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リトル・ランナー
Saint Ralph
★★★★☆☆☆☆☆☆
2004年 カナダ
監督/脚本:マイケル・マッゴーワン
出演:アダム・ブッチャー / キャンベル・スコット / ジェニファー・ティリー / タマラ・ホープ


☆こう観た☆
 軽いいじめに遭いながら素行も乱れ気味だが、病気で入院している母の前では素直ないい子でいる少
年。父はすでに戦死。やがて母が昏睡状態に陥った時、「奇跡でも起こらない限り回復しない」との医者
の言葉を鵜呑みにし、彼はボストンマラソンに優勝するという奇跡を引き起こすことで母の回復を信じる。
 邦題は『リトル・ランナー』とある。つまり『リトル・ダンサー』よろしくスポーツに目覚める少年の情熱、親
子愛、友情、恋を描いている点で酷似しているからそう名付けたのだろう。だからいやがうえにも比較の
対象となってしまうのだが、趣は少し違う。少年の動機は競技に魅せられたわけではなく、母の回復を信
じる心。それゆえ特別なセンスを備えているわけではないから、元選手の先生から教わり鍛えられてゆく
過程はリアリティがある。なのに肝心のレースは時間をはしょりすぎで、マラソンの過酷さが伝わって来な
い。「奇跡を信じることは道理に反する」などという無宗教の筆者にとってはよくわからない宗教観が何か
と絡む場面が多く登場して少しくどさも感じる。『リトル・ダンサー』は苦しい時代背景に親子愛がたっぷり
盛り込まれていて素直に泣けた。主人公の壁になるものの違いが涙腺弛緩力の決定的な差であると言
える。
written on March 30, 2006


▽オフィシャルwebサイト:こちらから



▽ここで観た:梅田ガーデンシネマ(大阪) 



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