魚雷発射管室に戻る”X−69”発令所に戻る/NEXT

 

えー・・・・

この先は18歳未満は読んじゃいけません(笑)

特定のキャラに愛着をお持ちの方も、やめといたほうが無難です。

もし、読んで不快な気分になっても責任はとれません。

抗議のメールは受け付けますが・・・・できれば励ましのメールの方がうれいしいなあ(笑) 



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「非常召集。準備して。行くわ」

レイはシンジのシャツの裾を掴んで離さない。

「わ、わかった、綾波。ごめん、二人とも。続きはまた今度!・・・・・・・・綾波、行こう!」

シンジはトウジ達にあやまり、レイに声をかけると手を繋いで走り出す。

呆然とそれを見つめるトウジとケンスケ。

そして、シンジを追いかけるように走るレイ。

彼らの耳にはサイレンに続いて、非常放送が聞こえていた。
 
 
 
 
 
 
 

《ただいま、東海地方を中心とした関東、中部全域に大雨警報が・・・・・コホン、失礼しました。特別非常事態宣言が発令されました。住民のみなさんは速やかに指定のシェルターへ避難してください。繰り返しお伝えします・・・・・・・・・・・》
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

We are crazy for you!
第3話「”鳴らない、電話”?・・・かけなきゃ鳴るわけないでしょ」
(B−part)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

シンジは今、列車に乗っている。

ジオフロント   つまりネルフ本部   に向かう直通列車だ。

本部に向かう職員で車内はすし詰め満員状態。

非常召集がかかると電車はこんな具合になる。

彼はレイを出入り口のコーナーに囲い込むようにしている。

「綾波・・・・零号機、壊れてるって聞いたけど、直ったの?」

「機体そのものは。でもまだ再起動実験が終わっていないわ」

「ふーん・・・・」

シンジは半分上の空で答えると、レイの細い腰に腕を回す。

「あっ・・・・」

そして上を向かせてキス。

もとより満員電車で周囲はこちらに背を向けている。

しかもシンジ達はまわりの大人よりも頭一つ分低い。

つまり、完璧な死角になっているのだ。

「・・・んっ・・・・んふっ・・・・・」

一応形ばかりの抵抗をすると、レイはなすがままになる。

シンジの手はするすると降りてレイのお尻にたどり着く。

「!」

ちょっと身を固くするレイ。

「大丈夫だよ・・・・心配要らない・・・」

耳元で囁くシンジ。

ついでに耳にも舌を這わせる。

顔全体が真っ赤になるレイ。

そしてお尻に当てられた手がやわやわと動き始める。

「あっ・・・・んっ・・・・」

彼女らしく、控えめで小さな声。

最初は制服のスカートの上から愛撫していたシンジだが、頃合良しと見るやスカートを周りから見えないようにまくりあげる。

「!!」

レイはさらに体を固くするが、シンジの手がパンティに触れると脱力したようになる。

「綾波・・・・ちょっと濡れてるね?」

シンジはまわりに聞こえないように囁く。

シンジの指先にはパンティの奥から滲みだした液体がまとわりついていた。

「んふっ・・・・あぅっ・・・・・」

必死に声を押し殺すが、それでも喘ぎ声が少し漏れてしまう。

ただ、あまりにもか細い声なのでまわりの人間に気付かれるおそれはない。

「綾波」

シンジがレイの唇を奪う。

もうレイは抵抗するそぶりすら見せなかった。

それどころか、レイの方から積極的に舌を絡めてくる。

腕もシンジの腰に回し、固く抱きしめている。

しばらくパンティの上から感触を楽しんでいたシンジだが、おもむろに指をその中に侵入させる。

「!」

シンジはいったん舌を引きぬき唇を離す。

「大丈夫、怖くないよ・・・それとも、僕のことキライ?」

潤んだ瞳でシンジを見つめ返し、首を横に振るレイ。

うーん・・・やっぱりペテン師だよ。
 

シンジは軽く微笑むとそのままレイの首筋に舌を這わせる。

そして指はパンティの中で怪しく蠢かせる。

「はっ・・・・あっ・・・・あうぅっ」

これほど激しい行為を行いながら、周囲に気付く様子は無い。
 
 
 

『ふふ・・・本部まであと15分・・・・楽しめそうだね』
 
 
 
 

そんなわけで、シンジとレイは電車が本部に到着するまで”一時的接触”を繰り広げた。
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 



 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「おーおー・・・・なんか派手なことになってるなぁ」

戦闘態形に移行していく第三新東京市を暢気に眺めている一人の男。

四十絡みの体格のいい男だ

彼のかたわらには筋肉の鎧を着たような男が立っている。

「親分、シンジ坊ちゃんを助けに来たんじゃないんですか?」

「助けに?」

”親分”と呼ばれた男は意外そうな顔をする。

「アイツに手助けがいるように見えるか?」

「いえ」

「まあ、手助けと言えば手助けなんだがな」

「?」

「昨日シンジから電話があってな・・・・調べて欲しいことがあるんだと」

「一体なんです?」

「使徒とやらがどこで、誰に作られてるのかを、だ・・・・とことんアイツはリアリストだな。正体不明の存在とは考えないらしい」

「坊ちゃんらしいや」

「一筋縄じゃいかんぞ・・・国連も絡んでるらしいからな」

「今、隊にいる連中は坊ちゃんに命を助けられたヤツばかりです・・・・生きてるのは坊ちゃんのお陰だと思ってますからね・・・・ムチャしますよ」

「報酬もちゃんと出るようだから安心しろ」

「出なくたってやりますよ」

「よし、じゃあ行こうか」
 
 
 
 
 
 
 

”親分”と呼ばれた方の男はそういって歩き始める。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

彼がシンジの義父。
 
 
 
 
 
 
 

そして世界の軍事・情報関係者から”野獣”だの”蠅の王”だのと呼ばれ、忌み嫌われ、そして恐れられている・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 

野分ユウジその人である。
 

 
 
 
 
 
 
 
 



 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

そのころ、トウジとケンスケはシェルターに入っていた。

もちろん二人だけではない。学校の生徒や教職員全てがシェルターに避難していた。

そんな中でトウジはボーっとし、ケンスケは自分のカメラのアンテナを立てて、テレビを見ていた。

「チッ!まただ!」ケンスケが吐き捨てる様に呟く。

彼が見ているテレビには、花畑の静止映像と大雨警報・・・・もとい、非常事態宣言が発令された事を伝えるテロップだけが映っていた。

「また文字だけなんか?」

「報道管制ってやつだよ。民間人には見せてくれないんだよ。こんなコミケにも匹敵するビックイベントだっていうのに」

・・・・・・まあいい、これも彼の生き方なのだろう・・・・・

そんなケンスケの戯言をトウジは聞き流し、頭上を見上げる。

時折、シェルターには爆発によるものと思われる微震が続いていた。
 
 
 
 
 
 
 
 



 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「碇司令の居ぬ間に第4の使徒襲来。意外と早かったわね」

呟くミサト。顔には笑みを浮かべているが、内心はそうでもない。

なにせ、シンジをキスと共に見送った後は夢も見ずにぐっすり眠っていた。

そんなところを叩き起こされたのだ。

「前は15年のブランク。今回はたったの3週間ですからね」

マコトがミサトの呟きに答える。

「こっちの都合はおかまいなしか。女性に嫌われるタイプね・・・・・・・・シンジ様を見習いなさいよ・・・」

ぽろっと本音が出るミサト。

「え?」

「いや、なんでもないわ・・・こっちの話よ。それにしても、国連軍はなにやってんのよ?」

その疑問にマコトが答える。

「国連軍は部隊の展開が間に合わないらしいです」

「ケッ!やってらんないわね!」

「使徒、第2警戒ラインを突破しました!」

長髪の男性オペレーターが報告する。

ネームプレートは『青葉シゲル』

「チッ!考え事もしてらんないわね・・・・・日向君、エヴァの発進準備を」

「了解!エヴァ初号機発進準備!」
 
 
 
 
 
 
 
 



 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「ねえ、トウジ・・・・話があるんだけど・・・・」

ムスッとしているトウジに話しかけるケンスケ。

「なんや?」

「しゃーないなあ・・・・委員長!」

呼びかけられて、おさげの女の子が振り返る。

「なに?」

「わしら二人、便所や」

それを聞くと委員長   洞木ヒカリは、

「もう、ちゃんと済ませときなさいよね」

そして、トイレに入る二人。

「で、何や?」

「死ぬまでに一度だけでも見たいんだよ!」

「上のドンパチか?」

「今度またいつ敵が来てくれるかどうかもわかんないし・・・・」

「ケンスケ、お前なあ・・・・」

トウジは呆れたように呟くが、ケンスケはそれを遮り、

「この時を逃しては、あるいは永久に・・・・な、頼むよ。扉のロックをはずすの手伝ってくれ」

「外に出たら死んでまうで」

「ここにいたってわからないよ。どうせ死ぬなら見てからがいい」

「そのためのネルフやろが。心配あらへん」

「そのネルフの決戦兵器ってなんだよ。あの転校生が操縦するロボットだよ。この前だってアイツが俺達を守ったんだぜ?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「トウジにはアイツの戦いを見守る義務があるんじゃないのか?」

「・・・・しゃあないな・・・・オマエ、ホント自分の欲望に素直なやっちゃな」

その言葉を聞いてケンスケは笑みを浮かべる。

そして誰にも見咎められずに抜け出した二人は非常用のハッチをこじ開け、市内が一望できる丘の上に来ていた。

その二人の目に、イカの様なカタチの使徒が写る。

ケンスケはビデオのファインダーをのぞいたまま、

「これぞ苦労した甲斐もあったというもの・・・・」
 
 
 
 
 
 
 
 



 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「シンジ君、出撃、いいわね?」

「いつでもどうぞ」

エントリープラグで戦いに備えるシンジに、普段と変わるところはなかった。

気負いも、過度の緊張も無かった。

あるのは戦う前につきものの、けだるい(あるいは心地よい)緊張感だけだった。

「アクティブ・ソード、何とか間に合ったわ・・・」

「ありがとうございます」

「ソードは射出された先のすぐそばの兵装ビルに格納してあるわ」

「わかりました」

「目標は市内に侵入しました!」

シゲルが振り返りもせずに叫ぶ。

ミサトは一つうなずく。

「発進!」

そして初号機は前回とは違い、地上の路上ではなく、偽装ビルの一つに射出される。

「作戦通り。いいわね、シンジ君」

ミサトが声をかける。

ミサトの立てた作戦は単純明解だった。

今回から使用可能になったパレットガンの火力でねじ伏せる・・・・

要約してしまえば、その程度の物だ。

作戦としては悪くはない。あえて複雑な部分を排し、ミス(と損害を)を最小限に抑えようという極めて健全な発想から立案された作戦だ。

だが、これには『人(もしくは人が作った組織)が相手の場合』という但し書きがつく。

そもそも、使徒は常識など持ち合わせていないであろうし、使徒の存在そのものが常識を大きく逸脱しているのだ。

果たして、それがどう影響するのか、ミサトにもリツコにも予測不能だった。

シンジは心の中でカウントする。

『ワン・・・・ツー・・・・スリー!!』

そして初号機は使徒の前に飛び出すと、パレットガンを訓練と同じように3発づつ撃ち、確実に使徒に命中させる。

しかし・・・・

「効いてない!?」

確かに、弾丸は命中しているはずなのだがダメージを受けたようには見えない。それどころか、手(というか、鞭というか)が飛んできてパレットガンを真っ二つにしてしまう。

「うわあ!!」

そして初号機は鞭に殴られ、800メートルほども吹き飛ばされる。

「シンジ君!アクティブソードを出すわ!」

ミサトの声と共に、偽装ビルの一つが前面のシャッターを開ける。その中には鞘に収められたアクティブソードがある。

「受け取って!」

「了解!」

シンジは初号機をせわしなく動かし続け、鞭を避けながらアクティブ・ソードを掴む。

「よし!・・・・・・・とりあえずこのまま誘導して市外へおびきだし・・・・うわっ!!!」

紙一重で鞭を避けるシンジ。

だが。

「エヴァ、内部電源に切り替わりました!」

アンビリカルケーブルを切断される初号機。

作戦室のディスプレイに現れる逆算式のタイマー。

「活動限界まで、あと4分53秒!!」

「チッ!」シンジが舌打ちを漏らす。

初号機は、使徒の鞭に足を絡め取られ、そのままハンマー投げの要領で投げ飛ばされる。

そして、その落下地点には・・・・・・・・

「こっちへ来たあぁ!!!どわあああああああ!!!!!!!!」

抱き合って悲鳴を上げるトウジ&ケンスケ。

もの凄い轟音を立てて落ちる初号機。

「う・・・・・うう・・」

シンジも衝撃でくらくらしていた。

「シンジ君。大丈夫?シンジ君!」

シンジの耳にミサトの必死の呼びかけが聞こえる。

「ええ・・・・大丈夫・・・・・!!!!!」

その時シンジが見たのは、プラグに写るモニターの一つ。

そこには、初号機の左手の指の間で震えているトウジとケンスケだった。

同じ情報は発令所にもいっていた。

ディスプレイに写る二人の映像と個人データ。

「シンジ君のクラスメート・・・・」ミサトが呆然と呟く。

「何故こんな所に!?」リツコも悲鳴に近い声を上げる。

もちろん、使徒はそんな事はおかまいなしに襲ってくる。初号機にのびる二本の光の鞭。

「くそっ!!」

シンジは罵るとアクティブソードを脇に置き、鞭を素手(もちろんエヴァの手だ)で鷲掴みにする。

初号機の手は煙をあげ焼けこげていく。

「ぐうううううう!!!!!」

顔を歪めて苦しむシンジ。

エヴァのシンクロ値とは、フィードバック値でもある。

仮にシンクロ率が399%の場合、エヴァが受けるダメージの4倍近いダメージをシンジは受けるという事なのだ。

本来なら欠陥兵器扱いだろうが、使徒に追い詰められている人類の現状がこれを決戦兵器に仕立て上げている。

ってゆーか、普通死んでる。

「なんで戦わんのや・・・?」トウジが呟く。

「俺達がここにいるから?・・・・・・・・戦えないんだ・・・・」

ケンスケの呟きは正鵠を射ていた。

もしここでシンジが好きなように戦ったら、二人を待っているのは新聞紙に叩き潰されたゴキブリと同じ運命だろう。

「シンジ君、その二人をエントリープラグに入れて!」

ミサトがとっさに叫ぶ。

リツコはあっけに取られていた。

「許可の無い人間をエントリープラグに乗せられると思ってるの?」

ミサトはリツコの耳に口を寄せる。

「ここは私に任せて・・・・ね?」

「・・・・・・・・ミサト、貸しひとつよ」

「ありがと」

ミサトはリツコに短く礼を言うと、初号機のプラグを外部へ排出し、作戦室のマイクを初号機の外部スピーカーと直結させる。

《そこの二人!乗って、早く!!》

トウジとケンスケはその声を聞いて、はじかれたように動く。

そして、一つだけ開かれたハッチからプラグ内部へ飛び込む二人。

「な、なんや!・・・・ゴボッ・・・・水やないけ!」

「ガボッ・・・・カ、カメラ!・・・・カメラが!」

「黙れ!」

怒鳴るシンジ。

「「・・・・・・・・・・・」」二人ともビックリしてシンジを見つめている。

発令所では、二人がプラグに入った途端、仕事が倍増していた。

「神経系統に異常発生!」

「回路、1番から65番まで断線!」

「シンクロ率、落ちます!!」

でも、元から399%もあるから、多少落ちても変わりは無い。

リツコが落ち着いて対処する。

「シンクロ率が多少落ちても大丈夫よ、落ちた状態だってお釣りが来るぐらいなんだから」

彼女もわかっているようだ。

ミサトはそれに笑いながらうなずく。

初号機は不利な立場だと言うのに大した自信である。

「作戦立て直しね・・・・日向君、一時退却。初号機を回収します」

「了解」マコトはコンソールと向き合ったまま答える。

「シンジ君、いったん引き揚げるわよ」

シンジは返事は返さずに鞭を軸に使徒を投げ飛ばす。

「今よ!後退して!」ミサトが叫ぶ。

『後ろを見せたら絶対に追ってくる・・・・ダメだ!ここでケリをつけなきゃ!』

シンジは初号機の左手にソードの鞘を握らせる。

「シンジ君!命令を聞きなさい!退却よ!」

「ミサトさん・・・・お願いします・・・・やらせてください・・・・」

静かだが、決意を秘めた言葉。

その言葉と共に初号機は丘の斜面を駆け下り使徒に肉薄する。

「シンジ君!!」

ミサトは「だったら任せる」と言いたかったのだが、それより早くシンジは行動を開始していた。

初号機は鞭の有効射程ギリギリまで近づくと、左手でアクティブソードを腰に差すようにして持ち、腰を沈めて右手を柄にかける。

「居合?」

ミサトが信じられないというような声を出す。

まさしくそれは居合抜きの体勢だった。

使徒も今までとは違う緊張感に飲まれたのか、鞭をブラブラさせている。

初号機はジリジリと間合いを詰めていく。
 
 
 

「初号機、活動限界まで、あと30秒!」
 
 
 

・・・・・・・・・・ごくり・・・・・・・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 

果たして誰がつばを飲み込んだのだろう?
 
 
 
 
 
 
 

ひょっとしたら使徒かもしれない。
 
 
 
 

「活動限界まで10秒!・・・9・・・8・・・7・・・6・・・5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・」
 
 
 
 
 

緊張状態に耐えられなかったのか、使徒は鞭を初号機に襲いかからせる。

同時にシンジも動いた。

しかし、発令所にいた人間達にはそれはわからなかった。

初号機は相変わらず居合の体勢のまま微動だにしないように見える。

が、アクティブ・ソードが鞘走る音だけがやけに大きく聞こえた。
 

すべては1秒で決まった。
 

光の鞭が初号機を吹き飛ばそうとする直前で停止し、その輝きを急速に失っていく。
 
 
 
 
 
 
 

コアからも段々と光が無くなり、それが完全に失われると、使徒の体に斜めの亀裂が入り、徐々に体が二つに分割されていく・・・・

コアも二つに分かれている。
 
 
 
 

やがて使徒の上体は下部を別れを告げ、地面に轟音を立てて崩れ落ちる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

シンジがゼロの声を聞くことはなかった。

モニターも、ディスプレイも、照明も落ちて、プラグの中は闇が支配していた・・・・

「つまんないものを切っちゃったな」シンジがそう呟く。

実はこの時、通信だけは生きていてシンジのつぶやきは発令所でも聞こえた。

それを聞いていたマニアな職員がアクティブソードにつけた別名がある。
 
 

その名も・・・・・・・・・・・「斬鉄剣」
 
 
 
 
 
 

「エヴァ初号機、活動停止」

「目標は完全に沈黙!」
 

ミサトはそれらを聞きながら、複雑な気持ちになっていた。

『作戦部長なんていらないわね』という自嘲。

「回収班を向かわせて。急いでね」

ミサトは自分の気持ちに至極あっさりとケリをつける。

『うん、これからはシンジ様の意見を尊重しよう・・・・なんたってシンジ様なんだから』

ミサトは自分で考えてうんうんとうなずいている。

『帰ってきたら・・・・・・・・・・♪』

そこまで思考を進めて顔がにやけてしまうミサト。

だが、ミサトがそれをはっきり口にしなかったことが(はっきり口に出来るわけはないが)この後ちょっとした混乱を呼ぶ。

その頃、初号機では・・・・・・・・・・・・・
 
 
 

「鈴原君、相田君・・・・ネルフ本部までご同行願えるかな?」

絶対零度の微笑。

シンジはそれを浮かべながらトウジとケンスケに言い放った。

マジで怒っている証拠だ。

『『こ、殺されるかも・・・・』』

ビビリまくっている二人の正直な感想だった。
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「ミサトさん・・・・あの二人、僕に任せてもらえませんか?」

「え?」

初号機のケージ。

帰ってきたシンジは二人を別室に行かせると、迎えにきたミサトにそう言った。

「まずいですか?」

「いや・・そんなことはないけど・・・」

「ならお願いします」

「うーん・・・・んじゃシンジ君に任せるわ・・・・二度とあんなことしないようにキツイお灸をすえてやってね」

「はい・・・・・」

シンジは辺りを見回す。

エントリープラグの脇に立つ二人の周囲には誰もいない。

先ほどまでいた作業員は下に降りた。

「ミサトさん」

「ん?」

シンジはミサトの首根っこを掴むと強く引き寄せてキス。

びっくりしたミサトも1秒後にはシンジの腰に手を回してきつく抱きしめる。

二人の唇の間から卑猥な音が聞こえる。

「・・・・・・ふぅ・・・・ご褒美ですよ」

にっこり笑うシンジ。

「・・・シンジ様ぁ・・・・」

まだ抱く腕を解かないミサト。

「おっと!・・・ここではシンジ”君”ですよ」

ミサトの唇に人差し指を当てるシンジ。

瞳ウルウルのミサト。

ほとんど恋する乙女状態だ。

「それじゃまた後で」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

別室。

8畳ほどの部屋でトウジとケンスケは縮こまっていた。

と、ドアが開きシンジが現れる。

プラグスーツ姿でさっきと同じだ。

手に持っている物以外は。
 

ガシャッ!
 

そんな音を立ててシンジは手に持つモノを二人に向ける。

「なななななな!!!」

「すすすSPAS12ぃ!!(※1)」

シンジの体格にはチト似合わない無骨なオートマチックショットガン。

その銃口は二人に向けられている。

それにしてもケンスケ・・・・・まあいい・・・・これが彼の青春なのだろう・・・・・・哀れな・・・
 

「あんなところでウロウロしてたってことは死にたいんでしょ?・・・・だったら今死なせてあげるよ」

絶対零度の微笑でこんなセリフを言われたら、心臓が止まるかもしれない。

口をパクパクさせる二人。

「大丈夫、苦しまないように1発で頭を吹き飛ばしてあげるよ」

ゆっくりと近づくシンジ。

ジリジリと下がるふたり。

下がるが、もう後ろは壁だ。

二人の間にちょうど台にのせられた花瓶がある。

「な?冗談やろ?・・・・キツイなぁ・・・」

「そ、それ本物?・・・なわけないよな?な?」

シンジは予告もなしにいきなりトリガーを引く。

轟音と共に花瓶が粉々に砕け散る。

壁には散弾の痕ではなく、大きめの穴がひとつだけあいている。

「動いちゃダメだよ・・・外しちゃったじゃない・・・・まいっか、バックショットは1発目だけだから・・・あとは散弾だしね」

この状況においても微笑を絶やさないシンジ。

放心状態だったケンスケは、気がつくと土下座する。

「ごめん!許してくれ!・・・トウジは僕が引っ張ってきたんだ!トウジに罪は無いんだ!」

「ケンスケ!」

「関係無いよ」

シンジ、容赦無し。

それを受けてトウジも土下座する。

「すまん!この通りや!・・・ワシには妹がおんねん!死ぬわけにはイカンのや!!」

「じゃあ、二度とあんなことしないと誓える?」

「「誓います!!」」

「僕の言うこと何でもきく?」

「「ききます!!」」

シンジはショットガンの狙いを外すと、今度は邪気の無い笑みを浮かべる。

「案内の人がくるまでここにいてね・・・・じゃあねー」

それだけ言うとシンジはさっさと部屋を出て行く。
 

残されたのは哀れな子羊が2頭。
 
 
 
 

「ケンスケ・・・・・」

「トウジ・・・・・・」
 
 
 
 
 

「「なんだったんだ????」」
 
 
 
 
 
 

ふたりはおそらくこれで10年は寿命が縮まっただろう。
 
 
 
 
 

シンジはこれで友達・・・・・・ちがうな・・・・親友?・・・・さらに違うな・・・・兵隊?・・・・近いな・・・・手駒?・・・・
 
 
 

と、とにかく!そうしたものをシンジは手に入れたのだ。
 
 
 
 
 
 
 
 



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ショットガンをぶら下げたままシンジは、検査もそこそこに着替えるために更衣室に来た。
 
 
 
 
 
 

「あれ、綾波?」

ドアを開けると、シンジの言葉通りレイがそこにはいた。

「どうしたの?何か用?」

来るときの電車で彼女の体をもてあそびまくった人間のセリフではない。

「・・・・・・・・・・・」

レイはうつむいたままだ。

シンジはレイの答えがない事を確認すると、ロッカーにショットガンを収めて、彼女の目の前で着替えはじめる。

「綾波・・・・なぜココに来たのか、自分でもわからないんでしょ?」

シンジはレイの心理状態を的確に分析する。

「なぜ・・・・そんなこというの?」

「さて?なんでだろうね?」

シンジは飄々とかわすとプラグスーツを脱ぎ捨ててシャワーに向かう。

「あ、そうだ」

振り向くシンジ。

素っ裸だ。

「電車の中の続きがしたければ・・・・一緒にシャワー浴びよ?・・・・イヤならいいけどね」

それだけ言い残すと、さっきと同じようにさっさとシャワー室に行く。

レイはうつむいて考えた。
 
 
 
 
 
 

考えることを知らない少女が考えまくった。
 
 
 
 
 
 

そして3分ほどの熟慮の末・・・・

すくっと立ちあがった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「フンフンフーン♪」

鼻歌なんぞを歌いながら髪を洗うシンジ。

シャンプーをつけ過ぎたのか、頭中泡だらけである。

わしゃわしゃわしゃ。

目を瞑って髪を洗っている。
 
 

コトン
 
 
 

シンジの耳が何かを聞きつけた。

が、次の瞬間には後ろから抱きしめられていた。
 

ふわり
 

シンジの鼻腔をくすぐる透明な香り。

「綾波だね?」

すると、その問に答えるかのように、シンジの背中にたとえようのない柔らかさの物体がふたつ、押し付けられる。

フルパワーで勃起するシンジのペニス。

「ちょっと待ってね・・・」

シンジはそういうと手探りでシャワーの蛇口をひねろうとするが、レイがそれを押しとどめる。

「綾波?」

レイはシンジの前に回るとシャワーを取ってお湯を出す。

そしてシンジの泡だらけの頭にかけて、泡を洗い流す。

「ありがと、綾波」

目を開いたシンジは、レイの裸体にまず見とれた。
 
 

「キレイだ・・・」
 

レイは真っ赤になってうつむいてしまう。

お湯を浴びてほんのりと上気しているその体をシンジは抱きしめる。

「あ・・・・・んむっ・・・・・ん・・・・・」

なにか言おうとしたレイの口を塞ぐ。

そして両手はレイの体のありとあらゆるところをもてあそぶ。

「・・・あむっ・・・・んあっ・・・・・あぁ・・・・」

右手は控えめだが見事な形と張りの乳房を揉み、左手は・・・・言うまでもない。

秘部にそえられて、まわりを優しく触ったりクリトリスをころころ転がしたりしている。

「はあ・・・・綾波、気持ちいい?」

コクン

静かに首を縦に振る。

「もっと気持ち良くなりたい?」

レイはちょっと躊躇するが、

コクン


自分を絡めとりつつある蜘蛛の糸にあがらうことはできなかった。


「ふふ・・・・じゃあこのままじっとしててね」

シンジは軽くキスすると、そのまま首筋に舌を移動させる。

首筋から下りて乳房へ。

「んあん!・・」

乳房を円を描くようにして舐めあげる。

そして乳房の頂上へ。

口にくわえてころころと転がす。

「・・・・あっ!」

ちゅぽん!

乳首から離れるシンジ。

「綾波・・・・声、出してもいいんだよ」

そういうとシンジは間をすっ飛ばして膝をつき、秘部を舌に触れさせる。
 

「んくっ!・・・・ふぁ!・・・・んんんっ!!」

シンジが膣内に舌を入れると、”膜”のようなものに突き当たった。

「・・い、いたっ・・・・」

「ごめんごめん・・・・」

お詫びとばかりに、さらに激しく舌を動かす。

もちろんムリはしない。

『焦りは禁物・・・・ゆっくりと、ね・・・』
 
 

「あぁ・・・・い、いかりく・・ん・・・・・」

レイの声が段々と高くなってゆく。

『そろそろかな?』

シンジがそう考えた瞬間。
 
 
 

「ひああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
 
 
 

レイは脳天に衝撃が走り、なにか目に見えないものに揺さぶられているような気がした。

もちろん生まれて初めての経験だった。

衝撃が走りすぎると、体中の力が抜け、壁にもたれかかってへなへなと崩れ落ちてしまった。
 
 

「あ、綾波?大丈夫?」

さすがに心配になったシンジが抱え起こす。

「だいじょう・・・?」

”大丈夫”と言おうとしたレイは自分の体にあたる何か固いものを感じた。

そちらに目をやると・・・・まぎれもないシンジのペニス。

ほぼ垂直に反り返っている。
 

純粋な好奇心(もちろん彼女は今まで”好奇心”を持ったことはない!)からそれを触るレイ。

「んっ!」

予想外の奇襲を受けて可愛い声をあげるシンジ。

レイはびくっとして手を引っ込める。

「ごめんなさい・・・・」

「あ、いや・・・違うんだよ・・・綾波の手がすごくスベスベしてて気持ち良かったから・・・」

シンジは照れくさそうに説明する。
 

演技がうまいなぁ。
 

「気持ち・・・・いいの?・・・・」

レイはそう言うと確かめるように、今度は両手でペニスを包み込む。

彼女の白く繊細な指が血管が浮いて見えるほど固くなったペニスの上を這い回る。

「はっ!・・・・・・んっく!・・・・・・んんん!!」

技巧ではない。

ぎこちない手の動きがかえってシンジの性感を刺激するのだ。

「碇君・・・・気持ちいい?」

「すごく気持ちいいよ・・・・綾波・・・」

「もっと気持ち良くしてあげたい・・・・・どうすれば良いの?」

シンジはそれを聞いて目立たぬようにニヤリと笑う。

「それは綾波が自分で考えないとね」

そうしてシンジは立ちあがる。

ちょうどレイの目の前にペニスがくる格好だ。
 
レイはちょっと戸惑った。

知識も何もないのだから当たり前なのだが・・・・





再びペニスを優しく撫で上げたあと、恐る恐る舌を伸ばす。






そして、亀頭をペロッと舐める。

「んぁ・・・・・・」
 
レイはシンジの喘ぎ声で自分の行動が正解だったことがわかると、さらに積極的に舌を使う。

シンジのペニスをまるでアイスキャンディのようにして奉仕する。

やはりさきほどと同じようにぎこちない動きだが、それがまたいい。

シンジも既に暴発寸前。

手で触れたときに暴発しなかったのが不思議なぐらいだ。

「あ、綾波・・・・もう・・・・」

「?」

このあと何が起こるかわからないレイは、疑問符を浮かべながらも舌での愛撫を続ける。

そして。




「んっく!」




シンジが短く鳴くと、ペニスから精液がほとばしる。



レイはキョトンとしてそれを見つめる。

飛び散る精液はレイの唇、顔、首、乳房・・・・あらゆる所に降り注ぐ。







「はあはあはあはぁ・・・・・」

荒い息をつくシンジ。

「・・・・碇君・・・・これは?」

体中に精液をまとわりつかせながらレイがたずねる。

「ああ、これはね・・・・綾波へのお礼だよ・・・・気持ちよかったからね」




オイオイオイオイ・・・・・




ワケが分からないレイだが、とりあえず唇のはしについている精液を舌で舐めてみる。





ちょっと顔をしかめるレイ。





「にがい・・・・・・・・・・けど・・・・」

「けど?」












「碇君が出したものだから・・・・・・・・おいしい」























大本営発表。



サクセンハ、トドコオリナクシンコウチュウデアル・・・・・

 
 
 

 




かいせつ

(※1)SPAS12
イタリア、フランキ社が開発した自動装填式ショットガン。
ターミネーター(1作目ね)でシュワルツェネッガーが警察署に殴り込むときに使ったヤツです。
口径は12ゲージ(散弾の種類です)。
装弾数は7発。
面白いのはガス圧によるセミオートマチックと、ポンプアクションの選択が出来ること。
これによって、もし自動装填が故障してもすぐさまポンプに切り替えて射撃が出来るというもの。
散弾銃の歴史に新たな1ページを付け加えた逸品である。

カタチはこんな(↑)感じ。銃床は折り畳み可。


さあ、次へ行くぞ!






 

 

 



「俺が攻撃型原子力潜水艦”X−69”号、艦長!X−69だぁ!1日3回拝めぇい!・・・・・・・ドゴォン!!

 

艦長、どこからか飛んできた散弾により負傷退場。

 

『まったく・・・勝手に海軍病院を抜け出してきやがって・・・・』

 

 

 

 

『コホン・・・・大変失礼いたしました。ただいま艦長の捕獲に使用したのが本文に出てきましたSPAS12です』

『ってんなことはどうでもいいですね』

『では改めて・・・今回も攻撃型原子力潜水艦”X−69”号に乗船いただきまことにありがとうございます』

『みなさまからの声援にお答えしまして、最新作の更新です』

『更新の速さは感想の多さにかかっています』

『みなさん、メール出してね♪』


『それではそろそろ某戦艦とのランデブーポイントに近づいておりますのでこの辺で』



『いつものように、感想メールはP−31さんにお願いします』

『みなさんのお便り、お待ちしています』

 

 





 

”上”の艦長からのコント・・・・もとい、コメント(笑)

P−31@コロ助艦長ナリ。

 

とうとうレイちゃんもシンジの毒牙にかかりつつあるナリよ。

まだ”本番”はやってないナリ。

でも時間の問題ナリ。

レイちゃんもあんなことやこんなことをされちゃうナリか?



さあ、みんなメールを出してやるナリ。

 

 
 メールはここナリ
 
 
 
 
 
 
 

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