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「んんー・・・・」

小鳥がさえずり、朝日がカーテンの隙間から漏れる。

気持ちのいい朝とよく形容されるけど、アタシは今ベットから起きあがるのがつらい。

正直言って朝は苦手だ。

低血圧の人なら皆そうだと思うけどね。
 
 
 

でも、アタシの場合は低血圧プラスアルファなワケがある。
 
 

ごそごそ・・・・

ん?起きたかな?

「シンジ、起きてる?」

「ふあぁーあ・・・・おはよ」

アタシの隣でシーツがもぞりと起きあがる。

そしてひょこっとシンジが顔を出す。

「くしゅん!」

かわいいくしゃみ。

男のクセに、仕草が可愛いのよねぇ、シンジって。

のろけるな?

はいはい。

「ちょっと冷えるね」

「だからちゃんとパジャマ着てから寝なさいって言ったのに」

するとシンジはアタシに抱き着いてくる。

「こんなにあったかいものがそばにあるんだから、パジャマなんていらないよ」

「だからって裸で寝ることはない・・・・んんー!」

うるさいとばかりに唇を塞がれてしまった。

もちろんシンジの唇で。
 

あん・・・・そんなに舌なんか絡ませたら・・・・
 

「はぁ・・・・姉さん?・・・なーんか濡れてない?」

唇を離し、顔中にキスの雨を降らせながらシンジは意地悪く言う。

「しょうがいないでしょ?・・・・それに、シンジだって・・・」

アタシのおへそあたりになんか固いモノが当たってるのよね♪

「・・・・これなら朝ご飯までに1回くらい大丈夫だよね?」

シンジはにこにこしてる。

「じゃあ一緒にシャワー浴びましょ。どうせ浴びなきゃならなくなるんだし」

「そうだね」
 
 
 
 
 
 
 
 
 

アタシとシンジはベットから抜け出し、お互いすっぽんぽんのままバスルームへ向かう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

アタシ達の休日はこんな風に始まる・・・・・・・・こともある。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Brotherly love?2
(姉弟愛?つう)
「もしくはとある休日」

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「姉さん!まだぁー?」

先に支度が終わったらしく、シンジが玄関で叫んでいる。

「先に行ってもいいわよぉー!」

アタシは負けじと叫び返す。

「僕にひとりで服選びしろって言うの!?」

それもそうね。

アタシは30秒で身支度を済ませると、急いで玄関に向かう。


ちなみに今日はシンジとお出かけだから気合を入れたわよ。

上は白いシルクのブラウスで、下が紅くて丈の長いスカート。

アタシはミニスカートなんかも好きなんだけど、シンジが嫌がるのよね。

家の中だけならいいみたいだけど♪

そんなことを考えながら玄関にたどり着くと、シンジがちょっとイライラしながら待っていた。

「遅いよ!」

「ごめんごめん」

「だいたい姉さんは身支度が遅いよ・・・・服選びに何分時間を・・・・んむぅ!」

これ以上言わせといたらエンドレスだから、阻止。

「あふぅ・・・・んん・・・・あむっ・・・・」

「んっ・・・・ふう・・・・もういい?」

「ん・・・」

シンジは顔を紅くしながら唇を離す。

「さ、行こ!今日はシンジの買い物なんだからね」

「うん!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

今日は日曜日。

世の中の学生にとって命の洗濯をすべき曜日。

ホントは土曜日も休みだけど。

次の日が休みだとついつい張り切っちゃって。

なにをですって?

それはナイショよ。
 
 
 
 

まあ、そんなわけで繁華街を歩く僕達の周りには結構人がいっぱいいる。

カップルもたくさんいるわねぇ。

すれ違うカップルはたいがい振り向いてアタシ達を見る。

シンジは、

「姉さんが気を引くんだよ」

って言うんだけど、シンジだって女性の気を引いてると思うんだけどな。

学校の同級生なんかにも出くわす。

「仲が良すぎるぞ!おまえら!」

って笑ってくれる。

え?いじめられたことはないのかって?
 

いや、あったのよ。
 

男子と女子一人づつそういう人がいてね。

女子の方が学校で”あの二人は怪しい”なんて噂を行って歩いてた時には温厚なアタシもキれてその子を張り飛ばしたわ。

ま、それはそれっきりでその子も反省して今では友達になってるけどね。

男子の方はシンジがケリをつけたのよ。

その男子はもう学校に来てないけどね。

どうやってやったんだって?

それがシンジったらアタシにも教えてくれないのよ。

意味ありげに笑うだけなの。
 
 
 
 
 「さ、着いたよ・・・・ここでしょ?姉さん」

アタシ達が来たのは、デパートの伊勢丹本店。

新宿にあった本店が蒸発しちゃったんで、新しくこっちに本店を作ったんですって。

ほかのデパートも結構そうよ。
                        ここ
旧東京に本店を構えてたところは第三新東京市か、第二新東京市に新しい店を構えてるわ。

「早く入ろうよ」

シンジが私を促す。

そうね、こんなところでボケッとしてたら時間が勿体無いわ。
















そんなこんなで3階にある服飾売り場へ。

昔は階ごとに紳士服や婦人服と分けていたらしいけど・・・・

今は大抵のデパートでいっしょくたに売られている。

理由は簡単。

セカンドインパクトやその後の混乱で有名ブランドのかなりの数が吹き飛ばされたから。

10年前は有名だったブランドも、今じゃ亜流が細々と続けているだけ、というところもある。

ま、混乱が落ち着くにつれて新しいブランドなんかも出来てるらしいから・・・そのうちまた階ごとに分けられるかもね。

「姉さん、どれがいいんだろ?」

アタシの隣でシンジがきょろきょろしてる。

無理も無いか、男の子だもんね。

「とりあえず・・・スーツに用は無いわね・・・カジュアルなやつはあっちか」

独り言のようにして呟くと、シンジを引っ張ってそちらのコーナーへ向かう。

「ほらシンジ、どんなのがいいの?」

「そんなこといわれても・・・わかんないよ」

つくづく洒落っ気の無いこの弟には手を焼かされる。

まあ、洒落っ気が無くても十分にカワイイからいいんだけど♪


・・・・惚気はやめろ?・・・ハイハイ。


「じゃあ・・・これなんかどう?」

アスカが指したのはマネキンの着ているカジュアルスーツ。

上も下もブラックだ。

あーゆー暗色係って、シンジに合うと思うのよねぇ・・・

「うーん・・・・どうだろ」

「着てみなさいよ!・・・すいませーん!」

アスカは戸惑うシンジを更衣室に押し込んで、店員から受け取った服を押し付ける。

「はい、手早く着替えなさいよ!」

そういってカーテンを引く。



ごそごそと、中から音がする。



3分ほどでカーテンは開かれた。

アタシはちょっと呆けてしまった。

正確に言えば見惚れてしまったのだ。

黒の上下で固めたシンジからは、今までにない”艶っぽさ”が滲んでいた。

シンジは更衣室から首を突き出して左右を見まわす。

店員も離れたところにいてこちらを見ていない。

他の客も見当たらない。

何をするつもりなのかいぶかしんだアタシの腕を掴むと、シンジはアタシを更衣室の中に引っ張り込んだ。


「きゃっ!」


一連の動作でカーテンも閉めた。

おそらく、アタシが中に入ったところを見た人はいない。

勢い良く引っ張られたせいで、アタシは更衣室のなかで倒れこんでしまう。

いたたた・・・・んもぉーシンジったら・・・・

文句の一つも言ってやろうと振り向いたけど、シンジの顔が目の前にあるので驚いてしまった。

「シ、シンジ??」

あ・・・・シンジがあたしの肩を掴んだ・・・・シンジが何をするつもりなのか、もうわかる。

アタシは黙って目をつむる。

「ん・・・・・」

滑り込んできた舌の感触を楽しんでいると、シンジの手がブラウスのボタンを外しているのに気付く。

ちょ、ちょっとぉ!こんなところでぇ!?

声を出そうとするが、無論のこと唇は塞がれているからなにもできない。

それだからシンジの頭を小突こうとした。

でも、できなかった。

ブラウスのボタン、いくつか外されたその隙間からシンジの手が入りこんできたから。

「んっ・・・・んん・・・」

アタシが喘ぎ声を出しても、シンジの舌が口の中で暴れてるから声にならない。


こんなところで誰かに見られたら・・・・


アタシの理性はそう言って警鐘を鳴らすけど、本能がそれを抑えつけてしまう。

「あん・・・」

シンジの男の子らしくないスベスベした指がアタシの肌を撫でまわす。

こんな風に優しく撫でられたら・・・・理性なんて吹き飛ぶわね、ウン。

アタシは気持ちの良い風に攫われるような感覚の中、もっともらしい言い訳をする。

別にする必要もないんだけどね。

「あふん・・・・・」

やっとシンジが唇を離した。

ふたつの唇の間には、唾液の架け橋が掛かる。

脳の中に靄が掛かっているアタシにも、それがいやらしい事はわかる。

シンジの唇・・・

シンジの舌・・・

全部アタシのもの。

誰にもあげない。



「姉さん・・・」

シンジが息を荒くして言う。

そっか、シンジも我慢できないんだよね。

「ん・・・優しく、ね?」

「僕が姉さんに優しくなかったこと、ある?」

大好きよ、シンジ。

「姉さん、向こうの壁に手ついて」

「こう?」

「そうそう・・・・」

ふと前を見ると、大きな姿見にアタシ達の姿が映ってる。

いやらしい格好で腰を突き出すアタシと、それに後ろから覆い被さるシンジ。


うわぁ・・・・シテる時の自分の顔なんて見ないからわからなかったけれど・・・・アタシってこんなにいやらしい顔してたんだ・・・・


あ・・・シンジがスカートの中に頭を入れた・・・・

「ひゃっ!」

シンジの手が下着越しにアタシのお尻を触る。

「姉さん?声抑えてね」

シンジが笑いをかみ殺しながら低く言う。

わかってるわよ!そんなこと!

アンタの手が気持ち良いから声が出ちゃうんじゃないの!

って・・・危うく叫びそうになった。

いつもはアタシの方が立場が強いんだけど、エッチする時は逆転しちゃうの。



シンジはそれがわかってるから、言葉でアタシを嬲り、そして体を蹂躙する。

アタシはその蹂躙を喜んで受け入れる。

たぶん、世の中の女はシンジを受け入れたら幸せになれる。

そう思わせるくらいシンジは優しくて、獰猛。

でも、誰にも渡さない。

シンジはアタシの”モノ”。

アタシはシンジの”モノ”。

シンジがキスしていいのはアタシだけ。

シンジと舌を絡めるのもアタシだけ。

シンジのおっぱいにキスしてあげるのもアタシだけ。

シンジのペニスを頬張れるのもアタシだけ。

シンジとセックスできるのもアタシだけ。

支配欲、というのとはちょっと違うと思う。

アタシ達は双子。

ひょんな事から二人の人間として生まれたけど、本来はひとり。

だからアタシ達はお互いを半身として見る。

どちらが欠けても存在が許されなくなる。

ゆえに、二人ともお互いを求め合う。



アタシがぼぉっとしているうちに、シンジはアタシのパンツを脱がせて、片足から抜き取ってしまった。

たぶん、シンジも我慢できないんだと思う。

それに、こんなところでゆっくりしてられないしね。

「シンジぃ・・・」

潤んだ目線を鏡に映るシンジに向ける。

シンジはスカートから顔を上げてニコリと笑う。

そしてシンジはこんな場所だという事をわかっているのかいないのか、次々と服を脱いで全裸になった。

「シ、シンジ!」

アタシは細い声で悲鳴を上げる。

”マズいわよ”そう続けようとしたけど、固く反り返ったペニスがヴァギナにあてがわれて脱力してしまう。

シンジは強引。

だけど優しい。

「いくよ」

シンジは短く言うと、既に愛撫で洪水みたいになってるヴァギナにペニスを押し込んできた。

「!!!・・・・・!!」

歓喜の悲鳴を上げたい。

でも状況がそれを許さない。

アタシは唇をきつく噛んで声を殺す。

そうしないと、なにを口走るかわからない。

ペニスが入れられただけでこんな風になる自分の体が恨めしい。

でも、シンジのペニスはそれ以上に愛しい。

「姉さん?・・・」

静かなピストンを始めたシンジが、鏡のアタシに微笑む。

「?」

アタシは声を返す余裕すらない。

「姉さんが声出すのを我慢するたび、ここがキュッキュッって締まるよ」

シンジはそう言って片手を結合部に回してクリトリスをいじる。

「!!」

これ以上続けられたら、ホントに気が狂うかもしれない。

それぐらいの快感。

「我慢してるせいかな?・・・・お尻の穴もヒクヒクしてるよ?」

バカバカバカ!

女性にそんなこと言うんじゃないの!!

シンジはクリトリスを苛めるのをやめて、お尻の穴を触る。

「んぐっ!!」

さすがにちょっと喘ぎ声が漏れた。

「イヤだとか思ってるけど、ホントは姉さん嬉しいんだよね?・・・・ほら、嬉しそうに腰振ってるよ」

あ・・・ホントだ。

アタシったら、もっとってせがむ様に腰を振ってる。

見れば、口からも涎が流れて酷い顔。

シンジはそんなアタシの気持ちをすぐに読んでしまう。

手でアタシの涎をすくって、自分の口に運ぶ。

「美味しいよ、姉さん」


だからシンジは優しい。


「姉さん・・・僕も限界なんだ、いくよ?」

アタシはただ黙って頷くだけ。

シンジはラストスパートとばかりに、腰を激しく打ち付けてくる。

肉と肉がぶつかる音。

ひょっとしたら店員さんに聞こえちゃうかも。

でも、そんなことどうでもいい。

今アタシはシンジに突かれてる。

獰猛なシンジに犯されてる。

アタシが一番幸せな瞬間。

最後に、シンジはアタシのお尻に指を入れた。


「んんー!!!!」


たやすくアタシは高みに登らされてしまった。

「姉さん・・・・どこに欲しい?」

今のアタシがどこに出して欲しいか、十分わかっているクセにシンジは尋ねる。

「そのまま出して・・・・おま○こ・・・・シンジの精液でいっぱいにして・・・」

「ん・・・・いくよ」

シンジが静かに告げると、ペニスがアタシの中で膨張する。


あ・・・来る


そう思った次の瞬間には、膣内に凄い勢いで注がれた。

アタシは本当に気絶しそうになった。

意識が飛びそうになるほどの快感。

アタシは無意識のうちに、膣内からペニスを引き抜き、シンジの前に跪くような格好をとる。

まだ、シンジのペニスからは少しずつ精液が垂れている。

少しのためらいもなく、アタシはそれを口に含み、舌で全体を舐め回す。

この快楽、麻薬なんかの比じゃない(使ったことないけどね)。

「姉さん、気持ちよかった?」

んもー・・・こんな時にそんなこと聞くんじゃないの。

でもアタシの口は塞がってるから、声を出す代わりに軽く歯を立てることで答える。

「痛」

天罰よ。










アタシもシンジも、ようやく人心地ついて改めて場所を見渡す。

「まったくもう・・・何でこんな所で・・・・」

「ゴメン・・・・でも、良かったでしょ?」

シンジが軽いキスとともに聞く。

それはもちろん。

服がはだけて、太股には白い液体が筋を引いている。

アタシだって十分おかしいわね。

こんな所でこんな格好になって結果的に喜んでるんだもん。

































「シンジぃ?・・・・あんな所であんなコトして・・・・」

慌ただしくお店を出て(何か悪い気がしたので結局シンジが試着した服を買った)、そそくさと家に帰った。

シンジも顔を赤らめてたし、アタシはアタシで精液が垂れてくるのがわかって慌ててたし。

家に帰り着いたときにはぐったりしてた。

「ごめんってば」

シンジが両手を合わせて謝る。

でも、ここで許したらもったいない。

「ダメよ。今日残りの時間・・・・アタシの奴隷だからね!」

「いつもと変わらないじゃん」

「何か言った?」

「いーえ、何も」





これで良し。








食事の時もあんなコトさせたり・・・・

お風呂の時もこんなコトさせたり・・・・

もちろん寝る時も♪









アタシ達の休日はこんな風に終わる・・・・・・・・こともある。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



あとがき(もしくは艦内コント)


「艦長、浮揚第1発目がこれですか?」

「まあな・・・リハビリとしちゃあこんなもんだろ」

「そういうことにしておきますか」

「ブランクが長かったからなぁ」

「今回は艦隊編成上の不手際らしいですよ」

「ってことは・・・」

「何か良からぬコトを考えてますね?」

「少しぐらい上が怒りそうなヤツを作っても文句は来ないな?」

「楽観するのはどうかと思いますが・・・」

「作戦立案は悲観主義、行動の際は楽観主義が原則だ」

「アンタはいつでもどこでも楽観主義でしょうが」

「否定はせん」

「Pさんとこは戦艦に加えて超々大型空母まで導入したらしいですからね、勝てませんよ」

「空母?・・・そっちのお題はなんなんだ?」

「”ナデシコ”ですよ」

「機動戦艦ナデシコか?」

「ええ」

「ふーん・・・・(ニヤリ)」

「あ、またよからぬコトを考えてますね?」

「戦線拡張、戦果拡大」

「ああ・・・・今でも十分すぎるのに・・・・」

「心配するな!明日は明日の風が吹く!」

「それがいけねぇんだろーがぁ!」









おあとがよろしいようで









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