知る世界 「桂川日記」(59)「小塩山再び」

昨年は酷暑の中を歩いて取材に行った、京都の西の小塩山付近でしたが、今年は出版社のスタッフの運転する自動車で、再訪問することになりました。

来年春に出版する予定の本の取材のためでした。

流石に自動車での探訪は楽です。

ところが今回の目的地へ着いたところ、その史跡へ辿り着くためには、マムシが大量に隠れ住むという、斜面を登って行かなくてはならないということが判り、協議した結果、危険は避けた方がいいということになって、諦めることになったのですが、最後にその近くの家の人に訊いてみようということになって、事情を説明したところ、目的地について詳しいというお宅を教えて頂くことになったのです。

最後の頼みと思って、そのお宅へ伺ったところ、目的のところまで別の道があるので、案内して頂けることになったのです。

諦めないことですね。

阿保親王、伊都皇女、在原業平という親子の墓が三基立っているところを、写真に収めて帰ることが出来たのです。

恐らくほとんどの人は、正面から目的地へ向かおうとした人は、「マムシ」が出るので危険という張り紙を見て、諦めてしまうはずで、案内を引き受けてくれた女性も、かなり沢山の人が諦めて帰って行ったようだと告白していらっしゃいました。

詳しい話は、小説が出版された時にお読み頂くとして、その貴重な写真を公開しておきます☆

三代墓の写真
まむし注意の写真