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コラテラル
Collateral
★★★★★★☆☆☆☆
2004年 アメリカ
監督/製作:マイケル・マン
出演:トム・クルーズ / ジェイミー・フォックス / ジェイダ・ピンケット・スミス


☆こう観た☆
 ふたりきりの車内で底抜けの悪人に翻弄される善人という構図は、悪徳刑事に振り回された正義感溢
れる新任刑事を描いた『トレーニング デイ』で既出のネタである。
 盛りを過ぎたタクシードライバーのマックス(ジェイミー・フォックス)が偶然乗せてしまったのは、腕利き
の殺し屋ヴィンセント(トム・クルーズ)。そうとも知らず、金に目がくらんだマックスが一晩ヴィンセントに付
き合う契約を結んでしまったことが、平凡に生きてきた彼の人生を大きく変える夜の始まりとなる。
 残念ながら今回ヒール役を演じたトム・クルーズは、『トレーニング…』の怪演でオスカーをもぎ取ったデ
ンゼル・ワシントンに比べて圧迫感も説得力も見劣りするが、リムジンドライバーになる夢を抱えたまま老
いだけを重ね、一目惚れした女を射止めるようやく巡って来たチャンスさえもフイにしようとしていたマック
スを感化させるには、この程度の口八丁で十分らしい。しかしながらマックスの顛末は、アップを多用し、
演じたジェイミー・フォックスのくたびれた表情や雰囲気、衣装をつぶさに捉えたカメラワークも手伝って興
味を惹く。『ラスト・オブ・モヒカン』や『インサイダー』など、闘う男を撮り続け、筆者の心を掴んできたマイケ
ル・マン監督は、ここでも男優の魅力を引き出すことにある程度は成功している。が、どこかで見たような
いかにもハリウッドなクライマックスは、監督自ら映画を月並みな方向へ持って行ってしまったようで至極
悔やまれるところだ。
written on November 2, 2004


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▽ここで観た:イオンシネマ久御山 (京都) 



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