楽しむ世界 Faile(44)「ひとくち古代史」(お年玉)

今年はテレビを見ていると、多少、古くから言われてきたことが、今風に紹介されることが多かったように思います。そんな中の一つに「お年玉」というものがありました。

これは新たな年を迎えたので、その記念に渡すというものではありませんが、その意味を知らないまま、古来からの慣例によって、家庭をはじめさまざまなところで行われているように思えます。

その肝心なところは「玉」というところです。

この「玉」と言うのは、「魂」ということなのです。

つまりお年玉と言うのは、新たな年の魂の籠ったものなのです。

その大事なものをプレゼントするわけです。

「お年魂」の受け渡しという思想を忘れてしまうと、ただ年が変わったから、そんな機会に贈りものをするというだけのことになってしまいます。

最近は、古来日本の人が大事にしてきた精神的な支えというものを、肝心なものを抜きにして取り上げ、イベント化していることが多いように思えてなりません。

そろそろ落ち着いたら、その原点を調べてみようという気持ちになって欲しいですね。「お年玉」は「お年魂」なのです。どうぞ、大事にお使い下さい☆