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グエムル 漢江(ハンガン)の怪物
The Host
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
2006年 韓国
監督/脚本:ポン・ジュノ
出演:ソン・ガンホ / ピョン・ヒボン / パク・ヘイル / ペ・ドゥナ / コ・アソン / イ・ジェウン


☆こう観た☆
 「核の落とし子」として誕生したゴジラが人間を襲う画を見せたように、この映画は不法廃棄されたホル
マリンによって生まれた怪物・グエムルが次々と人間を丸呑みしていく姿を見せることで、今日の人間社
会に警鐘を鳴らしているように見えます。『殺人の追憶』のポン・ジュノ監督作品ということで、下馬評関係
なく鑑賞が運命付けられていました。
 映画そのものはハッキリ言ってつまらないです。キャストはポン・ジュノファミリーとも言える布陣。『ほえ
る犬は噛まない』のペ・ドゥナと『殺人の追憶』のソン・ガンホ、パク・ヘイルが兄妹という素晴らしい配役。
しかし、このキャスティングが生かされているかと言うと、正直頭をひねります。監督独特の風刺を込めた
コメディタッチなテイストはここでも一貫されており、少し間抜けな形で老人や子供も容赦なく死なせます。
真っ当な勧善懲悪の構図でないのがいかにも彼らしいですが、これが決して居心地良くありません。主人
公の一家は少しもカッコ良くなく、泥臭く主人公の娘を救おうと奮闘します。そのさまがメチャメチャ不器用
で、情報屋には足下見られて巨額の借金を背負ったり、周囲には「バカか?もっとこうすればよかったの
に」と罵られたりします。怪物の存在は非現実的なのに、人間模様はあまり見たくない現実が描かれてお
り、これが評価を二分するところでしょう。作品に対する希望がズレてしまっていると、とんでもない駄作に
映る危険性を秘めた怪作です。
written on September 30, 2006


▽オフィシャルwebサイト:こちらから



▽ここで観た:三番街シネマ(大阪) 



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