広がる世界 Faile 8 「しぐれ舟」文庫化

2003年に、廣済堂出版から出版されたハードカバーの時代小説が、この度、来年一月に、徳間書店から文庫化され、発売されることになりました。

この本は、わたし一人ではなく、九人の作家たちが、それぞれ短編を寄せたもので、わたしは「たまくらを売る女」という作品を書いています。

中山道の軽井沢、沓掛、追分の三宿を舞台にした恋物語ですが、浅間山の大爆発で、軽井沢近辺が壊滅的な被害を出した災害のあった後、剣客を夢見て江戸へ出て行った恋仲である青年と会うために、その路銀を稼ぐために、宿場へ働く飯盛女や、旅人に、いい夢が見られると呼びかけながら、枕を売って歩く少女の、けなげな姿が中心となった話です。

どうぞ、興味がありましたら、お読み下さい。

書籍「しぐれ舟」の表紙画像