いしきち電鉄  

ゴボウに行ってきました。(2007年8月)

ゴボウに「行く」ってどういうことですねん?ゴボウ、言うたら千切りにしたニンジンと一緒に料理するアレですやろ?
いえいえ、ちゃいますねん。漢字で書くと「御坊」ですわ。和歌山からJR紀勢本線で約一時間、長閑なとこですわ。

いかにも「国鉄」言う感じの駅ですな。ここを始発とする列車もあるわ、特急も止まるわで、地味ながらも交通の要衝ですわ。
この駅に間借りするかたちで、紀州鉄道っちゅう鉄道が発着しますねん。

これですわ。ここ御坊から西御坊まで、わずか2.7kmを結ぶ路線ですねん。今は、JRの御坊駅と中心街を結ぶ旅客鉄道の役割をしているんですけど、かつては「御坊臨港鉄道」言うて、海の方まで線路が伸びてて、材木やら名産のみかんを運んでたらしいですわ。

それにしても渋い車両ですな。早速乗ってみましょか。

丸い白熱灯、薄緑の壁、エンジ色のモケットに、
ワックスを掛けた板張り・・・・・・こりゃ渋い!

終点まで10分も掛かりませんねんけど、しばらく古いキハのサウンドを堪能しましょか。

途中の学門駅ですわ。
いかにも縁起よさそうな駅名ですなぁ。
受験生をお持ちの親御さん、どうでっか〜?

終点の西御坊駅ですわ。商店街の中に、遠慮がちにちょこんと止まってますわ。

この車両は「キハ603」言うて、1975年に大分交通から引っ越してきたらしいですわ。正面の二枚窓に「金太郎塗り」・・・
いかにも趣味人好みの車両ですわ。

車庫には同僚のキハ604が居てますねん。
そやけどこっちは部品取り用で、もう動いてませんねん。
実を言うと、普段はこっちの、冷房付きのレールバス
(キテツ1形)の方が主に走ってますねん。さっきのん
(キハ603)は趣味的にはエエんですけど、冷房があらしませんねん。まぁ、普段乗る人の立場で言うたら、断然こっちの方がエエですわなぁ。

御坊駅を出て、夏草を掻き分けるように急カーブを曲がると、そこには田圃が広がってますねん。

キハには青空や稲穂が似合いますねん。

列車を待つ間ウロウロしてたら、ゴーヤの畑もありましたわ。夏の日を浴びてすくすく育ってますわ。

・・・・・・てなことを書くと、ほのぼのと撮影を楽しんだように思わはるかも知れませんねんけど、この日は日本のあちこちで
猛暑日、ところにより40度以上という、エラ〜イ暑い一日でしてん。悪いことに帽子を忘れたんで、タオルを被った頭に、ちょっとずつペットボトルの水を掛けるという、河童みたいな真似をして乗り切りったんですわ。ホンマ、暑かったんでっせ・・・。



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