黒人といえば、かつてこのDeep Ellum地区はブルースで栄えたところでもありまして、戦前のBlind Lemon Jefferson、Blind Willie Jackson、そして戦後は、彼らに強く影響を受けたT-Bone Walkerなどが、このDeep Ellum地区で活躍していました。彼らはローリング・ストーンズ、エリック・クラプトンなどにも影響を与えてきたミュージシャンらでもあります。かつては街の通り中にストリートミュージシャンらがアコースティック・ブルースを響かせていたと言われていますが、今はその面影すらありません。その代わりダラスにおけるロック・ポップミュージックのメッカとして、ライヴハウス、バー、ブティックなどが立ち並ぶ夜の盛り場として変貌を遂げてきたのです。 写真でお分かりの通り、このDeep Ellum地区、昼間は非常に閑散としています。日中にここを車で通ったなら、どこがDeep Ellumなのか分からないまま、通り過ぎてしまうことでしょう。しかしながら日もどっぷりと暮れたよる8時をも過ぎると街の様相は一変します。特に週末などは街の至る所から、ロックやブルースのビートが聞こえて来るようになります。カバーチャージの有無に関わらずほとんどのバーにはバンドが入り、一杯やりながら質の高い音楽を堪能することができます。 Deep Ellumエリアまでの交通機関ですが、余程のことがない限りほとんどの人が、自家用車かタクシーを利用しています。駐車料金はエリア、日にちによってまちまちですが、民間の駐車場で大体ウィークデイで2、3ドル、週末で5、6ドルが相場のようです。もちろんその値段でオールナイト利用できます。それから路上にあるメーターも活用したいものです。大体15分で25セントぐらいなもので、夜の10時を過ぎると無料になります。私の場合、極秘の無料駐車場を確保していて、いつもタダで車を停めています。 では次のページではDeep Ellum内を中心にしたライヴハウスを紹介していきましょう。
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Last updated: 11/ 24/ 97 |