文豪・太宰治を生んだ由緒ある家

斜陽館

太宰治は、明治42年(1909年)大地主津島家の末っ子として生まれました。39歳という若さで入水自殺するまで、日本文学史に燦然と輝く優れた作品をたくさん残しています。

「走れメロス」などは教科書などでも良く見られる作品だと思いますので、名前を知らない方はいないのではないでしょうか。

太宰治は、晩年、破滅型作家と呼ばれ、デカダンス(退廃・虚無的・放蕩的傾向)の中に人間性を求めたので、退廃的な作家と思われていますが、私は中期作品群の健康的な太宰治(「富嶽百景」「右大臣実朝」「津軽」など)のほうが本質ではないかと思っています。

というのは、金木町の様子を見て、こんな美しい町で育ったのだから、元々は人間信頼の気持ちにあふれた健康的な青年であったと思うからです。なにが彼を情死へ導いたのかは分かりませんが、太宰治の作品の魅力、その源は青森の田舎にあるような気がしました。ぜひ1度たずねてみてほしいと思います。

(写真 上:斜陽館玄関  下:玄関の土間)

斜陽館のご案内
開館時間:9:00〜17:00 休館日:毎週月曜日 入館料:500円(大人)

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