![]() 痛い・・・・・・
朝の7時。 痛みで目が覚めた。 腹が痛い。 旅先で、こんな強烈な腹痛は初めてだ・・・・・・ 這うようにトイレに行き、しばしこもる。 ぬるま湯を作って、正露丸糖衣錠を飲みこんだ。 なんだ? 何が悪かったんだ? 水ならば昨日症状が出てもおかしくない。 レトルトカレーやサトウのご飯でここまで腹は壊さないだろう? すると、アレか? でか過ぎたのか? それともレタスか? ・・・・・・・・・今日もロヴァニエミには行けないらしい。 3.5時間片道は耐えられない。 実質最終日なので、今回はいけないことが決定した。 ううう。 予定が大狂いだ。 でも、旅行に来たかぎりは、ミニマムサクセス条件だけはクリアしなくてはならない。 一時間ほどのた打ち回り、ようやく落ち着いたところでノルディックジャパンのオフィスへ行き、今日の夜のオーロラハンティングを申し込んだ。 夕べの状況を見ても、生活排気は怖い。 『え?コバヤシさん!今日も行くんですか?昨日見られなかったのに?』 ・・・・・・・・・だから、コバヤシじゃないっていうのに。 昨日見られなかったから、今日も行くんだよ。 オーロラ撮りに来てるんだから。 村の周辺じゃ風がよほど強くなくちゃ、きれいに撮れないからね。 と、思ったが、腹に力が入らない。 にこやかに、 『○○(本名)です』 とだけ言って、手続きだけしてもらい、そそくさとホテルに帰る。 幸い、少し落ち着いてきたか? こわごわとホテル周りをうろつく。 正露丸が利いたのか、昼を過ぎるとトイレに行く頻度は少なくなってきた。 しょうがない。 今日も村の中をうろつこう。 幸い晴れている。 写真を撮りに行こう。 ある程度歩いて、トイレに行く頻度もかなり減った。 ホテルから歩いて10分くらいの、昨日買い物に行ったスーパーマーケットに行く。 ビルベリーを昨日一棚買い占めたが、できれば自分用にもう少し欲しい。 残念ながらビルベリーは補充されていなかった。 チョコレートがけクランベリーや、ブルーベリーのゼリーなどを補充。 (ちょっと頭がやられていて、お土産の必要数を計算できなくなっていました。まぁ、足りないより多いほうがいいだろうってことで) 帰りに、デザインセンターや、パニモ(ホテル)前のおみやげ物屋さんをまわる。 さて、突然ですが、ここで問題です。 トナカイ一頭分の毛皮は、いくらでしょうか? うちの家族は、『そういうからには安いんだろう。200ユーロくらい?』といいました。 正解は、70ユーロ。(ヘルシンキ空港では90ユーロ) だいぶ悩みましたが、用途を一切思いつかないので、あきらめました。 欲しい方は、格安です。 防寒性能は高いらしいです。加工技術のある方には、いいかもしれませんね。 あとは、デザインセンターという北欧デザインの小物などを扱っているお店をまわり(残念ながら、好みに合うものはなかった)ホテルに帰った。 ほっとして、コーンスープと昨日買ったパン、オレンジで夕飯にする。 腹具合は大丈夫らしい。 今夜は最後の機会なのだ。 腹痛ごときで負けられない。 頼むぞ!正露丸!! でも、一つ忘れている。 北欧といえば、サウナだ。 幸い、ホテルにもサウナがあるらしい。 16:00〜なので、すでにやっている時間だ。 せっかく来たからには、入ってみるべきだろう。 明日は昼には帰ってしまうので、今日が最後の機会なのだ。 よしっと、準備をしてサウナに向かう。 英語を話すめちゃくちゃガタイのいい兄ちゃんたちがいっぱいで、とてもじゃないけど入れない。 しかも、クサイ! もういいです。 北欧のサウナは、経験しなくていいです。 入り口で挫折して、帰って来ました。 と、言うわけで。 20:00まで寝ることにする。 18:00ごろだろうか。 急にドアが叩かれた。 『バンバンバンバンッ!!』 それから、早口で聞き取れない英語。 隣の部屋では昨夜も宴会が開かれていたようで、部屋の外には酒瓶がごろごろしていました。 何事かと耳を澄ませていると、要は酔っ払いが暴れているだけみたい。 30分にわたって、大騒ぎをした挙句、全員で夕飯にでも行ったのか急に静かになりました。 ふぅ。 ようやく眠れる。 20:30 昨日と同じくホリディクラブへ行く。 晴れている。今夜は期待が持てそうだ。 21:05 昨日よりは早くバスが来た。 昨日と同じ、イヴァロを通り過ぎてイナリ方面へ。 私は最後尾の右側に乗っていたのだが、イヴァロの街中に入る前あたりで、右側の低い位置にオーロラが出ているのが見えた。 だが、バスは止まらない。 イヴァロを過ぎて10分もたっただろうか? ようやく路肩にバスは止まった。 今年はコンパスを忘れてしまったので正確な方向がわからないが、おそらくは北東だと思う。 60枚くらい写真を撮ったところで、残念ながら終息。 時間にして、10分強くらいだろうか。 写真はこちらをご覧ください。※2〜5段目の写真が、この場所で撮影したものです。 さらに北へ向かう。 湖の西端を沿うように走る。 車窓から、オーロラが徐々に濃くなっていき、風に舞うカーテンのような動きが見れた。 しかし。 バスは、止まらない!! 『止める場所、ないんですよね〜』 そう言って10分以上も北上。 ようやくバスを止められるような路肩に到着。 同時に、オーロラも終息!! 『残念でしたね〜でも、見られたって事で』 やっぱり問題あるぞ? このオーロラハンティング。(この場所での写真は、こちらの最下段の2枚です。) しょーがないなぁ・・・・・・ と、撤収準備をしたところ、女性に声をかけられました。 『あの〜、私、わかります?』 ?誰だろう? 自慢じゃないが、人名と人の顔をおぼえるのはすごく苦手だ。 しかも、オーロラ旅ではたいていの人が目深に帽子をかぶり、鼻の上までマフラーをしている。 つまり、誰だかわかりません。 『前に路上で声をかけた・・・・・・』 あ、ああ。あなたでしたか・・・・・・って、今日お帰りになったはずじゃ? 『一日間違えていました!チェックアウトに行ったとき、レセプションのお姉さんにもう一泊あるわよ?っていわれてびっくりして、日付確認しました。荷物も全部パックしたのを開いたんですよ〜』 な、なんにせよ、見られて良かったですね。 もう少し早く声をかけてくれれば、オーロラと一緒に記念写真撮れたのに・・・・・・ バスは約1時間かけてサーリセルカに帰る。 サーリセルカは・・・・・・・・・やっぱり霞んでいる。 これは、やっぱり雲じゃないよな? オーロラハンティングに参加して、正解だったらしい。 ホテルに戻り、安心して眠る。 明日は、帰国だ。 帰国準備は、まだ全然していない。
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