オーロラ旅日記 〜イエローナイフ〜

2005年03月17日

旅のはじまり

 旅の始まりは成田空港。
 今回は黒猫を使って荷物を送っておくという贅沢をしてしまった。
 ・・・と、言うのも、スーツケースと機内持ち込み荷物の重量がほぼ同じになってしまったからだ。
 大荷物を抱えて飛行機に乗る私に、旅行中知り合った人は皆、『大荷物ですねぇ』という。
 しかし。
 エア・カナダを甘く見てはいけない。昨年(正確には2003年12月26日〜2004年1月1日)カナダのホワイトホースに行ったとき。預けた荷物が丸一日遅れるという事態に遭遇した。写真撮影に行ったのに、三脚すらないのだ。
 ・・・もう、あんなことはごめんだ。
 しかも、行くのは極寒地。着替えだけでなく、防寒着だってある程度は持っていかなくてはならない。大荷物にもなろうというもの。

 今回のツアーのスタートは17:00。時間丁度に近畿日本ツーリストの窓口へ行く。
 いきなりだった。
『エア・カナダAC004便は、到着が遅れているため、出発が、19:00から21:15に変更になりました。\1000のお食事券が出ていますのでご利用ください』

 ああ、そうですか。・・・・・・ん?まてよ?バンクーバーでの乗り換えは?

『ぎりぎり間に合うはずです。入国審査場で急いでいる旨言って、先行してもらってください』

 わかりました。それでもダメなときは?

『・・・・・・走ってもらっていいですか?』
 そういう問題じゃなくてさ・・・・・・。



17:00頃の案内モニター すでに21:15に変更されている・・・



 ま、いろいろ疑問は残るが、搭乗券をもらい、スーツケースを預けにいく。
 全日空との共同就航便なので、ANAカウンターの外れで預けるようだ。
 
 X線検査場にて。

『白金懐炉持ってますね?』

持ってません。桐灰懐炉ならありますが。

『桐灰懐炉?』

固形燃料燃やすタイプです。・・・って、え?何?

・・・・・・没収!?
 みんな、どうやって持ち出しているの?オーロラ撮影のホームページではありふれたアイテムなんですけど!!
 手荷物でもNG!スーツケースもNG!むなしく、本体だけが返されました。
 桐灰懐炉を使おうとしている人!ご注意を!!

 さあ、予定が狂った。
 防寒装備の耐寒性とあわせても、桐灰懐炉は必須だ。マイナス20℃程度なら大丈夫だろうが、行先はイエローナイフ。マイナス40℃だってありうる。
 予備の酸化鉄懐炉がどれだけ効いてくれるか・・・・・・
 ああ、暗い旅立ちになりそうだ。

 21:00頃、搭乗を待つ。

『AC004便は、出発時刻が21:50に変更になりました』
 




 旅は・・・・・・始まらなかった。







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