2.GWTのねらい
なりごとも、はじめに「ねらい」をはっきりさせることが大切であるが、GWTとても例外ではない。
GWTの目標・ねらいは、次のとおりである。これを一言でいうなら「パティシペイターシップを養成する」ことである。パティシペイターシップの具体的な内容については別項で説明した。○自分およびメンバーに対して
- 自分およびメンバーの感情、欲求、動機、意図、言動、態度、表情に気づく
- その言動が周囲の人々におよぼす影響に気づく
- 自分およびメンバーを肯定的に受けいれる
- 自己主張と自己開示を適切に行う
- メンバー全員と対話し、交わりを深める
○グループに対して
- グループ・プロセスや集団心性に気づく
- グループの中に自分の位置を見つけ、周囲の人々の期待に応える
- グループのメンバーとして、適切で、効果的な行動がとれる
○組織・グループに対して
- 組織とグループの問題に気づく
- 組織の中にあるグループ間の問題や、グループの中のサブ・グループの問題に気づく
- これらの問題を解決し、組織とグループの新しい規範、標準をつくりだす
- 組織やグループの一員として適切に役割を果たす
(著者の許諾を得て「新グループ・トレーニング」より抜粋)