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Sounds 〜Legend of Eva〜



Write by Y-MICK






音が聞こえる・・・・・

きれいな音・・・・・・・

清らかさを・・・・・

暖かさを・・・・

強さを感じる・・・・・音。




同時に・・・・・破壊も・・・・・感じる・・・・・





Sounds 7th SAGA 〜Eva-02〜







シンジの頭上に突如現れた楽器。

それは”チェロ”と呼ばれた楽器。

同時に、シンジがマナの元に現れたとき、唯一持っていた物。

ゆっくりと・・・・・・シンジの前に現れる。

周りの人間はその光景に唖然とし、身動きをとれないでいた。


『少年・・・・シンジよ、力が欲しいか・・・・』

「力・・・・・・」

『彼女を救いたいのであろう・・・・・力はいらぬか・・・・』

「欲しい・・・・・力・・・・」


アスカが男に連れ去られそうになり、全身を硬直させているときの出来事。

そこへ語りかけた・・・シンジのチェロ。


『私の力を貸そう。だが私の力は諸刃の剣。気をつけよ』

「・・・・・分かったよ・・・・・エヴァ・・・」


刹那、辺りが光一色に染まる。


カァァァッッッ!!!


そして次の瞬間・・・・現れたのは紅き瞳、銀色の髪を持つ人間であった。








「ガァァァァァァッッッ!!!」


それを見た人は一様に恐怖をちらつかせた。

変身・・・・といっていいのだろうか。

エヴァに変身したシンジの咆哮一つで辺りは恐怖だけに包まれる。

その咆哮は彼のATフィールドでその辺りだけに凝縮されていた。


「・・・・し・・・・シンジ・・・?・・・・」


彼女の蒼い瞳はその蒼を強くしていた。

希望、といった強化ではなく・・・・・悲しみ、恐怖、といった強化によって。


「ガ・・・・ガァァッッ!!」


シンジの体が一瞬にして消える。


「へ?・・・・・・・ひぃぃぃっっ!」


シンジの体は男の一人の目の前にきていた。

間違っても”瞬間移動”といったたぐいのものではない。

シンジは、”ただ”移動しただけに過ぎない。

それが常人にはあまりにも早すぎる移動だとしても。


「ひあぁぁぁ・・・・・・・・がっ!」


シンジは男の頭部をつかみ、そのまま持ち上げた。

左腕だけでシンジより身長も体重もある男の頭部を持ち上げている。

これもエヴァの力の一つ・・・・


「あが・・・・が・・・・・・・・ひゃ・・・・・ふぁはは・・・・・」


苦痛の表情を浮かべていた男は、それを快楽・・・とはまた違った笑みを浮かべる。

ある意味イってしまった人間の表情を。


「ははは・・・・・・・・・」


ドサ・・・・・・・・・パァァァァァンッッッッ!!


シンジが男を放す。

そしてその男は・・・・・頭部が破裂していた。


「な・・・・なんだ?!こいつ、何だ?!」


ある意味普通の人間の発する言葉に間違いはない。


「や、やめろ・・・・やめろぉ!」


支離滅裂・・・・なのだろうか。


「おまえっ!やめろっ!何をしているのか分かっているのか!」


先ほどまでの男たちの言葉とは思えない。

こういう人間はえてして自分が危機的状況に置かれると自分たちの正当性をアピールしようとする。

つまり・・・・自分たちが正しいのだと。

だが、周りから見ればそれこそが悪なのだ。

今回、シンジのエヴァはそれに反応したかもしれない。


ヒュン・・・・・ズシャッ!!


「ぎ・・・・がぁぁ!!」

「な・・・い、いてぇぇっ!!」

「血・・・・血・・・・」


シンジが右手を袈裟懸けのように払う。

するとそれは男たちの体に簡単に傷を与えた。


ATフィールドの刃。


そして・・・・・


「な・・・・なんだよ・・・・なんだよこの音は!!」

「何か聞こえるぞ・・・いてっ!いたいっ!いたいっ!」

「あ・・・・あう・・・・痛い・・・・・痛い音・・・・」


男たちには音が聞こえていた。

傷口を介して流れ込んでくる音。

そう、シンジの能力の一つ、「破壊音」

頭脳に直接音を流し、頭脳を四散させる音。

傷口を作ったのはこのためである。


「ぐぁ・・・・ががが・・・・」


シンジは一層力を込める。

そして・・・・


パァァァァァンッッッ!!!


男たちの頭部は四散した。


パシャァァァッッ


そしてシンジはその返り血を浴びてしまう。


「グル・・・・」


殲滅を確認したシンジは、エヴァの状態のまま最後の生命反応・・・アスカに向きよった。


「・・・・ひ・・・・っ・・・・・」


涙声になっていたアスカはシンジの返り血を浴びた姿を見て、恐怖におののく。


「ひ・・・・い・・・いや・・・・・・いや・・・・・・」


コッ・・・・・・コッ・・・・・・コッ・・・・・・


そんなアスカの恐怖もお構いなく、シンジはアスカに近づいていく。


「いやよ・・・いや・・・いやいやいやいや・・・・・」








目覚める。








ゴゥゥゥ・・・ゴウゥッ!!


舞い上がる炎。


燃え上がるアスカの右手。


そのアスカの右手、詳しく言うなら右手の薬指にはめられた指輪からその炎は上がっている。


ゴゥゥ・・・ゴゥゥ・・・ゴゥゥ・・・


なおも舞い上がりつづける炎。


これこそが「強炎のエヴァ」の力、鋼をも溶かす炎の力である。


そしてその炎はシンジを包み込んでいる。

だが、炎はシンジを焼き尽くそうとはしてない。

アスカの思いだろうか。

シンジを元に戻したい・・・その心がこのような状況を作っているのだろうか・・・








10分後、シンジの周りに纏われていた炎は消え、シンジの体からもエヴァは抜け落ちていた。


辺りには蒼白のアスカとシンジだけが生命反応を残していた。









「そうか・・・・聖都にきていたか・・・・これならこちらも遣り甲斐があるな・・・・」


暗闇の中、横に金髪の女性(裸)を寝かしつけている男。


男は既にエヴァを保有していた。




あとがき


・・・・エヴァか?これ(木亥火暴)

あと、感想なんかはここに。
私のHPの掲示板も可です。(木亥火暴)






艦長のつぶやき。



なんか・・・作風が違ってきてるような気がする(笑)

はよLASにせんかワレぇ!(爆)

このまま終わったら私が許しても読者さんが許さんでぇ(笑)

さて、こんなんですが、昇進です(笑)



これよりY−MICK殿、貴官を

海軍中佐

に任命します。

任務に精励していただきたい(爆)



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