2.GWTのねらい

 

 なりごとも、はじめに「ねらい」をはっきりさせることが大切であるが、GWTとても例外ではない。
 GWTの目標・ねらいは、次のとおりである。これを一言でいうなら「パティシペイターシップを養成する」ことである。パティシペイターシップの具体的な内容については別項で説明した。

○自分およびメンバーに対して

  1. 自分およびメンバーの感情、欲求、動機、意図、言動、態度、表情に気づく
  2. その言動が周囲の人々におよぼす影響に気づく
  3. 自分およびメンバーを肯定的に受けいれる
  4. 自己主張と自己開示を適切に行う
  5. メンバー全員と対話し、交わりを深める

○グループに対して

  1. グループ・プロセスや集団心性に気づく
  2. グループの中に自分の位置を見つけ、周囲の人々の期待に応える
  3. グループのメンバーとして、適切で、効果的な行動がとれる

○組織・グループに対して

  1. 組織とグループの問題に気づく
  2. 組織の中にあるグループ間の問題や、グループの中のサブ・グループの問題に気づく
  3. これらの問題を解決し、組織とグループの新しい規範、標準をつくりだす
  4. 組織やグループの一員として適切に役割を果たす

(著者の許諾を得て「新グループ・トレーニング」より抜粋)