28日)

●東京工科大学のOさんが来訪。かねてからお話をいただいていた企画の相談。といいながらほとんど雑談に終始して、昨今の大学事情、学生気質や日本の音楽のことなどよもやま。●地力で音楽雑誌とレーベルを続けているO君と久しぶりに会う。仕事も暮らしも充実しているようで、刺激受けました。年度末で給料日直後の金曜ということでタクシーは出払っていたけど、夜の新宿とは思えないほど人が少ない。ほんとに景気は上向きなの? ●『ディジタル著作権』、神楽坂のブックス・ミヤがしっかり3冊仕入れてて購入。著作権をめぐるさまざまな次元の諸問題を整理してくれていそうで、読みでありそう。(27日)

●花冷えがなかなか収まらず、今日も冷え込む。●名古屋に住む高校の同期から急遽招集がかかり、ミニミニ同期会@丸の内→六本木。何年かに一度しか会えない、っていうか四半世紀ぶりに顔を見るなんてメンツがいたり、SACDの開発に携わるやつに(オノ・セイゲンとかいう固有名詞が通じるなんて)技術的な話をちょっと聞いてみたり。驚愕の事実が発覚(^^)したり。いやおもしろかった。●「本とコンピュータ」の編集者でもある仲俣暁生氏のサイトに敬服。こういう緻密で丁寧な思考は僕にはぜんぜん無理だ。増田聡さんも取り上げている名和小太郎『ディジタル著作権』(みすず書房)は買った方がよさそう。(25日)

●先週から今週にかけて「噂の真相」最終号(「ペログリ日記」はスパに転校とか)、「CV」創刊号(菊地成孔の選ぶ100冊に音楽之友社の本が何冊も)、「ロック画報」(遠藤賢司特集)、「サッカー批評」(特集は「日本サッカーの論点」、編集長インタヴューも刺激的)、「週刊サッカーマガジン」「Number」「コミックモーニング」「ビッグコミック」など雑誌買いまくりモード。「レコード・コレクターズ」「ミュージック・マガジン」「CDジャーナル」なども届くし、「ミシェル・ルグラン 風のささやき」を紹介してくれた「スパ」も買わないわけにいかないし、てな調子で読書が中断。(24日)

●昆布焼酎の酔いを抱えて帰宅すると、WOWOWで吉田拓郎がストリングスなんかをバックにして歌ってる。大スターになるとこれだもんなあ。あ、でも「どうしてこんなに悲しいんだろう」だ。珍しくないか? 拓郎の顔も歌もなんか違うなあ、とか聞き入ってるうちに胸が熱くなってきた。ステージで歌ってるのなんてまともに聴いたのはいったい何年ぶりだろう? いきなり30年前に引き戻されたようだ。いつのまにか拓郎の顔も声も、Kinkiと遊んでるテレビ・タレントじゃなくなってる。30年前、杉並に引っ越してきたばかりの小学生が惚れた、あの拓郎だ。親友に裏切られた悲しみと後悔をそのままぶつけていた『ともだち』のあの拓郎だ。世の中のすべてが新鮮で、毎日起きることが楽しくて、傷つくことすら生きてる証に思えたような、そんな若者だった拓郎が大きなステージでコーラス隊を従えて歌っている。歌詞カードも見ずに次から次へと歌っている。たっぷり稼ぎまくったスターの余裕なのかもしれない。大病から生還したつかのまの感傷なのかもしれない。それでも、一生懸命をそのままに目が訴えている拓郎にホッとした。こんなふうに今でも歌っているなら聴きに行きたいと思った。『今はまだ人生を語らず』から今日までの時間がどこかへ消えてしまったようだった。(23日)

●タムボリンからCDが届く。いちばん嬉しいのはなんといってもデンマークのハウゴー(vn)&ホイロップ(g)の新しいアルバム『Om Sommeren』。燦々と降り注ぐ穏やかな陽の光をたっぷり浴びて健やかに育ったようなハウゴー君のフィドルの音がたまりません。天賦の才というのはこういうことか。それに、北アイルランドFermanagh地方の伝統音楽集『Hidden Fermanagh』、マレードと2人でアルタンを始めた故フランキー・ケンディの没後10年を迎えて13人のフルート奏者が集った『The North Wind』、去年Swapで生を観ることができたイングランドのギタリスト、イアン・カーがスウェーデンのニッケルハルパ奏者と2人で作った『Step On It』(モンティ系のイングランド感覚なジャケが妙に可笑しい)、ジューン・テイバーの新録『An Echo Of Hooves』、スコットランドのディック・ゴーハンが在籍していたFive Hand Reelのデビュー作(76年)、それにリチャード&リンダ・トンプソン、サンディ・デニー、デイヴ・マタックスなどのThe Bunch『Rock On』ボーナス4曲付きCD化。どうせ聴く時間ないと思って控えた分は次回に。●立て続けに出た森達也さんの新刊『池袋シネマ青春譜』(柏書房)。誰にでも身に覚えがある(ない人もいる?)だろう、揺れ動く青春の一時期を自伝風に描いた小説。映画や芝居関係の実在の人物が次々に出てくる。「人は変わらない。愚かなままだ。未来の自分は今とは違うなどと考えないほうがよい」(あとがきから)。まったくだ。(22日)

●プリメインアンプ「NAIT2」や、コード、ケーブル、プラグなど、お楽しみグッズをかついでANIさんが来てくれた。3時間ほどCDやLPを取っかえ引っかえしてオーディオ&音楽談義。サンスイとNaimと、二つのまったく違う方向性を持ったアンプを自宅で聴いてみて、ようやく今使ってるアンプの個性が実感できたが、これまで不満に思っていた部分が欠点ではなくて持ち味なんだと分かり、それなりに納得。にしてもぶっとい蛇のような電源コードの威力は絶大。3万ぐらいまでなら出してもいい。アンプ買い換えるより断然経済的だもん。●しかし昨日のマリノスはなんにも出来なかったなあ。オシム監督に代わってからのジェフ市原は初めてまともに見たけど、じつにスピーディーに前に前にボールがつながっていってお見事。マリノスから移籍したばかりのマルキーニョスもはまっていた。今シーズンはなかなか競技場に足を運べそうになくて悲しい。(21日)

●いちだんと冷え込み、雨模様の週末。●ルナサのトレヴァー・ハッチンソンがプロデュースした新作を出したばかりのグラーダ@南青山マンダラ。去年見逃したので、今日がライヴ初体験。フィドル、フルート、アコギ、ウッドベース、ドラムス、それに女性ヴォーカル(バウロンも)の6人編成で、20代前半のメンバーが多い。泥臭さとは無縁、とにかく爽やか涼やか。ウィスパー系女性ヴォーカル・ファンが飛びつきそうなアンマリーの歌声もだけど、バンドのアンサンブルがすっきりしてて、くどくならない。ニュージーランド出身者もいて、特定の地方のトラッドが全員骨の髄まで染みこんでいるというようなグループじゃないことも、風通しをよくしているんだろうな。トラッドでは扱いが難しくなりがちなドラムも、ブラシと手を使ってタムを活かしたりして、ずいぶん工夫していた。アラン(fl)のジョークがおかしいです。日曜も夜7時から。(20日)

●今日も寒い。またまた労働基準法とかの勉強会のようなもので1日つぶれる。法律論議はけっこう面白いけど、ヘンに疲れるのもたしか。ともあれもう少しだ。(19日)

●昼間は春らんまん、夜は冬に逆戻り。コートはまだ手放せない。ひたすら原稿に追われる毎日でケツが痛い。●U−23日本代表がアテネ五輪出場権を獲得! UAE相手に見事なサッカーで快勝してくれました。このチームの前3人を早くフル代表と合体させてみたいもんだ。それにしても次々と病人が出て、先発メンバーをぜんぜん固定できなかったのに、臨機応変なシステム変更とそれに合わせた戦術をしっかり組み立てて実践した山本監督と選手たちには、いくら賛辞を送っても足りないくらい。夏にはどんなチームになっているだろう。●アマゾンでホットハウス・フラワーズの新作『Into Your Heart』(かなりストレートなロック。ドラムがちょっと野暮ったいけど、リアムの歌がパワフル)、ブラッド・メルドーのトリオによる新作『Anything Goes』、それにビル・ラズウェルの『Panthalassa』(1100円ちょっと)を購入。友人が送ってくれたチック・コリアの『Now he sings now he sobs』がすばらしい。食わず嫌いはイカンなあ。●ここんとこ漫画の新刊が豊作。二ノ宮知子『のだめカンタービレ』8巻、尾田栄一郎『ONE PIECE』32巻、『魁!!クロマティ高校』9巻(風雲編)、それに吉田秋生『イヴの眠り』! わりとあっさり終わってしまった『夜叉』の続編の単行本化が始まった。今度は30巻ぐらいまで書いてくれないものか。(18日)

●1次予選(去年のGWに味スタで見たなあ)からずーっと戦ってきて、明後日がほんとうに最後の最後の試合。納得のいくサッカーをしてほしいっす。なんだかんだ言ったって首位なんだから。期待するのはやっぱり石川直と、今日見ていてなんとなく前田にも(どフリーだったとはいえ2点目をアシスとしたクロスは良かった)。高松は厳しい気がするし、田中達也は疲れてるっぽいのが心配。那須は復帰してくるだろうけど、センターバックはやっぱり阿部? 本来の力を発揮しはじめた大久保は当然先発でしょう。ヨーロッパや南米と真剣勝負ができる貴重な機会だから、アテネにはぜひとも行ってほしい。●高橋尚子落選のニュースがマス・メディアで大変な扱われよう。長島茂雄の病状と一緒で、アスリートじゃなくて国民的アイドルってことなんだろう。他に報じるべきことは山ほどあると思うけどね。今日ってなにか自民党に不都合なことでもあったか?(^^;)●出社前にちょこっとだけアナログを聴くのが毎日の楽しみになってきた。今日はフェアポート・コンヴェンションの『Full House』。紙ジャケ買おうかどうしようか迷ったりしてる盤。(16日) 

●U−23日本代表戦は残念でありました。点が入らないときは入らないんだよなあ、っていうパターンにはまってしまった感じ。誰かがどうにかしてリズムを変えればなんとかなりそうだったのに。疲れが見えるのと、けが人や出場停止が多いのが気がかりだけど、次のレバノン戦はいよいよ勝つしかなくなった。●「下山事件」の前に四方田犬彦「ハイスクール1968」(新潮社)も読了。同じ井の頭線沿線で高校〜大学時代を過ごしたのに、学年が8年違うだけでかくも別世界が展開するとは。現代詩、映画、演劇、フランス文学、ロック、ジャズなどなど、うらやましいというかなんというか、めくるめく文化体験に圧倒される思い。ぼくなんかエラリー・クイーン、ヴァン・ダイン、北杜夫、司馬遼太郎、星新一、小松左京……だもんなあ。著者も語るとおり、高校紛争を当事者が語った貴重な記録としても読み応えがあった。たしかに東大や日大の全共闘をはじめとして大学紛争はさまざまな証言や記録が残されているけど、高校のって見聞きした覚えがないもんな。●CDは今月に入って『ユッスー・ンドゥル/サント』『グラーダ/ザ・ランディング・ステップ』『大友良英+ビル・ラズウェル+芳垣安洋/SOUP』『富樫雅彦+佐藤允彦/コントラスト』を購入。さっぱり聴けてないんだけど、ミュージックプラントから送っていただいたルナサの新作『
ザ・キニッティ・センションズ』がすごい! 古城に合宿して全曲をライヴ一発録り、いっさいのオーヴァーダビングなしという、そこにこめられた熱気と勢いを、スタジオ録音のように正確に見事なバランスで板に収めた傑作。演奏もキレまくりで、ちょっと異常なほどの完成度。アイルランド音楽のレコーディング作品としては画期的なアルバムだろう。(14日)

●ソウル・フラワー・ユニオン東京2daysの2日目@渋谷O-West。今日は「90's days」と題してニューエスト・モデル時代のレパートリーを中心に、必殺のロック・ナンバーを連発。具合が悪いという中川敬のノドをいたわる意味もあったのか(それでも堂々とした歌いっぷり)、奥野(kb)のソロ、JIGEN(b)+コーキ(ds)コーナー、桃梨(JIGENのグループ)コーナーなどを挟みつつ、あっというまの2時間半だった。とにかくリズム隊がすばらしい! SFU史上最高では? とくにコーキ君のドラミングは見るたびにどんどん良くなってるんだけど、ビートの軸がしっかりしてきて、じつに爽快かつダイナミック。中川御大もご機嫌でありました。古い曲中心といっても、けっきょく我慢できなかったらしくて(笑)、まったくの新曲も2曲披露(「松葉杖の男」と「極東戦線異状なし」)。むずかしいことはやってないけど、じつに気持ちのこもった良い曲。最近のSFUにはなんの不満も文句もなくて張り合いがないくらい(^^;)。未体験の人、大損してまっせ。東京の次のライヴは6月。モノノケも来るぞ。●ちょうど読み終えたところだった「下山事件」の著者(ドキュメンタリー映画の傑作『A』の監督)森達也さんが来場していたので、ご挨拶させていただく。ユニバーサルのKさん(スピッツ担当)とはレコード業界談義。打ち上げにも久しぶりにフル参加。プランクシティ再結成ライヴの様子を聞いたり、最後は戸籍制度や映画の話とかしているうちに、渋谷の街はすっかり動き始めていた。とにかくノドを大事にしてくれ>中川敬。(13日)

●ソウル・フラワー・ユニオンに後ろ髪引かれつつ、姪っ子の誕生パーティーに。ついこの前小学校に上がったばかりだったのに、早いもので来月は2年生になる主役は、妹とともにえらくご機嫌で、ぼくらや家族を描いた絵をプレゼントしてくれたり(^^)。ピアノもずいぶん上達している気配。エスニックな食料を弟からもらって帰宅。(12日)

●大友良英さんのライヴに行く予定を急遽変更、会社のサイトで
連載もしていただいている歌手の波多野睦美さんとつのだたかしさん(リュート、ウード、ギター)がカナダの女性歌手ロー・フュジェール(「キダム」「「サルティンバンコ」などで活躍している人らしい)を迎えたコンサート“遠い森の中から”を、昨秋オープンしたハクジュホール@代々木公園で聴く。冒頭、ふたりの歌い手が15分ほど繰り広げたフリー・インプロヴィゼーションが圧巻だった。自分の声の響きと、お互いの声の響き合いとを確かめながら静かに交わされる声のコミュニケーション。低めの声でときにホーミーのような豊かな倍音を発するフュジェールに対し、波多野さんは持ち前のなめらかで柔らかい声で応じる。その響きの美しさといったら。波多野さんの表情も喜びに輝いているようだった。後半はつのだのギターやリュートのソロを挟みながら、G.de マショー(14世紀)、G.バンショア(15世紀)などの古いヨーロッパの歌、そしてフュジェールによるU2「Love is Blindness」(ブルース!)と2人で歌うピアソラの「オブリヴィオン」で終幕。最後まで意欲的な、すばらしいコンサートだった。終演後ごあいさつに伺うと、波多野さんが「愉しかったあ〜」とひと言。お二人の活動を熱心に追ってきたわけじゃないけど、どうやらこれは画期的な内容だったのではないか。●初めてのハクジュホールは床に濃い茶色と、壁や舞台は明るいベージュ系という色使いが上品。残響音は適度に控えめで、気持ちの良い空間でした。余韻を楽しみつつ同行の友人とビールを飲んでいたら、波多野さんたちご一行の打ち上げ会場だった、なんていうオマケも。(11日)

●深更、外の空気を吸い込むと春の香りが確実に濃くなっている。そろそろコートが要らなくなりそう。●書き記したいことはいろいろあれど、どうも余裕がなく。昨日は長い間の懸案がちょっとだけ動きだし、少し気持ちが楽になる。今日は代々木上原のJASRACで三井徹さん主催の連続講座の第4回=最終回。慶応大学ビートルズ研究会の2年生バンドによる演奏も楽しんだ。「イン・マイ・ライフ」のドラムってすっげえむずかしいじゃん! とか発見も多々。エドガー・ポープ@北星大学さんに邦楽のエキゾチズムとか日本のラップとかについて伺ったあと、打ち上げの席にもお邪魔して、同い年の水木さん@青土社と一緒に、増田聡さん谷口文和さん、大和田俊之さん@実践女子大、鈴木さん@芸大楽理科らと歓談。そうかあ、いまどきの大学生は小沢健二を知らないのかあ、っていう話を20代の人から聴くっていうのもいったいどうなってんのやら。2回しか参加できなかったけど、刺激の多い講座だった。●あとはえっと、四方田犬彦「ハイスクール1968」を読み終えたら急に読書づいちゃって、今週は森達也「下山事件」(新潮社)と大塚英志「おたくの精神史 一九八〇年代論」(講談社現代新書)をめずらしく順調に読み進めている。CDも買ってるけど、またあらためて。(10日)

●またまた後半戦しか見なかったけど、U-23日本代表は強敵UAEにじつに内容の濃い見事な勝利(5日)。どんどん良いチームになっているのが結果にしっかり結びついた。この年代のチームがこういうしぶとい試合をやってるのは頼もしいかぎり。代表はこうでなくちゃ。●にしても毎日冷え込む。今日も多摩地方では雪がちらついたらしい。そんななかANIさん宅を訪問して、マーリンとネイムによるシステムで試聴会。低音がたっぷりしつつすっきりバランス良くて、快感。CDの音も良かったんだけど、とにかくショックだったのはアナログ。近所で拾った(!)というふる〜いオートの安物(だよなあ、どう見ても)プレイヤーで聴くイエスやピンク・フロイドやシニード・オコナーの伸びやかで自然なことといったら。200円、300円でLP買いあさってるANIさんだけど、それも納得です。昨年Nさん宅での体験に続いて、CDというメディアへの根本的な疑問が高まってしまった。で、けっきょくLINN(スコットランドのオーディオ・メーカー)のAXISを譲り受けることにして、急遽車を調達。連れて帰ってきたのはいいんだけど、拝借中のサンスイのアンプ、どうもフォノ入力が壊れてるらしくて右チャンネルから音が出ない! アンプ買い換えたくなってきた(自前のアンプにはフォノ入力がついていない)……。●このところ自宅にいる時間が短くて、じっくりカタログを検討できなかったんだけど、とにもかくにも久しぶりでタムボリンにオーダー。ジューン・テイバーの新作とかイアン・カーがニッケルハルパ奏者と2人で組んだのとか。(7日)

●今日も空気が冷たい。●アテネ五輪アジア地区最終予選の日本×レバノン戦後半を見ながら遅い食事。期待していた石川(FC東京)が胸のすくようなゴールを最後に決めてくれた。並行して『24アワー・パーティ・ピープル』とザ・フーのワイト島ライヴを録画。当時ジョイ・ディヴィジョンには夢中になったけどニュー・オーダーにはまらなかったあたりが自分のリスナー体験の分かれ目のひとつだったかも、なんてふと思ったり。●勝谷誠彦が無事(でもなさそうだな)バグダッド入りしたようだ。面識があるわけでもないとはいえネット上で毎日親しんでいる人からのリポートだけに新聞記事とかとは重みが違う。とにかく見事目的を果たしての帰国を祈る。●『うたううあ』せっかく買おうと思ったのにCCCDでやんの。(4日)

●仕事じゃないようなことで忙殺されてたような、あ、ちがう、会議もふたつあったんだった。寒かったな、今日も。●今年のアカデミー授賞式は、昨年のマイケル・ムーアみたいな人がいなくていまいち盛り上がらず(どうせ見られないし、野次馬です、ただの)。ショーン・ペンのコメントがいちばんの注目だったけど、案外大人しかったな。『王の帰還』はあまりに長いので映画館で見るのは諦め。最近見事に復活してきた愛しのジェニファー・コネリーとベン・キングズレーが出てる『砂と霧の家』(みたいなタイトルの)は見ないと。●四方田犬彦『ハイスクール1968』(新潮社)と『志ん生の落語 第6巻(完結編)』(ちくま文庫)を購入。(2日)

●2月はなにをやっていたのやら、あっというまに3月。で、いきなり雪かよ! ●忘れないうちに、この1週間をざざっと振り返っておくと、●ヤン・ガルバレク@すみだトリフォニーはパーカッションのマリリン・マズールが最高で、目も耳も奪われっぱなし。いーぐる後藤さんたちと飲み屋へ。初めてお会いしたTさんが、その昔矢野顕子がナナ・ヴァスコンセロスとビル・フリゼルと共演したときのビデオをダビングしてくださることに! 狂喜。(今はまだ)DIWの沼田さん、ほんとにまたゆっくり飲みましょう! ●その翌日だったか、ひょんなことから招待されて、深夜にポルトガル料理店「マヌエル」@四谷でアナ・ソフィア・バレラというファドの歌手を聴く。ギターは洗練されていて気持ちよかったけど、歌はどうなんでしょ? ●土曜日はmonka&tonpa夫妻とP社I君をお招きして、ウィニング・イレヴンやったりCDの試聴会したり。ハイブリッド版『レット・イット・ブリード』が異常に良い!(いや他にもいろいろ聴いたんだけど) 越してきた当初は同じこの部屋に10人ぐらい座ってもらったこともあるのに、今や5人が精一杯。I君の料理の腕を堪能しすぎて胃が……。●日曜は『セント・オブ・ウーマン』をさらっと見て、あと『戦場のピアニスト』を録画。『ボウリング・フォー・コロンバイン』も録画できたから、そのうち見なくては。●でもって今日は、原稿読んだり、社内で密談(^^;)したり、労働基準法の勉強会みたいなこととか。しっかし五輪最終予選、バーレーンと引き分けってのは痛いかも。選手のコンディションも良さそうだったし、かなり狙い通りのプレイができていたようなだけに厳しい。(1日)