第3話
(ブタマンさん)


むかし、むかし、あるところに

3匹のブタマン(日本語訳すると、ブタ男)が住んでいました。

3匹は仲のいい兄弟ブタマンでした。

「お兄ちゃん、もうすぐ僕たちの村に狼がくるんだって!」

三男ブタマン次男ブタマンに言いました。

「狼が来たら僕たちは食べられちゃうじゃないか!」

「なんとか対策をとらないといけないよね。兄ちゃん!」

次男ブタマン長男ブタマンに言いました。

「そんなん来てから考えたらええねん(関西弁)」

「そんなことより、メシや!メシ!」

長男ブタマンは弟たちの話に聞く耳持たず

食べてばかりいました。

三男ブタマンは、狼に食べられたら大変と

レンガ造りの丈夫な小屋を建てました。

心配性の次男ブタマンは、狼に食べられたら大変と

セキュリティーロック完備の超近代ブタマン小屋を建てました。

長男ブタマンは相変わらず食べてばかりで、どんどん太っていきます。

「狼が来たぞー!狼だー!」

長男ブタマン以外は自分の建てた小屋に逃げ込みました。

狼はまず三男ブタマンの小屋にやってきました。

「なんじゃこの小屋は。こんな扉あけるの楽勝じゃん」

狼はあっさり扉を開けて、三男ブタマンを食べてしまいました。

狼は次に次男ブタマンの超近代ブタマン小屋にやって来ました。

「ごめん下さい、宅急便です」

次男ブタマンがセキュリティーロックをはずしてドアを開けるとそこには狼が。

あっさり次男ブタマンも狼の餌食となりました。

最後に狼は無防備な長男ブタマンのところへやって来ました。

「こいつはなんだ。脂肪のかたまりか!?」

「こんなん食ったら、コレステロールが溜まって成人病になってしまう」

そう言って長男ブタマンを食べずに帰っていきました。

世の中そんなもんです。ちゃんちゃん。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あなたのそばに長男ブタマン(ブタマンさん)みたいな

人はいませんか?

きっといるはずです。

たいして努力していないのに

たいして実力もないのに

仕事も人生もツキまくりで

とってもとっても幸せそうな人。

(つづく)


home 第4話