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ブラウン・バニー
The Brown Bunny
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
2003年 アメリカ
監督/脚本/製作/美術/撮影/編集/ヘアメイク/衣装/出演: ヴィンセント・ギャロ
出演: クロエ・セヴィニー


☆こういう作品☆
 バイクレーサーのバド(ギャロ)は、最愛の女性デイジーを思いながら遠征先のカリフォルニアへとひとり
車を転がす。


☆こう観た☆
 鑑賞後、この作品に対する日本の著名人のコメントを綴った広告を見た。映画を観て、他の人たちは何
を感じたのかを確かめたかったからだ。取ってつけたようなコメントの数々に「ホンマにわかってんのか?」
と憤り。それは他でもない筆者が映画を理解しきれなかったことにやきもきしていたからだ。
 BGMを極力配した演出、渇いたセリフ回しなどは前作“バッファロー'66”でも見せたギャロらしい作風で
安心を感じたが、現実と幻の間で主人公が思い悩んでいるさまを理解するには、この情報量の薄い無機
質な空間とあまりに不釣合いで、彼のメッセージを探りながら最後まで結局何も掴めなかった未消化感だ
けが残る。
 劇中一度も笑顔を見せないバド。デイジーの両親や彼が道中知り合う女性たちもどこか鬱屈している。
つまり、幸福を語れる登場人物がここには一人もいない。“バッファロー'66”も登場人物全員が中盤まで
はそうだったが、最後に主人公、そしてなにより筆者を人間が本来持つべきとっておきの笑顔へと昇華さ
せただけに、今回も最後に救いを感じさせて欲しかった、とは個人的な願望なのだろうか。
 起伏のなさすぎる展開に居眠りぶっこいたり(筆者含む)、ため息を漏らしたり、体勢を直す観客の多さ
がこの映画の退屈さを物語っていた。
written on December 24, 2003


▽webサイト: こちらから


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▽ここで観た: 梅田ガーデンシネマ(大阪) 




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