トップに戻る][3月の日記

04年4月

●ひたすら仕事に追われることになりそうなGWに突入。●トップページにコピペ(高橋健太郎さんのサイトで「ご自由に」とのこと)したイヴェント、ふだんネット上でおなじみの方々が次々に参加を宣言していて、早めに行かないと入場できないかも。お会いしてみたい未知の方や、佐々木敦さんみたいに10年ぐらいごぶさたの方も多い。なんとか仕事の都合がつきますように。●橋本治「上司は思いつきでものを言う」(集英社新書)、渡部哲郎「バスクとバスク人」(平凡社新書)、鶴見俊輔・上野千鶴子・小熊英二「戦争が遺したもの」(新曜社)を購入。橋本治って会社員やったことないよねえ? と確認したくなるほどリアルな鋭さ。この人が書いてなきゃ絶対に買わないタイトルの本なんだけど(^^;)(29日)

●掲示板で話題にしている輸入権創設問題について、アフリカ音楽のサイトを運営されているfbeatさんが、ポイントをきわめて的確かつ簡潔に整理されている。とかく話が長くなりがちなテーマなので、ひとまずなにがどうなりそうなのかを知りたい、という方はぜひ。(27日)

●とにかく余裕のない日々。MOZAIK(ドーナル・ラニー、アンディ・アーヴァイン、ニコラ・パロフ他のバンド)の待望のアルバムや、CDRootsからもオーダーしたCDが早くも届いたが(ようやくヴェーセンの1枚目を入手)、聴いてる暇がない。ちゃんと再生できるかどうかのチェックだけ。うーん、久しぶりに聴くアンディの歌声、ほっとするなあ。(22日)

●矢野顕子、HEATWAVE、小野リサ、THE BOOM、中村一義、ハナレグミなどが所属するファイブディーは、ソウル・フラワー・ユニオンやHEATWAVEの縁でなにかとお世話になってきた会社で、といっても代表取締役の佐藤剛さんには、一度だけちらっとお目にかかったことがあるだけなんだけど、このインタヴューはとにかく「普通」。あまりにもしごく当たり前の音楽ファンの気持ちそのまんまで、共感度マックス。気負わない語り口もいいなあ。宮沢和史のパフォーマンスはぜんぜん好きになれないんだけど、ってそれは関係ないよね。「2社」ってどこだろう? ひとつはユニバーサル、は1枚も出してないわけじゃないけど、かな? あとあったっけ、CCCDを出してないメジャーのレコード会社って?(20日)

●仕事やらなにやらに追われまくっていて時間がとれず、週末の京都行きも風前の灯火。●ヴェーセンのレポートはちゃんと書きたいんだけど、ひょっとするとGWもバタバタしそうで、いつになるやら。●ヴェーセンの余韻も冷めていないというのに、カエターノ・ヴェローゾの新しいアルバム『A Foreign Sound』(Nonesuch)がまた選曲といいアレンジといい歌声といい、も〜〜〜〜う! 「フィーリング」はカエターノが歌ってもやっぱいまいちかなあ、とか不満らしきものがないではないけど、当分のあいだ楽しめそう。なにしろ22曲も入ってる! あとはハウゴー&ホイロップの新作『Om Sommeren』が絶品だし、デヴィッド・バーンも聴けば聴くほど味が出てくる。はっぴいえんどボックスにも気を引かれつつ、いまは余裕がない状態。●CDRootsというアメリカのオンライン・ショップにヴェーセンほか北欧関係のCDがえらい揃っている。20年にわたって「fRoots」や「Dirty Linnen」に原稿を書いているというCliffさんが一人でやってるそうで、手に入れられずにいたヴェーセンのファーストがあったので、他と合わせてさっそく購入。同じことした日本人が多かったらしくて(ぼくもそもそもヴェーセン追っかけ日記をアップしたY嬢に教わった)、「ここ数日ノルディックのCDを注文する日本人がやたら増えたんだけど、なんでか分かる?」なんてメールが(^^)。アイルランド関係をまったく扱っていないのは「他で簡単に手にはいるから。うちではとにかく入手しにくい地域の音楽を重点的に売っているんだ」とのこと。アメリカのタムボリンですな。(19日)

●すみずみまで計算され尽くした精緻きわまりないアレンジが施された楽曲を、まったくミスのない高度な技巧(松阪でたった一度ヴィオラがヘンな音を出したらしい)で毎晩ほぼ忠実に繰り返しているのに、にもかかわらず何度聴いてもまるで今その場で生まれつつあるかのような瑞々しさ。リズムを刻みメロディを奏でることの愉悦は、まさに生きていることの喜びそのものなんだ、ってことをこんなに幸せに感じさせてくれるミュージシャンたちもそうはいない。知的好奇心旺盛で繊細でフランクで真面目な、でも三者三様の人柄にもすっかり惚れちゃいましたが、ともあれ、ひたすらヴェーセン漬けの3日間が終わった……。(11日)

●えー、とにかく仕事に追われてて、なにやらどえらいことになってる欧州チャンピオンズ・リーグもろくに見てません(泣)。こう天気がいいと机にへばりついてるのが情けない。が、明日からとにかくついにとうとうヴェーセン! 一足先に大阪で観た友人から「とにかくすごい!」との一報が。ドキドキもんです、ほんとに。(8日)

●昨日とは一転して冷たい雨。予定していたイヴェントも中止になったので、山本精一のライヴも諦め、ちびちびと仕事。●デヴィッド・バーンの新作、いいです。ブラスやストリングスが前面に出るアレンジで、人肌の温もりとそこはかとない諧謔をにじませた歌が心地よい。ニューヨーク(ニュー・ウェイヴ?)版ランディ・ニューマンの趣きというか。大推薦。(4日)

●もうこれ以上はないっていうくらい気持ちの良い春! うちでじっとしてるのはもったいなさすぎるので、久しぶりに自転車を引っ張り出して、近所の上品な住宅街を桜を目当てに探索。なにせ公園の少ない地域なので、まとまって咲いているのはもっぱら学校だが、ところどころ立派なお屋敷の庭に見事に咲いていたり、1時間ほどのどかに過ごした。(3日)

●今日もまた花見日和だったが、夜はまたまた労働基準法(とか労働衛生法)の勉強会のようなもの。ひと区切りついたので、慰労も兼ねて軽くビールを飲んで帰宅。●いまごろ気が付いたけど、ブラジルEMI盤がCCCDで買えずにいたモスカの新作『トゥード・ノーヴォ・ヂ・ノーヴォ』を、ラティーナが通常のCD−DA仕様(!)で日本盤を発売中だった。思わず万歳。(2日)

●ほどよい陽気で花見日和。今日から会社員生活21年目に入った。新入社員のいない4月にも慣れたけど、やっぱり寂しいものが。●ドラムス/パーカッションの先生として数多くの著書がある市川宇一郎さんと企画の相談。自分が唯一たしなんだことのある楽器なので、ついついあれこれのドラマーを肴にリズム談義。素人のお相手をしていただいてありがたかった。●デヴィッド・バーンのノンサッチ・レーベル移籍第1弾という新作『Grown Backwards』と、ようやくジョアン・ジルベルト『Live in Tokyo』を購入。●ちょうど帰宅した時分から強い雨に。週末も花見は無理かな。(1日)