第20話
(ぶたまんさん)


 −− 月曜日 −−

(午前)

「もしもしーぃ、ぶたまんですけど山田君?」

「年休のところ申し訳ないんやけど、急にお客さんから

電話があって、どないしたらええかようわからんから

直接電話しといてくれるー?」



(お昼)

「ひゅーーー」

「ぐぁーーーー」

「ぐごごごごごぉーーー」

「ぐがががががぁあーーー」

「げほっ!ごほっ!がはっ!」

(解説:ぶたまんさんが、お昼休みに後ろにのけ反って

イビキをかいて居眠りしていたところ、

唾が肺に入ってしまい、咳き込んで目が覚めた様子)



−− 火曜日 −−

(午前)

「もしもしーぃ、ぶたまんですけど山田君?」

「風邪ひいて休んでるところ申し訳ないんやけど、

急に報告書、書かんとダメになったんで、○○の件

詳細おしえてくれるー?」


(お昼)

『きゅるきゅるっ』

『キュウルキュウッ』



「あれっ?今インコの鳴き声きこえへんかった?」


「うん、確かに聞こえたような聞こえなかったような??」


『きゅるきゅるきゅるっ』


「ぶたまんさんのパソコンのあたりから聞こえへん?」


みんながぶたまんさんのパソコンに集まってきた。

「やっぱり、ここから聞こえるわ」


「ぶたまんさん、だめですよー、パソコンの中にインコ飼っちゃー!」

「あとで、食べよと思たんでしょ」

(よく調べるとCDドライブが故障して、異常音を発生してました)


−− 水曜日 −−

(午前)

「もしもしーぃ、ぶたまんですけど山田君?」

「出張中のところ申し訳ないんやけど、帰りに

○○社にも行ってくれるかなぁー」



(お昼)

「今インドネシアで、ブタが大変なことになってるやん」

「化学調味料に、ブタ酵素が入ってた話?」

「インドネシア人、めちゃ怒ってるみたいやで」

「『あんな、最低な生物を俺達に喰わせやがって』って」

「ぶたまんさん、一生インドネシアに行かれへんなあ」

「お気の毒に・・」



−− 木曜日 −−

(午前)

「もしもしーぃ、ぶたまんですけど今日は体調悪いんで休みます」


それを聞いたまわりの声

「喰いすぎに違いない!」

・・・

「山田君さあ、今日めちゃ大変そうやけど、大丈夫なん?」

「ぶたまんさんの家に電話したほうがいいんとちゃうん?」

山田君:「ぶたまんさんに電話してもなんの解決にもならんし」

「人が休みの時は電話しまくるのに、幸せな人やなあ・・・」


(お昼)


「げっ、ぶたまんさんの机の上にITの本があるやん」

「めっちゃ似合わんし」

「なんか、別のもんと勘違いしてるんでわ?」

(いろんな)、(食べ物)とか」

「いやいや、ぶたまんさんだけに、

(いのししの)、(ともだち)でしょう!!」



(つづくのか?)


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ぶたまんさんとは、実在しない空想の生き物です。ほんとに。