手術の詳細
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* 手術の説明(手術の3日前 7/21)
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執刀医の先生から詳しい「手術」の説明があった。
検査の結果、手術が最適であると判断したこと。手術は大きくなる。その理由は、食道は喉を過ぎると背中に回っている。このため手術は肺を持ち上げるので切開部が大きくなる。切開はみぞおちから臍までの20〜30cmと、右胸第4・第5肋骨の間を横に腋の下まで約30cm。この2本の肋骨を脱臼させ、肺を上部に押し上げて手術をする。切除部は、食道の4/5と胃の1/5、胃を引き上げ残っている食道と縫合させる。
そのほか
(1) 手術時間 : 6〜7時間
(2) 手術内容 : 亜全摘術(食道・胃)
(3) 手術チーム: 執刀医のほか3名、看護師数名
(4) 手術による出血は300〜400ml以上で輸血 (実際はこれ以下だった)
(5) 手術後は「ICU」で監視
(6) 可能性のある余病(肺炎、声がれ、等)
などの説明があった。
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* 手術前日(日曜 2/23)
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手術前の準備として、消化器内を空にする食事や浣腸、入浴、除毛など。緊張して気分の高まるのを抑えるのが大変。気を紛らわせるため「癒し系の音楽」(CD)を準備したが、大して効果がない。
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* 手術当日(月曜 7/24)
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指定されているスケジュールどおりにするため、5時半に起床して6時までに洗顔・髭剃りまでを済ませた。7時半には手術着に着替えて手術室に運ばれるのを待つ。8時過ぎに3階にある手術室へ向けて出発。手術室は広く、たくさんの装置が目に入る。背中を丸めて麻酔を背中に打たれ、それからしばらくして意識がなくなる。
手術は9時〜15時or16時といわれていたが、終了は14時半ころだったらしい。それだけ順調だったという。麻酔からさめてファミリとの面会が15時頃あったらしいが、このときのことは記憶にない。さらに1時間後にまた面会があったが、このときは妻と長女が顔を見せてくれたのを覚えている。広い場所に自分だけがいて、数少ない看護師が静かに自分の周りを動いているのが確認されるだけ。
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* 手術翌日(ICU)
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「癒しのための音楽」が流れている。この音楽は手術中にも流されていて事前に好きな音楽を選ばせてもらえる。自分は「バロック」を選択したが、ほとんど朦朧としていて記憶にない。この日のうちに一般病棟(個室)に移された。身体中から「点滴の管」や「パイプ」がたくさんでている。
この他、手術前に訓練させられたことは「呼吸法」「痰の出し方」など。これは手術後に呼吸がし難くなり、痰や咳が出やすくなるので、これを巧く出すため、道具を使って日に数回練習させられる。
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