「フレンズ」

 「ER」以来久々にふじもとがはまった米国製テレビドラマ。コメディとなると、「奥様は魔女」以来ですな(笑)舞台はニューヨーク、主役は20代の男女、レイチェル、モニカ、フィービー、チャンドラー、ジョーイ、ロス。この6人のうちチャンドラーがジョーイと同居、その向かいの部屋にモニカがレイチェルと同居していて、彼らの部屋か行きつけの喫茶店 "Central Perk" で毎回バカ話をするというのが主なあらすじ……というと身も蓋もないのですが、まあ一応メインとしてはそういうバカ話で笑わせつつ、ときどきある出来事やドラマの展開を通して、少しずつ6人の境遇や生活が変化していくという感じです。

 バカ話については、面白みの無いステレオタイプのアメリカンコメディとは一線を画しまくってるというか、これ放送コード的にOKなのかな?って感じのネタが結構あります。セックスネタも包み隠さずポンポン出てきますし、ホモレズネタも満載。モンティ・パイソンほどのどぎつい人種ネタはありませんが、「ユダヤ教徒」とかアジア系女性と絡めた「猿の匂い」みたいなネタは結構スレスレかも?っていう感じがします。まあそれはともかくとして、男3人の女性ネタなんかは、洋の東西を問わず男の興味は似たようなものだなあという実感があったりしますです、はい。あと、チャンドラーとジョーイはモニカの向かいの部屋で同居しているのですが、こいつらが漫才コンビのようにバカネタをやるのがなかなか面白いです。

 個人的に共感できるのはロスとチャンドラーです。ロスはモニカの兄にして古生物学者で、何を話すにもいちいちくどいという典型的学者タイプ。モニカのクラスメートだったレイチェルを10年越しで片想いし続けるも、別の女性と結婚したりする優柔不断なところもある。で、おまけにその女性が実はレズで(笑)子供ができた挙げ句に離婚することになったりと、女性絡みでは要領が悪い。第2シーズンの途中で結局レイチェルとラブラブになるあたりは、やや出来過ぎの感がありますけどね。まあドラマだからしょうがないか。

 チャンドラーは国際的な企業でデータ管理(?)をしている、6人の中で唯一まともそうな職業に就いている男。とにかく口を開けばジョークか皮肉が出てくるというタイプで、おまけになぜかホモに見られるらしく女運が悪い。たまに女の子をデートに誘ってみると、妙に観察眼が働いてその子の悪い部分ばかりが見えてしまい、オマケに変に格好を付けるものだから次回の約束を自分からすることができないという、これまた要領の悪い男。どうもふじもとはこの2人を足して2で割ったような感じがあって、その辺が共感できる所以と言えるでしょう。ちなみにもう一人の男ジョーイは、女には滅法強いけど一般常識レベルの知識にすら欠けるという、かなりふじもととは違ったタイプです。面白いけどね。

 2001年2月現在、ビデオで第2シーズンまでレンタル中。本国ではなお継続中で、ERと並ぶワーナー・ブラザースのロングヒットドラマになってるようです。


fujimoto@eva.hi-ho.ne.jp

Back to 映画の小部屋

Back to Fujimoto's HomePage