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力道山
Rikidozan
★★★★★★★★★★
2004年 日本/韓国
監督/脚本:ソン・ヘソン
出演:ソル・ギョング / 中谷美紀 / 藤竜也 / 萩原聖人 / 船木誠勝 / 橋本真也 / 武藤敬司


☆こう観た☆
 朝鮮国籍だった力道山を韓国人監督が撮り、韓国人が日本語で演じる。しかも演じるは筆者の中では
名優名高いソル・ギョング。彼の妻・綾役に中谷美紀と来れば観ずにはおれない作品である。にも関わら
ず上映館はごく限られた数、短期間に止まり、危うく機を逸するところだった。そして睡眠不足を辞さず朝
一に実現した鑑賞に必要だったものは、眠気覚ましの一枚のガムではなく、涙を抑えるための一枚のハ
ンカチだった。
 母に当時の力道山の話を聞いても、やはり輝かしいフィーバーぶりしか記憶にないという。しかし現実の
彼は戦時中から国籍による偏見差別との戦いがあり、スターダムにのし上がってからは追われる立場に
よる脅迫観念との戦いがあったのだ。それを思うと、一念発起して渡米、帰国したのちプロレス人気を日
本中に広めたシャープ兄弟との一戦や、何より献身的に彼を支え続けた綾の姿に涙が止まらない。
 日本語を徹底的に学び、体重を大幅に増やしたソル・ギョングの役作りには相変わらず妥協をまったく
感じさせず、ただ感服するばかり。やさしさとか弱さが全面に滲み出ている中谷美紀もさすが。驚かされ
たのは藤竜也。力道山のために出資するも、やがてすれ違ってしまった裏の顔も持つ会長・菅野の存在
感は圧巻だ。
 筆者はプロレスに疎いので気がつかなかったが、横綱・東浪を演じた橋本真也の遺作となった。どこか
因縁めいたものを感じてしまうのは筆者だけではないはずだ。
written on April 4, 2006

※追記:批評執筆後に調べたところ、映画と事実とはかなり異なっているそうです。見方はいろいろある
でしょうが、事実に無知の人間が書いた批評だとこうなるということです。


▽オフィシャルwebサイト:こちらから



▽ここで観た:テアトル梅田 (大阪) 



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