楽しむ世界 Faile(38)「ひとくち古代史考」(祇園祭)

京都の祇園祭へ、一度でもいいから立ち会って見たいと、かなり前から考えていました。勿論、その一部始終に立ち会うということは出来ませんから、今年は祇園祭の当日に絞って駆けつけて見ました。  大変な猛暑の中、何時間も街路に立ちっぱなしで鉾の巡行を見ました死、その後直ちに八坂神社へ向かって行きました。

ここで気が着いたことがありました。

通常八坂神社と言うと、どうしても東大路に面した楼門のあたりを正門かと思いがちなのですが、実はここは西に向いているので正門であるはずがないのです。

正門は境内へ入っていったところにある、本殿、舞殿につづく南楼門が正門だったのです。どちらかと言うと、こちらは横道のようなところにあるので無視してしまいそうですが、今回の大きな収穫の一つが、この正門を知ったことなのですが、ここから町の妖魔封じのために三基の神輿が出ていくのです。それを見届けるために、群がる群衆にもまれながら、またまた数時間立ちつづけていました。

本殿の床下の龍穴から霊を頂いた素戔鳴尊、櫛稲田姫命夫妻、そして息子の八柱御神という三基の御輿が、正門から次々と町へ繰り出していくのです。

その勇壮な活気ある雰囲気は、現場に居合わせないと味わえないものがあるように思いました。

三基の神輿は町の清めを行った後、御旅所という床へ落ち着いて、10日間ほど町に留まり、やがて再び八坂神社へ戻って行くのです。  京都というところは、古来、こうした神事を大事にしているところでもあり、それを現代でも守りつづけて、行いつづけているということだと思いました。

機会がありましたら、是非、お出かけになって見て下さい。

舞妓さんだけの京都ではありませんので、お薦めしたいと思います。☆

鉾の巡行の写真
神輿の巡行の写真