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Sounds 〜Legend of Eva〜



Write by Y-MICK






「待たせちゃったね・・・」

「良いわよ・・・・あなたなら・・・」




今の時刻は午前0時。

場所は聖都の中心地、聖堂。


カラーン・・・・コローン・・・・


聖堂の鐘が二人を優しく包み込む。

二人は互いに見つめ合い、本能のままであろうか、互いに温もりを得ていた。

すなわち・・・・

抱き合っていた。

本物の恋人のごとく。




だが、彼らは”一応”この町で、この時で、初めて会ったのだ。









Sounds 6th SAGA 〜Blood〜









ヒュゥ・・・・・・・ヒュゥ・・・・・・・・


一方、聖堂から少しばかり離れたところ。

中心街にもかかわらず、荒廃している場所がある。

このような場所には必ずいるような人間が、ここにもいた。


「しけてやがる・・・こいつ、これっぽっちしか持ってねぇぜ」

「兄貴、こいつのなりはそれくらいの者しか持ってねぇなりですぜ」

「まぁそうか。仕方ないな、もう一回行くしかないか?」

「げへへへ・・・・そうですね・・・・今度は良い獲物だと良いですけどね・・・げへへへ・・・」

「だな。それじゃあ”狩り”に出るとするか」


彼ら、と言っても3,4人の集団だが、彼らはいわゆる”強請””たかり””強姦”のたぐいを生業にしている人間、

一言で言えば、”犯罪集団”である。


「さて・・・今の時間、いるかな・・・”獲物”は・・・」


集団のリーダーらしき人間は一言つぶやき、自慢のナイフを持って場所を移動し始めた。


















「ねぇシンジ・・・どうしてアタシ、アナタのことを知っているのかな・・・」

「うん・・・僕もそれを考えていたんだ・・・・どうしてだろうね・・・」

「でも良いわ・・・そんな些細なことは・・・」

「そうだね・・・こうしていると心が落ち着くよ・・・・アスカ」


あれから数分がたったであろう。

二人は未だ抱き合ったままの状態であった。

時間はすでに夜更け、咎める人間などいなかった。

アスカの使用人も、レイもこの場所にはいなかった。

本当に二人だけの世界であった。




だが、その世界をうち破る人間は、必ず何処にでもいる。

再びシンジとアスカの世界が崩壊するときが来た。


「見つけた・・・・いた・・・・・獲物・・・・・・」

「「・・・・・・・!!!・・・」」


二人は抱き合ったまま、驚愕する。

二人だけの世界であったと思っていたのだ。

そこに人が乱入した。

その人間は・・・先程まで荒廃した路地にいた人間であった・・・・・・・・・・・・・




「見せつけてくれるな。なぁ、坊や達」

「だ・・・・誰・・・・アンタ達・・・・・」

「見ての通り。通りすがりの旅人って訳じゃないさ」

「・・・・・犯罪者ね・・・・・・・・」

「ふふふ・・・・・・・・」

「な・・・・何がおかしいの・・・・・」

「いやね、まさに言い得て妙だと思ってね・・・・ふふふ・・・」

「・・・くっ・・・・何がねらいなの?・・・お金?・・・」

「ふふふ・・・物わかりが良くて結構。後出来れば君も欲しいんだけどね。彼氏には悪いけど・・・ふふふ」

「な・・・・・」


アスカの顔色が赤から青へと変化する。

一方、シンジの方はすでに青へと変化を完了していた。

このような体験をしたこと無いシンジである。

従来の気の弱さも手伝って、何もできない、硬直しているシンジがいた。

そこへアスカも気を弱める。

そんな二人を彼らが言いようにするには、さしたる抵抗もなかった。


「い・・・・いや・・・・・」


蒼白のアスカ。

それをただ見つめるシンジ。




(・・・あ・・・・アスカが・・・・・でも・・・・・・・動けない・・・・)

(・・・・僕が気が弱いから・・・・・・力が弱いから・・・・アスカが奴らに連れ去られる・・・・・)




「ふふふふ・・・おとなしくなったな・・・・・これはこれでやりやすい・・・・」


リーダーらしき男がアスカを連れ去ろうとしたとき、それは突然起こった。




(力が欲しいよ・・・・・・アスカを助ける力が欲しいよ・・・・・)

(僕がどんなになっても良い・・・・・・・アスカを助けたい・・・・・その力を・・・・)
















あたりが紫へと変化する。




そして紫色の光はだんだんと凝縮されていく。




そして光は一つの物体へと変化した。




「・・・・・・・・僕の・・・・チェロ?」




刹那




「ガァァァッッッッッ!!!!!!!!」




シンジの身体が変化する。

肌から色は失われ、

髪の色は銀色へと変化し、

目は黒から赤へと変化した。








「ガァッ!ガァッ!ガァァッッッ!!!」








ブシャ・・・バシャ・・・バシャァァ・・・・・








全ての行動が終わったとき、

シンジの白かった服は真っ赤に染まっていた。

あたりには人間と思われる物と、紅い液体。

何もないところからあがっている炎。

そして・・・・

右手を左手でつかんで、蒼白の顔をしているアスカ。

その指には真っ赤な宝石の付いた指輪があった。

ほのかに光を放つ真っ赤な指輪。

すなわち・・・・・・・・・・・・・・・・・・「強炎のエヴァ」




シンジは・・・・・姿を元に戻してはいるものの、その目に光はなかった。

ただ、全身を血に塗らしていた。


そう、黒き血に・・・・・・・・・・・・・

これも、エヴァの力である・・・・・・・・・・・・・・










あとがき


たーにんぐぽいんとぉ(笑)

まさにターニングポイントです。
ここから本格的にファンタジーになっちゃります(爆)

で、とりあえず解説を・・・・(今更)
この世界のエヴァは、13体です(基本)
最強はもちろん、シンジの持っているエヴァ。
13体目が「絶対」となってます。

ま、今回の解説はこれだけ(爆)

それはそうと、このあとがきもなんか変(^^;
どうもあとがきに力が入らない(笑)
ま、いいか(爆)

んじゃ次回・・・シンジに何があったのかを皮切りに、その後を書きます。
んでは(^^)

あと、感想なんかはここに。
私のHPの掲示板も可です。(木亥火暴)






艦長からのお礼。



さあ、本艦の表看板になってきた「Sounds」、最新作です!(自爆)

毎回の事ながら・・・・引っ張ってくれますねぇ(笑)

まるで毎回いいところで終わるCXのドラマのようだ(爆)





さあ、引っ張りまくるY−MICKさんを支えるのは読んでいる皆さんです!

感想メールをじゃんじゃん送りつけましょう!(爆)




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