地上波の帝王 2002.12〜2003.01
2003.01.26
「仮面ライダー555」:新番組。いや、すごいわ。ちょっと感心しました。ふふふ・・・
 何がすごいって、第一話を観終わって「
判る所がひとつもない」って所。ストーリー、登場人物、世界観、どれひとつとっても不明。主人公の名前すら不明だ。番組が始まってからずーっと主人公だと思ってた兄ちゃんはライダーぢゃなく怪人だったし。何がしたいのか全く伝わってきません。
 まぁ、理不尽ですが第一話ということで、無理矢理自分を納得させましょう。ちゃんと来週以降でフォローしてくれるかもしんないし。とりあえず今回だけだったら「クソ番組」っス。この評価が変わることがあるのでしょうか?変わってくれることを期待して、見守っていくことにします。・・・はぁ・・・
2003.01.25
「機動戦士ガンダムSEED」:第17話。砂漠でレジスタンス集団とお食事会を開くアークエンジェル。キラ君は第一話に出てたカガリちゃんという女の子と再会します。このカガリちゃん、謎を秘めた(って、TVの前の皆はもう知ってるよね)キャラってことで、思わせぶりな演出がいっぱいです。あんまし効果はなさげだけど。
 さぁ、今回の見所はフレイちゃんを巡るキラ君とサイ君(フレイちゃんの元婚約者)の三角関係ですな。フレイちゃんを寝取られて怒るサイ君の攻撃をかわしたキラ君の「本気で闘ってオレに勝てるとでも思っているのか?」というセリフは「
たかが二等兵の分際で士官であるオレ様に勝てると思ってるのか?」という権力主義の考え方なのでしょうか?それとも「ナチュラルの分際で優秀なコーディネーターに勝てると思ってるのか?」よいうザフト軍と同じ考えから来ているのでしょうか?なんにしてもキラ君がピュアな心を失いつつあります。いろんな経験が彼を身も心も大人へと成長させていってるのでありましょうか?なんだかなぁ・・・
 んで、マリュー艦長。目立ってねぇよ。オイラはフレイちゃんより艦長を応援してるぞ。頑張れ!
2003.01.19
「仮面ライダー龍騎」:最終回。なんですか?あの付け足しのラストシーンは。激しく不要でした。
 で、神崎士郎の言うとおり、
本当にタイムオーバーになったみたいです。ミラーワールドの設定もなんもかんも投げ出して終了させちまいました。エヴァンゲリオンの頃から「謎はかけ捨て」という風潮が蔓延してるみたいで、この番組も前作「仮面ライダーアギト」と同様に世界設定とかの謎を放ったらかしで終わらせちまいました。
 龍騎は仮面ライダーやモンスターのデザイン、技の見せ方、役者のルックス(笑)等のビジュアル的な部分は大成功していたと思うのですが、それ以外がいい加減というかなんというか。最低限「ミラーワールドとは何か」くらいは決めてからストーリーを作ってほしかったっス。まぁ子供番組に過度の期待をかける方が間違いですかねぇ。
 オイラとしては、単純に仮面ライダーを集めて最強を決めるというトーナメント大会でもした方がよっぽど面白かったと思いまっする。これならあんましストーリーとか考えんでも良かったしねぇ。
 次回作は「仮面ライダー555」というそうです。「555」と書いて「ファイズ」と読むそうです。雑誌によると555のコンセプトは「原点回帰」だそうです。今度こそビジュアル面以外も頑張ってほしいものです。
2003.01.18
「機動戦士ガンダムSEED」:第16話。まずは小さな訂正からっス。前回キラ君が艦内No.4と書きましたが、頼りになる曹長も少尉に任官されていたようなので、先任の彼がNo.4。キラ君はNo.5ってことですね。
 さて、いよいよ地上での戦闘が始まりました。犬型MSも喜び庭駆けまわり、フレイちゃんはベッドで泣き笑い。とりあえずキラ君とフレイちゃんは
やっちゃったみたいです。色仕掛けもここまでやれば合格でしょう。貢がせるだけ貢がせて、やらせてくれない女とは一味違う所を見せつけてくれました。来週以降もサービスシーン(笑)があるんスかねぇ?
 で、肝心のMSファイト。地上戦用の犬型MSの機動力はなかなかのもので、キラ君は序盤からピンチです。見かねたバジルール中尉は「
キラ君ごと撃っちゃえ!」と命令。それを観た敵指揮官は「あーらら、パイロットに優しくない指揮官だな」と的を射た感想をこぼします。中盤からは味方からの攻撃に焦ったのか、運動プログラムを砂漠対応に強引に切り替えた(!)キラ君がニュータイプ並の操縦能力でワンちゃんを圧倒していきます。しかし八面六臂の活躍のキラ君もエネルギー切れには抗えません。終盤にきて大ピンチ。にはならず、謎のレジスタンス集団が湧いてきてワンちゃんをやっつけちゃいました。ちなみにレジスタンスの乗り物は普通の車両でした。MSなんかなくてもちゃんと勝てるぢゃん。今までMSが圧倒的かと思ってたけど、そうぢゃなくって、単純に地球軍が弱っちぃだけだったのね。
 さ、来週もワンちゃんの活躍に期待できそうです。他にも猫型とか鳥型とか出る日は来るのでしょうか?
2003.01.11
「機動戦士ガンダムSEED」:第15話。先週の第14話は敵艦長が世界設定をしゃべり続けるだけで、全然ストーリーが進まなかったので、今回からが地球編ということになりまする。
 さて、気がつけば大気圏突入も終了し、地球に着陸していたアークエンジェル。少年少女も正式に軍隊入りをして二等兵になってました。しかしキラ君だけは少尉になってます。さすがは主人公。この世界の地球軍の階級制度がどないなってるかは不明ですが、基本的なパターンで考えると
二等兵より7つも上の階級です。艦内でもNo.4の地位をゲットです。この階級差は今後の人間関係に影響を与えるんでしょうかねぇ?
 さて、これからの注目はフレイちゃんでしょうか?彼女の目的が「
キラ、闘って闘って闘いぬいて死ね!」などという愉快なものだと判明しました。色仕掛け(?)でキラ君を発憤させて戦場に送り込む作戦のようです。そいでもって苦悩するキラ君を観察して楽しむというマニアックなプレイだそうです。むーん、何が楽しいんだかさっぱり判らん。
 今回は戦闘シーンはなかったのでがっかりでしたが、来週は砂漠戦があるみたいです。犬型MSが登場するらしいとのことで楽しみです。それにしても犬型MSって、ゾイドみたいやなぁ。
2002.12.31
「猪木ボンバイエ2002」:いつの間にやら大晦日の名物になった(?)猪木祭り。今年の目玉は「サップvs高山」「藤田vsミルコ」だったと思います。実際の試合順とは違いますが、TV放映順に感想をば。
 ベルドナルドvsグッドリッジ:剛腕対決。判り易い展開の殴り合い。結果はベルナルドでしたが、どっちが勝ってもおかしくなかったと思います。単調でしたが、観応えはあったと思います。
 吉田vs佐竹:佐竹の総合ルール引退試合。大方の予想通り吉田の圧勝でした。吉田は柔道着を利用するのが巧い。このままジャケットマッチを続けていくのなら彼を倒すのは難しかろうなぁ。しかし、佐竹はよくこの試合を受けたなぁ。佐竹は早すぎた強者。今の格闘技ブームが10年早かったら、彼は桜庭和志並のスターになれたかもしれないのに。負けたけどスッキリした顔をしてたのは印象に残りました。来年も頑張れ!
 安田vsノルキア:のっぽさん対決。安田の試合は総合もプロレスもつまんないからどーでもよかったんですが、とりあえず安田の負けでした。K−1でもそうなんですが、ノルキアはちょこちょことルールぎりぎりの小細工をします。今回もロープを利用して倒されないようにしてはりました。セコいけど巧いともいえる。
 猪木のスネ相撲:なんかよー判らんですが、猪木とゲストがスネ相撲で勝負するという内容。マーク・コールマンをも倒す猪木ですが、山本梓(フラビージョ)には負けてました(笑)。
さすがはフラビージョ。暗黒七本槍・一の槍だ。
 藤田vsミルコ:藤田のセコンドはケンドー・カシンと
ブライアン・ジョンストン(!)。ブライアンは脳梗塞で倒れて以来のTV登場だと思います。私見ですが、もう現役復帰は難しいと思います。が、彼にはトレーナーとかでも良いから格闘技に関わっていってもらいたいです。リハビリ頑張れよ。で、試合の方はミルコ優勢に進んでいるように見えました。ミルコはキックが巧いのは当たり前ですが、寝技も良く練習してたみたいで、グラウンドでの攻防も藤田に負けてないように思いました。結果として判定でミルコ勝利。藤田のリベンジはなりませんでした。
 サップvs高山:今年大ブレイクしたサップ。一方の高山も今年プチブレイクしたと思います。ノーフィアーの相方である大森(なんかWWEに挑戦するという噂があるらしい)との別れ、ノアはもちろん新日本やプライドでの活躍と、話題は欠かなかったですし。さて、試合はサップが突進タックルからグラウンド。高山を倒した状態での打撃でダメージを与えておいて腕ひしぎ。まぁ圧勝と言える内容だったと思います。サップは立ち技オンリーよりもこういう闘い方をした方が強そうですね。立ち技で勝負してたら高山との殴り合いが観れたかもしれないので残念ではありますが、サップの体重と筋力は突進タックルに向いてると思います。さすがは元NFL選手というところですかね。
 他の数試合はTVでは放映しなかったのでコメントなしです。しゃーないですね。
 最後は猪木のカウントダウン(なんのだったんだろう?)とダーっ!で締めてました。お約束ですね。
 全体としてまぁまぁ面白かったと思います。希望としてはもう少し放送時間を長くしてもらって、ダイジェストでも良いから全試合を魅せてほしいですね。んじゃ、また来年の大晦日まで待ちましょう。
2002.12.28
「機動戦士ガンダムSEED」:第13話。ビデオテープ一本分が終了しました。もちろん三倍録画っス。やっとこさ女艦長と戦術士官の名前をきちんと覚えました。「マリュー艦長」「バジルール少尉」というそうっス。これからはちゃんと名前を書いてあげたいと思います。この二人だけぢゃなく、他の人もできるだけそうしようっと。
 さて、敵艦はたった三隻。味方は(画面で確認できた感じでは)20隻以上(たぶんもっと多い)の大艦隊。ですが予想通りの負けっぷり。かつてシャア・アズナブルはルウム戦役で5隻の艦艇を撃破することで「赤い彗星」と呼ばれる敵・味方に恐れられるエースパイロットになりました。しかし、もしシャアがこの世界でMSに乗ってたら、艦艇を50隻くらいは破壊しないと同レベルの評価は得られないでしょう。地球軍はそれほどに弱い、弱すぎる。敵パイロット・ディアッカ君の「
グレイト!数だけは多いぜ!」というつぶやきが地球軍に対する評価を物語っていました。
 さて、マリュー艦長ですが今回もバジルール少尉に越権行為をやらかされてしまします。勝手にキラ君(主人公だよ)への戦闘指示を出されちゃったんですが、今回は毅然と「バジルール少尉っ!」と叱責しました。おおっ、見直したぜ、と思った瞬間にバジルール少尉に反論されて「・・・」黙りこんじゃいました。やっぱ駄目艦長でした・・・。
 戦闘は地球軍のボロ負けでしたが、アーク・エンジェル(我らがマリュー艦長の船だ)は大気圏突入を開始しました。他にも三機のガンダム(ストライク・デュエル・バスター)も突入しました。
どいつもこいつも人智を越えた超兵器ですから、大気圏如きでは燃え尽きたりしないでしょうから、来週からは何事もなかったように地球での話になると思います。
2002.12.21
「機動戦士ガンダムSEED」:第12話。なんとかかんとか大きめの艦隊との合流をはたした主人公チーム。主人公たち民間人チームはここで解放されるはずです。が、戦術士官のねーちゃんが「主人公は民間人だが戦力になる!親を人質にとって兵隊にしてしまえ!」などと提督に進言。提督からアホ扱いされてました。敵の次は味方に対して人質作戦。こんなキチガイを野放しにしていて大丈夫なんでしょうか?最近は女艦長を凌駕する無能っぷり(キチガイっぷり?)を発揮している戦術士官の今後にも目が離せなくなってきました。
 で、女艦長は無能かどうかはともかく一般常識は身についてきているようです。軍人と民間人は違うんだ、という最低限の知識がようやく芽生えてきたようです。でも問題発言の多い部下は罰する方がいーぞ。
 来週は大きめの戦闘がありそうです。おそらく主人公チームの艦船を残して全滅するであろう弱っちぃ地球艦隊の健闘を祈ろうではありませんか。がんばれよー。
2002.12.14
「機動戦士ガンダムSEED」:第11話。さてさて人質を解放した主人公クンですが、冒頭から軍事法廷(もどき?)にかけられてました。身内には大甘な軍隊でしたが、民間人には厳しいです。判決は無罪ということに落ち着いたみたいですが、「お前がホンマの軍人やったら銃殺やぞ!」などと脅しをかけておくことを忘れない女艦長は立派でした。でも、軍人になったら「身内やけぇのぉ」などと馴れ合うんでしょうなぁ。腐ってるね、地球軍。
 んで、今回はちゃんと戦闘があったんでオイラ的にはホクホクでした。とはいえ、一般人の戦術士官が消えるMSの出現位置をあっさり予測したり、主人公が突然スーパーサイヤ人並みに強くになったりと「なんで?」とか思える部分が満載で、ちょっとついていくのが難しいかなぁ。
 あと、民間人のお嬢様がちょっとずつ狂っていくみたいです。こんなところまで「無限のリヴァイアス」をパクらんでもよかろーに、などと考えるのはオイラだけではないと思いまする。
2002.12.07
「機動戦士ガンダムSEED」
:第10話。人質大作戦の後編。さて、前回思いっきり越権行為をされて面目を丸潰しにされた女艦長ですが、不遜な部下への処罰は・・・なーんもなし。え?独房に入れたりもしないの?小言もなし?うわー、身内には甘いんだぁ。やっぱ腐ってるなぁ、連邦軍。こりゃ勝てんわ。結局民間人が人質を解放して終わった訳ですが、次回民間人に処罰があるのかが見所です。ま、今日はガンダムよりもこっちですな。
「K−1ワールドグランプリ2002」:今年は久々にとても面白かったです。
 アーツvsセフォー:オイラは密かにセフォーを応援してるんで、第一試合からセフォーが出てくるのは非常に嬉しいっス。両者ともにパワー&テクニックをバランス良く配した試合展開で判定までもつれこみました。ハイキックの印象が強いアーツがローキックを主体にしてたのには驚き&感心しました。対するセフォーは相変わらずのノーガード&スマイルが素敵でした。セフォーがローキックに苦しみながらもパンチをうまく当ててた感じでした。勝者レイ・セフォー。
 サップvsホースト:今回最も注目を集めているであろう一戦。パワーとテクニックの対決。序盤から両者共に激しい打ち合い。ホーストはローキック主体かと思いきや、リバーブローでサップからダウンを奪う。サップがピンチかと思いきや、今度はパンチでホーストからダウンを奪い返す。いやすごい殴り合いでした。こいつらアホやと思いました。すげぇ格好良いアホ。最後は右拳を痛めながらもサップがホーストをコーナーに追いつめてKO.勝者ボブ・サップ。
 レコvsハント:去年のチャンピオンでありながらも今ひとつ注目されないハント。その中途半端な扱いを象徴するようにATOKなら「半途」とか変換されます。対するレコはスピード&テクニックの人。ルックスなら優勝候補筆頭です。試合は意外にもハントがテクニシャンっぽい感じでレコと互角に渡り合う。ハントも殴り合い一辺倒から成長してて、なかなかの好試合。最後はハントがきれいなカウンターのフックでレコを撃破。勝者マーク・ハント。
 バンナvs武蔵:どっちが勝つか?ではなく、何分で勝つか?などと思われていた試合ですが、武蔵が今までの武蔵じゃなかった。バンナのパンチを巧くさばいていくではありませんか。序盤はほぼ互角に渡り合ってる印象でした。しかしながら、中盤から詰めの甘さが出たというか、地力の差が出たというか、バンナの圧力に徐々に押されていき、最後はセコンドからタオル投入。でもよくやったよ武蔵。馬鹿にしててゴメンね。勝者ジェロム・レ・バンナ。
 セフォーvsホースト:サップが右拳負傷のために棄権。敗者復活ルールでホーストが出てきました。で、セフォーと対戦したんですが、セフォーもアーツのローキックを受け続けていたせいか右脚が崩壊寸前だったようで、自ら放ったローキックをホーストの膝でブロックされた時に、右脚が崩壊。立てなくなっちゃいました。勝者アーネスト・ホースト。
 ハントvsバンナ:バンナにとっては鬼門ともいえる組み合わせ。去年はハントにKOされて無念の涙を飲みましたからねぇ。さて、パワーファイターの両者ですが、去年のようなパンチのみの殴り合いではなく、特にバンナはローキックを効果的に使ってハントを追い込んでダウンを奪います。しかしここからのハントがすごかった。ロープを背にしながらも倒れない。殴られても蹴られても倒れない。しかも試合終了一秒か二秒前にバンナをダウンさせてました。結局判定で負けてたけど、去年優勝した時よりもレベルが高かったなぁ。勝者ジェロム・レ・バンナ。
 ホーストvsバンナ:勝てば4回目の優勝になるホーストと、初優勝がかかるバンナ。今までのバンナはすぐに熱くなって自分を見失うようなイメージがありましたが、今年のバンナはなんか落ち着いた感じで良さげ。一方のホーストはサップにKOされながらも復活、セフォーは自滅と、実力云々よりも運が味方している感じ。そんなワケで、両者これまでのイメージとちょっと違う感じでの決勝進出。そんなワケでちょっと期待してたんですが、試合は普通な感じ。パンチを主軸に押していくバンナと、冷静に技を繰り出すホースト。うーん、ここに来て今までのイメージに戻っちゃったか。ある意味で今大会中一番つまらなかった試合かもしんない。と言っても別に内容が悪かったって事じゃぁないんですよ、途中までは。ただ、最後はホーストの蹴りをブロックした際にバンナの左腕が破壊されたってことで。バンナ撃沈。最後の最後で締まらなかったかなぁ。優勝アーネスト・ホースト。
 長々と書いちゃいましたが、総評として、かなり面白かったです。来年も楽しみなんですが、怪我人が多かったのが気になります。サップ、セフォー、バンナ。三人とも殴り合い大好きな選手で、常に見応えのある試合をしてくれる素敵な奴らです。帝王は彼らの検討を讃え、早く快復することを祈ってます。