知る世界 「旅雑記」(56)(斎宮体験博物館)
今回は、まだいろいろなところへ取材に出歩いていないので、どんなところを紹介しようかなと思って、考えてみました。
これまで二度、取材に行ったところですが、伊勢神宮から16キロというところにある斎宮、史跡にある博物館を紹介します。恐らくここへは、あまり行かれる方もいらっしゃらないでしょう 。
大分前にここで代表する博物館は紹介したことがありましたが、今回はその付属博物館といったほうがいいかもしれません。
駅に隣接しているので、直ぐに見学ができますし、その博物館の外には、広大な斎宮の史跡が広がっています。
写真でも遠くに「斎宮」という標識が現っているのが、お分かりになるのではないでしょうか。
ここは天武天皇の時代から、制度的にきちんと定められたところで、ここへは天皇の指示によって、卜定された皇女が選ばれて、京都からここまで送られてきたのです。
今はいいとして、古代のこのあたりを想像してみると、実に寂しいところだったと思います。華やかな京都から、こんなさびしいところへ送られてくるのですから、幼い皇女としては、気が狂いそうになったことでしょう。そんなことが思い描けるところです。
目的は勿論、おっかの安泰ということですが、伊勢の神の御杖代といって、伊勢神宮の神につかえるというのが任務ですが、天皇が代わると新しい斎宮がやってきました。もちろん、天皇が代わっても、そのままいつづけた人も何人かいらっしゃいますが、みな華やかな京へ早く帰りたいと思っていたようです。
現在、ちょっと探索にいってみたいといっても、あまり気楽にはいけない、不便なところなので、電車などの時刻表で確認しながら行くことをお勧めいたします☆