![]() CODE46 Code46 ★★★★★★★☆☆☆ 2003年 イギリス 監督:マイケル・ウィンターボトム 出演:サマンサ・モートン / ティム・ロビンス ☆こう観た☆ 舞台は近未来ではあるが、『A.I.』や『マイノリティ・リポート』のようなスピルバーグ作品に見られるよう に、めざましく世の中が変わっているわけでもない。目に見えて変わっていることといえば、前科者やなら ず者が淘汰され(「ただ存在しているだけ」とこき下ろされる)、パペル(許可証)を持った人間しか内の世 界(町)に入れないというシステムや、ドラッグ(ここではウィルスと呼ばれている)が当たり前に横行し、そ の効き目も相手の心を読めるものにまで発達している点、そして人類のクローン化進歩により遺伝子の管 理が複雑化し、同じ遺伝子を持つ男女が肉体関係を結ぶと罰せられる(この法規がCODE46)ということ だ。映画は、パペルの偽造に関与していた女と、その不正を暴くべく送り出された調査員が恋に落ちてし まうが、彼らはお互い同じ遺伝子の持ち主であることを知らず…、というお話。 シンプルなストーリーほど役者の実力を問われる。しかしモートンとロビンスの演技は期待通り、安心し て見ていられる抜群の安定感がある。描かれた未来は突飛なところがなくむしろ少しリアルで、禁断の恋 という設定もありきたりではあるが、ウィンターボトム監督の抑制の利いた演出は嫌味がない。同時に、ヒ トの優劣がより明確化した社会や、法で制限された愛、どこへ行っても監視カメラで常に見られているプラ イバシーなき世の姿を映し出すことで未来を暗示、先取りで皮肉っているようだ。
written on October 25, 2004
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